表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/39

5

 一週間後――

「お嬢様~~~!」

 カフェでの仕事を終え、家に帰るなり、百合亜の元に物凄い勢いで十祈が駆け寄ってきた。

「どうなさったの? 十祈(とき)さん、血相を変えて……まさかお父様の身になにか……?」

「そ、そのような不吉なお話ではございません。どちらかというと、朗報と言ってもいいかも知れませんわ」

 汗を飛ばしながら、興奮気味に言葉を紡ぐ。

「朗報? まさかと思うけど、借金返済のメドがついた……とか?」

 百合亜は探るような視線を向けながら、尋ねた。

「――というほどの朗報ではございませんけど、とりあえず、あのヒヒジジイとのお見合いを破談に出来そうだという気が致しましたの」

「ええ? それはいったい……」

「現れたのでございます」

 ずい、と前に出た十祈が不敵な笑みを浮かべる。

「な、なにが……?」

「お嬢様を……西園寺家の救世主が、ですわ!」

「救世主?」

 うっとりと手を組む十祈を前に、百合亜は首を傾げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ