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異世界学園いざなぎ高校園芸部  作者: 桂虫夜穴


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16/16

16、裸族の枕投げ

「抱き合って感動の再開…

…の、はずだったんだがなぁ。」


七草とナッシーが一緒に風呂に入っている。

他の女子は先に風呂上がりで

裸族と化していた。


「さすがに、あの瞬間は固まってしまったよ。

でも、それは、別にいいよ。

会えて無事が確認できただけで…

二人なら何とか頑張れるよ。」


「私達も、いるしな!」


「うん!」


ナッシーは笑顔でうなづいた。


「それにしても、大きな、お風呂だなぁ。

これは、檜風呂だよね。

まるで、旅館みたいだ…

家も、これは…もう、お屋敷だよね!」


「そうだろ!

ご先祖様は武士の家系らしいんだ。

武家の末裔だよ。

しかも、現在まで

立派に財を成してる。

故に、ウチの部長は正真正銘の

お嬢様だよ!

そっちの部長は、どうなんだ?」


「ああ、ウチの部長は普通だよ。

一般家庭のお嬢…さん!

お嬢様とは行かないよ。

でも、真面目で、賢くて、起点が効いて

働き者で、凄く優しくて…

マリア様みたいな人なんだ。」


「そっか、慈悲深いところは、同じだな。

でも、ウチは和風だから観音様だな。

たまに、エロ神様になるけどな!」


ガラッ!突然、扉が開いた。

そこには部長の姿が…


「まぁ、七草さん!

わざわざ、それを今ナッシーさんに

おっしゃらなくてもよいでしょ!」


「なっ、なんだ!部長!

盗み聞きしてたのか!

それに、泣くほど、怒ってるのか?」


「こっ、これは…

七草さんが…私の事を慈悲深い

観音様みたいだって…おっしゃってくれたから…

嬉しくて、つい…出た涙です。

それなのに最後はエロいで、締めるなんて

あんまりです!

そっ、それに、盗み聞きなんてしてません。

ナッシーさんの着替えをお持ちしたんです。

ナッシーさん。

一応、新品の下着をお持ちしていますから

それとパジャマ。

さすがに廊下は裸族とはいきませんから…」


「ありがとうございます。

お心遣い感謝します。

本当だ。うちの部長と同じだ。

凄く優しいんですね。

でも、ウチの部長も結構エロいですよ。

BL大好きですから…」


「そこも、同じだ!」


「もうーーっ!

お二人共!

私は、お部屋で、待ってます!」


部長は顔を赤らめて行ってしまった。


「ハハハッ!

可愛いくて、綺麗で、魅力的な人だなぁ。」


「そうなんだよ!

彼女がいなかったら園芸部も

この世界も回りゃあ、しないよ。」


「凄いね。」


「ああ、凄い人なんだよ!

かわいいだけじゃない。

日本一の女性だ。

女の中の最高峰。

それが彼女さ…

ウチの部長さんだ。」




「うっ、ううう…」


部長が扉の横の壁を背にして泣いている。

口元を手の平で塞ぎ嗚咽を堪えて泣いている。

そして、ゆっくり、部屋に向かった。




「部長!残念だな!七海がいなくて…

その豊満な身体、持て余してるんだろ!」


風呂上がりに部長の、お部屋で裸族となり

冷たいお茶を頂いて、あぐらをかいて

ご満悦の七草だ。


「もう、七草さん!

ジロジロ見ないでください!

さすがに、その視線は恥ずかしいですよ。

それに、そんな事、初めから思っていませんよ!

今夜は女子会でしょ!

合宿とは、また違う、ワクワク感です!」


「何もねーよ!

寝るだけ…だっ、ぞっ!」


七草が、そう言った瞬間、部長に枕を投げつけた。


「キャア!七草さん!

やってくれましたわね!お返しです!」


しかし、寸前で、七草がよけたので

枕はヨッシーに当たってしまった。


「わっ!部長!私に投げてどうすんだよ!」


「ええっ…ごめんなさい!

七草さんがよけるから…」


「クソーッ!

私もお返しだーっ!」


「キャッ!」


「痛っ!何で、部長さんも、よけるんですか?

私に当たったじゃないですか!

もう!私も、お返しです!」


短亀ちゃんの投げた枕が七草の顔を直撃した。


その後は美咲もナッシーも加わり

メチャクチャ枕を投げ合った。


…が…

"コンコン"

突然、ドアが鳴った。


その音を聞き、みんな動きがピタッと止まった。

七草は大股を広げて枕を頭の上に掲げていた。

部長は、その静止した身体とは対照的に

Fカップがまだ、ユッサユサと大きく揺れていた。

ヨッシーは枕を三つ抱えて今まさに

投球ポーズで構えていた。

短亀ちゃんと美咲とナッシーは

いち早く床に座り込んでいた。



「千晴さん!

何を騒いでいるのですか?

はしたない事は無しですよ!」


「はっ、はい!お母様!

少しふざけていました。

申し訳ありません。

もう、寝ます!」


「そう…

じゃぁ、おやすみなさい。」


「おやすみなさい。」


「フーーッ!」


大きく息を吐きながら部長とヨッシーは

床に座り込んだ。


ただ一人、仁王立ちで七草が歯を剥き出して笑った。


「ワッハハハ!最高!」


つられてみんなも一斉に笑いだした。


「ハハハハッ!」

「ウフフフっ!」

「えへへへ!」

「ははは!」

「あはははっ!」


「あっ!」


部長が慌てて人差し指を唇にかざした。


「シーーッ!ですよ!」


「そうだな!寝るとしよう。

解決方法なんてわかるわけないしな。

明日、明日…」


「じゃあ、ライト消しますよ。」


「おやすみ!」

「おやすみなさい!」


オレンジの豆球だけの明かりになった。


「美咲…ナッシー…

明日も、私らと一緒に学校に行こう。

授業中は部室にいたらいいよ。

その内、解決策がみつかるさ…」


「はい!ありがとうございます。」

「ありがとう。

おやすみなさい。」


「うん…おやすみ」



続く


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