17海に行こう
次の休みの日の天気が、気になってしまう。
海に行く計画も立てなければならない。今までの僕の信条は無計画の計画と言えばカッコいいが、はっきり言って思いつき。
車に乗ってから決める次第で、ヒジョウに能率が悪い。
福ちゃんには計画して行動することを教えたい。どこの海水浴場が福ちゃんに適当な場所か候補を選択する。近隣の名物店もググって調査する。
白浜は片道2時間以上は日帰りに時間を要する。須磨は電車で1時間ほどで近いが人が多くそんなところで福ちゃんを遊ばせたら人が寄って、これじゃ鶏を自転車のカゴに乗せるオバハン並みの変人。
SNSでバズられたら、知り合いがそれを見てLINEで友人に拡散したら、直ちに変人扱い。これから誰も相手にされない僕の人生は孤立してしまう。今でも交流が薄いのにみんな近くて遠い人になって・・そんな妄想の世界に入る。
明日の天気が気になるので福ちゃんはてるてる坊主を作って欲しいと要求、彼と生活してからはティシュペーパーを購入している。
初めはコンビニで一箱買うとドラッグストアで赤字売の5箱組のティシュを購入するように嗜められたコンビニの一箱と比べドラッグストアの五箱組のほうが安い。僕も一つ学習した。
ティシュを丸めてティシュの中心に丸めたペーパーを置いて輪ゴムで縛りマジックで顔を描いて出来上がりカーテンレールに吊るして明日の天気をお願いする。海水浴場は須磨の隣の塩屋駅近くの浜に決定。塩屋は僕が一年ほど生活をした地域で坂が多く周辺を把握している。
朝6時に目が覚めたが激しい雨が降っている。福ちゃんに「今日は中止かな」耳元で話しかけると福ちゃんは納得できない様子。
「てるてる坊主を吊るしたから雨はやむ」
行く気満々、この態度が子供らしい。
「スマホで神戸の天気予報を調べて」
諦めつかない様子なので今日の神戸、天気を調べてみると昼からは晴れ。ここから道中1時間以上かかる。
「オジサン、ラッキー!車で行こう。車で行けば雨降りでもドライブで色々な景色が見えるし、車ならリュックに入らなくていいよね」
リックを後部座席に置いて福ちゃんは助手席に座りシートベルトをかけ、軽自動車で出発。ETCゲートを通り過ぎると
「そこの軽ワゴン止まりなさい」パトカーの指示が拡声器から発せられ
「???オレ?オレ?」
インターチェンジ脇に車を止めて警察官が寄ってきたて、ウィンドウの開閉スイッチを押し窓越しに「何か」と尋ねたら
「お父さん、チャイルドシート」と話すや
「人形か?紛らわしいことをしないでください」注意され、
そこから職務質問が始まり、免許証を提示させられ、車検書を確認、車庫証明を確認のち、挙句の果てに後部ドア開閉させられるわ雨の降る中1時間ほど拘束され刻々と時間が過ぎる。




