22自転車に乗る
公園を散歩して親子がじてんしゃに乗る練習をしていた。子供のハンドルは揺れて今にも、転けそうだが父親の手がサドルを支えて持ちこたえる。
最近の子供は自転車ヘルメットを冠り怪我に注意を払う以上の流行りのスタイルでしょう。みんなしているから冠らないと恥ずかしいが本音かなと思いつつ福ちゃんにも自転車で遊ばせたい思いから自転車屋に伺った。
初日はリサーチに時間をかける。商店街の個人の経営する自転車屋はほぼ廃業し、準幹道沿いの何百台も揃えるチェーン店、ホームセンター、モールなどかネット販売が中心になる時代。個人商店は大店法の煽りを受けどんどん隅に追いやられると思うと年のせいか若い頃を思い出しため息が出る。
流行りの自転車を一通りチェックして
ペダルの無いストライダー(ランニングバイク)と青のヘルメットを購入を決定はしたがいつも、1週間は考え、福ちゃんに相談した。
ストライダーの話をすると幼児向けなので余り乗り気では無いが「動画を撮り、天津に差をつけよう」構想を伝えると
「動画?いいね〜僕が主役」
「この企画は誰にも内緒だぜ、シー」
「シー」
福ちゃんのノリで話はまとまった。
準幹道脇の大型専門店に行きストライダーとメットを購入し河原堤防に行って一発本番の撮影。三脚にスマホをセッティングで撮影モードにして行きつけの喫茶店の大学生が監督 私は黒子となりストラーダをこけないように支える。何本か撮影のち一本に絞り撮影終了後。
「お疲れ様打ち上げは何処?」
おはようございますから始まってお疲れ様のち打ち上げ。福ちゃんはスター気取り。
福ちゃんはバイト先で動画を天津に見せる気満々で
コピーの隣ではなく姐さんの座る横に腰をかけて姐さんと天津ちゃんが座ると
「オジサン、スマホ、スマホを持ってきて」
スマホを手にすると何回もリプレーでこれ見よがしに自転車に乗れた動画をだす。
天津ちゃんは窓の外遠くを眺めてた。天津ちゃんは明日ピアノの発表会。




