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27牛乳のふた

 バイト先から余ったアイスコーヒーを頂いてくる。マスターの喫茶店はコーヒー専門店のはしくれで、その日の余ったアイスコーヒーは処分ということで頂いてくる。


 勿論、冬場にもメニューにあり、年中何人かのお客様はアイスコーヒーを注文する。


 昔は砂糖をアイスコーヒーをたてる時グラニュー糖を混ぜて冷やしていたが、最近は砂糖を混ぜないどころかフレッシュ(ミルクを加工して乳脂肪が高いコーヒーに入れる乳製品)・・フレッシュも入れずストレートで飲むお客様が増えた。コレも時代の流れで健康志向になったのか 


 いただいたアイスコーヒーに牛乳を3:7で割って電子レンジで温めて家庭のホットオーレの出来上がり。


 寝起き2人でオーレを飲む。


「オジサン、牛乳を入れるオーレは美味しい」


「福ちゃんは知らないと思うけど、オジサンの子供の頃の牛乳はガラスの瓶に入っていて丸い厚紙でこぼれないように蓋で押さえられている。それを毎朝家に配達されるんだ。その牛乳メーカーの蓋を集めてポンとかパッと言う遊びで裏返った蓋は貰う子供の賭博のような遊びでポンは手をお椀のようにして空気の力で一枚ずつめくる時にポンという音がする。パッはそれの進化版で、集めた蓋を指定される枚数を縦に重ね息をパッと吹き裏返った蓋を頂く。ポンのインフレ版て事かな・・。子供社会もエスカレートして牛乳メーカーに行って未だ加工されてない蓋を盗みに行く始末。加工されてない蓋はそってなく、空気の抵抗がなくひっくり返り難いのだ2階の押し入れにまだあると思うちょっと見せてあげる」

 

 2階の超ガラクタ部屋の押し入れを開けて段ボール箱を取り出して福ちゃんに見せる。

 

 タイムカプセルを開けると牛乳の蓋のほかに未来人型の美術のデッサンで使う人型人形のようなおもちゃが大小たくさん入っていた。


 福ちゃんは人形に興味を示した。







50年ほどの玉手箱を開けた瞬間に忘れた記憶が蘇った。

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