62商店街会長VS殿様
「華子さん、なんで僕の家に勝手に上がり込んでるんだ?しかも、殿様まで」
「ガリバー君、殿様が、どおしてもって言うから、紅茶持ってきて飲んでるのよ。ビスケット一枚ないのね!ゴキブリが飢え死にしそうな家ね」
また、訳の分からない事を言ったら殿様が
「初めてガリの家に来たけどコンマイ家やの〜」
「標準サイズ以上。あんたの家が大きすぎると言うか1000坪の家はこの街中にあんたのお宅だけです。ところで、どのようにして入り込んだんですか?」
「えっ?ガリちゃん華子さんに鍵預けとるんやろ?車も隣の100円パーキングに入れ替えとったな」
「合鍵を勝手に作ったのか?しかも車のキーまで華子さん、どう言う事?」
「あんたの為だから」
「自分の車をパーキングに入れたら?」
「だって、新車だもん。屋根付きがいいに決まってる。」
「新車?買ったのか?しかも外車!華子さんの僕の手出しのお金は、まだ返ってませんけど」
「そのうち返すわよ。私には外車が似合うのローンで買ったから私の勝手でしょ。パーキング代金はあんたが払うのよ」
「そんな〜」
「ガリちゃん、おとなげない事言うたらあかんでぇ〜」
『華子さんの方が大人気ないやないか!』
実は今日は君に相談が有って、このほったて小屋に来たんや。
『いらんお世話、ホッタテ小屋』
商店街の会長のことなんやけど、アイツはワシの高校の後輩なんや。副会長はワシの姐さんの息子なんやけど、なんか変なこと考えてるようで、心配なんや・・注意して行動を監視してくれんかな」
「殿様、僭越ながら僕は、市街地改装ビルの喫茶店のタダの常連客です。その僕が商店街の方と意見を交わす機会などありません」
「ガリちゃん、そこでや。このワシが君を商店街の理事として、潜伏捜査員に任命する。商店街の結構な土地をこのワシが所有しとるんや。このワシの一声で、皆んな胸を撫で下ろすで」
「潜伏捜査員?秘密工作員とかは僕には、関わりのねぇことでござんす。ごめんなさい」
「ガリちゃん、君がマンションの家賃収があったり、退職金積立が有るのは、よかったのでしょうか、悪かったのでしょうか?」
「殿様!華子の店に注ぎ込んで、貯金が枯渇してます」
「ガリバー!ウジウジ、値打ちが下がるわよ」
「華子さんは、訳の分からない事ばかり言わないでください」
「ガリちゃん、市長から聞いたで、この街の若い子が結婚しやすい環境を提案して成功したそうやな。商店街の活性化の提案も、して欲しいんや」
「それは、僕じゃなくて・・」
「ガリバー!殿様の言うことを聞かなかったら私、この車を手放さないといけないことになるのよ。あなたにお金も返せなくなるのよ。もう、お金に苦労するのはゴメンだわ。ハッキリしなさい!」
「そんな〜」




