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36市街地再開発事業会議の翌朝


 市街地再開発事業会議の翌朝はマスターは現実を直視し敗戦ムード。


 おかみさんはマンションの一軒でもいただいてその家賃収で老後の生活設計を妄想して福ちゃんに


 「マンションにいつでもおいで」


 なんて語りかけると結構ですの素振りを僕が福ちゃんですると


 「ガリバー君、あんたの気持ちを福ちゃんで表現しないでちょうだい」


 福ちゃんの僕に囁いたセリフはもっとひどいもので


 「オジサン、このババアなんとかしてくれ!ヘドが出る」


 正解はこれで、こんなことが解れば福ちゃんの腕の一本引っこ抜かれる。此間も福ちゃんの頭を掴んでカツラをヒステリーで放り投げた。


 みんなビックリしてすぐさまカツラを頭に被せたがその日からセットがみだれがちで福ちゃんにとってマスターのカミさんは敵なんです。


 昨晩の会議はまとまりが無くお開きになったのですが、これから何回か何年にかけてたたき台が出来る


 それから10年ほどで着工で完成まで3〜4年はかかるとして僕が80歳になってるマスター85,カミさんは68。


マスターのかみさんは、一人勝ちを想像してるのでしょう。


 ニンマリした顔をしてるけど、10年は必死で働き続けなければならないサバイバルゲームに突入するのをマスターのおかみさんはわかってんのかな、まぁ僕たちには関係ない。


福ちゃんは僕に尋ねた。


 「オジサン、このビルの全体を見てみたい」


 ケーブルTV市民1日限定一組結婚式が成功してなかなか福ちゃんは商才があるかも知れない。


 リュックの中からビルの隅から隅まで2人で観察した。



 「オジサン、僕は一人で留守番するのは嫌なんだ。どれだけ待つのは辛いことか、この市内の一等地の巨大デッドスペースに保育園、学童保育など集めたらいいんじゃない?不平等など色々な意見が出ると思うけど、電車で通勤するお母さんお父さんもお迎えが楽だし、一、二階のテナントも復活するんじゃない?一階でそこそこやれてるのは賃貸屋さん。これって昔の商店街の端っこの店だけがやってられるだけだよね」


 「こないだお好み食べた大学生に相談して企画書を作ってもらえないかな」


 大学生に相談すると動きが速く発想も新鮮。


 有償ボランティアの学童保育所を3階に設けて大型画面の会議用のタブレットで皆んなで勉強してもらう。


 帰宅のちタブレットを使わない家族の会話のある生活。


 有償ボランティアは10人に1人担当を配置するなどを企画書にまとめて殿様に見てもらった


 「あそこは伏魔殿。いい企画だけど前に進まないと思う」


 殿様の言う通り企画は権利の有する方には見向きもされなかった。


 「よくボケ妖怪のバカやろー」




福ちゃんは吠えた。



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