28真司
ダンボールを玉手箱を開けると忘れてた真司君との記憶が蘇った。
僕が高校2年の頃だったか学校をサボって2時ごろだったか公園でお袋が作った弁当を花壇のレンガに腰を下ろして食べてた。
ひとりぼっちで鉄棒に寄りかかる少年を発見。
弁当を食い終わっても誰とも交わろうとせず遊んでる友達を眺めるだけで、友達も声をかけない。
転校生かな?混ざりたいんだと僕は思い、彼に近づいて話を聞いた。
「いつも、仲間はずれにされてる」
言う返事が返ってきて、僕は子供たちのところに向かったが、
誰かが
「帰ろう」
一声で蜘蛛の子を蹴散らすが如く子供が居なくなり公園は仲間はずれの子供と僕だけになり先程までの子供の奇声はなくなり水を打ったような静けさに変わった。
少年と話をするうちに、自分大好きの僕は今の己の行動と照らし合わせ、もし数学の授業で先生に居眠りを注意されなかったら僕もひとりぼっちで此処には居ない。
「俺の授業を受けるな」
で、この環境が生まれた。
同病愛憐れむ・・・。
少年に、うちの家で遊ばないかと尋ねたら着いてきた。
家に着いてお袋に授業をさぼった以外の事を説明し、真司君を自分の部屋に通した。
その後お袋手作りのタッパに入ったフルーツゼリーを2人でいただいた。
僕は六歳年下の真司君にアニキぶってマンガ本を貸したりレコードを聴かせて遊んだ。
結構素直で聞き分けの良い子が仲間はずれになるのを僕は不思議に思った。




