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35市街地改装ビル立ち退き計画


 行きつけの喫茶店メンバーがざわついている。


 元チーフのマスター夫婦は有頂天。


 マスターの奥さんはモーニングを注文のちコーヒーから出されたのちトーストが出てきて


 「うちら、宝くじに当たったようなもんや」


カウンターの客、まず2歳年上の先輩は


 「ワイらどこへ行ったらいいの」


プーさん


 「スポーツ新聞どないしょ」


 近所の夫婦は


 「行きつけのコーヒー専門店がなくなる」


 駅中に外資のコーヒー屋は沢山あるが自慢話や悩み話や色々な話が飛び交う昔ながらの喫茶店は昔は沢山あったが、現在の文化遺産のようなもの。


 人は噂話におひれを付けて、憶測が飛び交う昔ながらの喫茶店が無くなるのは寂しくなる。


めいめいが、ワーワー言ってる間に第一回市街地改装ビル再開発計画の会議が始まった。


 僕は地権者の殿様の委任状で会議に出席した。


 会場には大手ゼネコン、電鉄会社が司会を進行で登録する140店舗、シャッターが閉まってる店が多いのにこんなに権利を持つ人が多いのか


 ゼネコンは隣町に負けないホテル兼タワーマンション。駅直結のショッピングモールなど、この街のランドマーク的存在をアピールした。


 僕がこの街に来た時はゴチャゴチャした細い路地に、スレート瓦葺きの駅舎。それが中学に入る前に大阪万博が開催と同時に駅前バスターミナルと、市街地改装ビルが完成した。


 それまでの旧市街は三叉路だらけで角に石が置かれ、この街でタクシーの運転が出来れば日本中のタクシーが運転できるほどのひどい交通事情の地域だった。


 会議は式次第の通り進行すると思ったが、地主、店の権利がある者、家賃を払いながらの経営者。


 マスターは権利は元社長の相続者に家賃を払ってる。


 立ち退き料が欲しい方、どの場所を確保できるのか、マンションを何軒か頂いて家賃収入が欲しいとか。


 私利にまつわるこの日を待ち侘びた勝手な意見が洪水の如く決壊した。


 僕はボイスレコーダーに録音した会議内容を殿様に聞かせたら





「100年かかるわ」一言。

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