21華子のおせっかい
バイトが休みの午前中に女性の来客。
ピンポーンとチャイムが鳴りモニターを覗くと華子が映っていた。
『あぁ、わかった』
返事して玄関を開けて家に通すとしばらくすると
「あんた今回は汚れてるじゃない」
「シンクは片付いてますけど汚れてます」
「??IHコンロ使ったの?」
「洗濯してない、トイレよし、風呂よし」
いちいちチェクしながら自分が気がすむまで家事をする。
福ちゃんは僕に尋ねた。
「オジサン、まぁまぁ綺麗なおばさん誰?」
「ハナコさん」
「山田花子!」
「華子さん」
「ビックリした」
華子は昔、昔行きつけの喫茶店でバイトした三人娘の1人で、たまに昔の匂いを嗅ぎに客として訪れるのだが福ちゃんのことは知らなかったみたいで
「僕、この人形と生活してるから」
華子に理解不能な説明をした。
椅子の上に座ってる福ちゃんを指をさして
「この変な人形・・・あんた一人暮らしが寂しいとか言ってこんなものをね趣味悪いわね」
言われるとすぐさま福ちゃんが応戦
「少し綺麗だけど・・人に指さして喋るな」
その啖呵は僕にだけ聞こえる
家事を済ませ、持参のお茶っぱを急須出たし一服して帰った。我が家の茶っ葉は化石化して味がない。
華子達、三人娘は我が街の当時流行ったキャンディーズのイメージで声は少しハスキーで大原麗子の声に似ていた。
僕も噂を聞いて喫茶店に通った。
カウンター席は市役所の職員、会社帰りのサラリーマンが足繁く通い隙あれば彼女たちを映画、コンサート、食事に誘う。
帰宅を狙った現在で云ういわゆるひとつのストーカー。
これは大変だと云うことで、市街地改装ビルは対策を練り、各店から家まで送るナイトを選出のち安全が保たれるようになったけど華子担当のレコード屋、既婚の社長が華子を食べた。
嫁のいる分際ではっきり言って不倫。
その当時僕はジャイ子と付き合っていて京都のラブホテルでハチ合わせしてしまった。
レコード屋の社長は当時スーパーカーブームで外車でラブホに、僕は、ジャイ子が京都の女子大に通っていたので僕たちは歩いて来店。
お互い済ませたのちでの鉢合わせ華子はうつむいたまま。
それ以来レコードを買いに伺うとその場では奥様が店番をしてるのでレジをしたのち、喫茶店にはスリーディグリーズのLPレコードとポスターが届けられ、レコード屋でシングル盤を購入のち社長さんからLP盤が喫茶店に届けられる。
社長のドイツ車は運転できるわ擦ってもオトガメナシ。
バイト先の喫茶店のマスターとレコード屋の社長は親友でたまにバイト帰りを華子は車でお迎えで自宅近くで
「この辺りで降ろして」
いえば
「ガリバー君の家を覚えないと私これからどうすればいいの」
訳が判らない思わせぶった態度を華子はとる
まぁ、2人の弱みは僕が握ってるとハッキリ思ってたが、それをモロに口に出すと効果が半減すると自分自身解っていた。
バイト先のマスターとレコード屋は親友の関係、もし僕が華子を食えばバイトはジ、エンド。
ある日2人はハワイに出かけた華子の写真は華子だけしか写ってない。
社長はハワイの友達のところに遊びに行くと嫁に巧妙な嘘をついて出かける不倫旅行。
怪しく思った華子の父親は彼氏を家に連れてきなさいと云うことで、僕が、かくかくしかじかで、憧れの華子の為と言うか理解出来るのは僕しかいない。
華子の父親は土木会社を経営してアメ車がガレージに収まってる訳で足がすくみ帰ろうとすると
「ガリバー!男の子でしょ。根性見せなさいよ!」
意味の解らない激に押され玄関に入り華子の父親に会った。
初めましての挨拶から始まって直ぐに「
「華子とは何処までの付き合いか」
聞かれ
「相談相手です」
正直に答えた瞬間、華子の父は握りこぶしは開き、オヤジの台本のセリフは雪崩のように崩れ去り、大人の社長さん正直に話していると感じ
「仲良くしてくれ」
終わった
用意された寿司桶の寿司を食って茶を飲んで終わり、さようなら。
その後華子は短大を出て、保母さんになりすぐ見合いで隣町のスーパーの御曹司と結婚のち2人の子供を産んで3人の孫に囲まれ幸せな毎日を過ごしている。
旦那様は一昨年他界した。
華子は僕の母親が他界してから旦那公認で良心の呵責か僕の世話をしてくれる。
「オジサン、華子さんと結婚すれば」
「片付け上手な華子さんだから福ちゃんを片付けないか心配なんだ」
「結婚反対」




