16天津に負けられない
本日は福ちゃんは家でお留守番してもらいバイトに出かけた。
福ちゃんはケーブルTVを見てお勉強中。おもに自然もの。フィシング、ヒストリーチャンネル。などですが、内緒の秘密行動が目立つ。
帰れば何か家の散らかりかたが半端ない。
バイト先は福ちゃんが休みなのかとお客さんに聞かれ、寂しがるお客さんも・・。
彼とコピーはこの店のマスコットになった。
たまに元隣の中華料理店の姐さんも、ドローンリックに福ちゃん人形を入れて弟さんと来店のちコント師を目指してるのか一芸披露。
なかなかサマになっている僕より上手いと思うし、衣装も姐さんの手作りで、来店の際は新調の可愛い洋服を着てカツラもオーダーでブロンドヘアー。
名前は天津ちゃん。
腹話術も神戸板宿のスクールに通い、英才教育を受ける。
姐さんの腹話術は最後に「天津ちゃんは私の」天津が「天使」で締める。
コピーは店に常駐なので会長、ババアの練習台で元教員自称この街腹話術協会会長の台本は教員らしく内容がまとまっている。
締めはコピーが「ポリポリ、またね〜」で締める僕の福ちゃんはこの喫茶店るの落ちこぼれになってしまった。
他にもライバルはいるが英才教育を受けてる天津に福ちゃんは意識しメラメラ闘志を燃やす。
バイトから帰宅のち部屋を覗くと荒れている。
紙と筆記具が散乱。
「何やってるんだ」
「オジサン、悔しくないか20体程の福ちゃんに追い越され悔しくないのか?」
「別に、さほど、それほどでも」
答えると、福ちゃんは唇を噛み締め
「オジサン、天津に負けたくない。金で何でも手に入る あ、い、つ、が、憎い!」
話を付け加えた。
「オジサン、僕をタダ膝の上に乗せて、右腕を背中に入れるふりをすればいい。そして、オジサンの台詞を喋るだけでいい。僕の台詞は僕が喋るからオジサンは僕の時は真一文字に口を閉じてください。衣装はツナギの特攻服を世話焼きのおばさんに頼んで左のポケットに"福"の漢字をマジックでお願いする。そして、締めの台詞は(あれ?言葉が先に出てくるよ)で決定」
次のバイトの日はマントを被った福ちゃん。
姐さんと天津来店、福ちゃんはベールを脱いだが、天津はハクション大魔王のあくびちゃんに様変わりしてもはや福ちゃん人形の面影がなくなってしまった。
「オジサン、やる気なくなったわ。何日も
寝てない。zz ZZZZ」
僕もこの企画少し自信がなかったので緊張が解けた。




