表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/39

8

 街はずれの空き地――

 一番近くの民家までも距離がある。

 野球が出来そうなほどの広さだとレオンは感じた。

 商業施設が造られる予定だったが、着工のめどが立たず、計画が頓挫(とんざ)し、荒地となっていた。

 随分前に組まれた足場がそのままに残っている。

「あんたが安眠屋かい? 半信半疑だったんだが、ホントに……こんな場所に来てもらって、申し訳ねえな」

 背の高い草が生い茂る中に佇んでいた、ドテラと股引姿の薄汚れた男がレオンに向かって手を挙げた。

「ああ――詳細を聞きたい。何故、名医と名高い男を亡き者とする(ねむらせる)必要がある?」

 斡旋屋から回ってくる仕事は、上から選別されてはいる。

 悪徳企業の社長や、傍若無人な華族などがターゲットとなることはあっても、善人を殺害しろという依頼は今まで一度もなかったのに、今回はいったいどういう風の吹き回しかと。

「名医なんてとんでもない! あいつは医者の皮を被った悪魔だ!」

「悪魔……?」

「とにかく、うちに来てくれ」

 レオンは男に連れられて、場所を移動することになった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ