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11行きつけの喫茶店のMR.BOO

僕の行きつけの喫茶店にはもっと古い常連客が居る。


 はっきり言ってこの店の主の生き残り。


80過ぎ年齢は公表しない。あだ名は玉子屋のプーさん。


それは、香港映画のホイ兄弟の長男に銀縁丸メガネ、坊主頭、小太り、嫌われても我関せずに黙々と働く姿がMR.BOOによく似てるので、

そのあだ名が付いたんだろう。


本人はホイ兄弟は知らずプーさんって呼ばれるのは嫌ではないようだ。


 未婚という点では僕と一致するが、現役時代は精力的に働き、脚繁く雄琴に通う豪の者であった。


プーさんの口から直接は聞いてはいないが、戦争孤児だそうで中学を出ると玉子屋で働き先代の跡を継ぎ玉子屋を経営していた。


玉子屋というと、一見店先で玉子を並べて一個10円の玉子を販売してる小商いのように見えるが、実は外売りが中心でビニール袋に割った玉子を何百も入れケーキ屋などに配達に行く。大商いである。


業界では養鶏場に餌と玉子を交換する商売がメインストリームの中、きっちり現金で分けて貰いその日のうちに販売するのがプーさんのポリシーだ。


「歯ぎしり、商売は店が1合枡とすれば販売ルートは無限や。一升枡の販路が有れば表面張力して一升枡に一升一合入る。わかる?」


僕のあだ名「ガリバー」がいつも言えず「歯ぎしり」と呼ぶ。


ボーリングとマージャン好きで、下宿の圧巻マージャンで下宿圧巻三羽烏から負けても挑む。


ボーリングは喫茶店主催の定例大会で唯一マイボール、マイシューズ、ボーリングウェアで登場。往年の矢島プロてな感じ。昼間のナッパ服が嘘のように変身する。


 もちろん雄琴の衣装もありし日の東映スターの普段着を意識し、あえて軽トラで出向来ます。


 プーさんは10年ほど前に心臓の手術をし、生死をさまよった。それでも今日があるのは、さんざんマージャンで巻き上げられ、時々軽トラで一緒に滋賀県遠征をした麻酔科医のT医師が中心となり成功。という幸運によるもの。


退院後は玉子屋を閉じ老後の生活を送ってる。


 喫茶店のモーニング仲間のプーさんは僕をガリバーと呼ばず歯ぎしりと呼ぶ福ちゃんのことを関西の腹話術師の川上のぼると呼び捨てにして時々福ちゃんのポケットに千円札を突っ込む。


 



 ほどこす、寄付をする事を忘れない口癖は「オータ、わかっとりマンネや、データーMAXや」決して戦後の苦しい時期は喋らないこの街のMR.BOO

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