10行きつけの喫茶店
僕が高校生から行きつけの喫茶店はバイト先のマスターが半年ばかり出店の為修行していた店で、ここが本店のようなもの。
ここの店から弟子入りして、10店舗程が開業し、今は半分程残ってるかな。これはかなり優秀なほうですね。
閉店も経営がおぼつがなくなったのではなく、飽きたって感じが殆どで即ちコーヒーショップが40年前は流行りで雨後の筍の様に出店した。
本店は50年以上経営が成り立っているのは、ダラダラと来店する常連客のおかげだろうか・・・
現在の経営者は70歳になるこの道50年以上のチーフ。
昔の経営者は多角経営で化粧品、学校の食堂、衣料、などなどで1番成功したのは最後の何店舗も出店した塾だろう。
社長はタッパもあり何をしても様になり、ボスというあだ名だった。
本当に石原軍団の様な雰囲気で良い独裁者は良い国を作るって感じ、彼の残した商売は没後何一つ存在しない。
すなわち攻めるが、ダメと思えば早く逃げる。進学塾も大手がこの街に進出して20年ほど前に撤退した。
財産はとんでもない程一代で残し、カリスマ性のある社長だった。今も熱く語る話は覚えてますよ。
現在のマスターはボスの下で社員として10年ほどチーフとして働き、アイビースタイルがキマっている。いる?いた。
。。。いましたが、年も高齢者突入でスキンヘッドになっちまって、エキゾチックな顔つき。ブルースウィルスににてるかな・・。
二度の結婚で6人の子持ちはコーヒー屋なんで、マメで種彦サン、なんちゃって。
昔のコーヒーショップはパソコン、スマホがない時代情報の集まる場所だった。
何で僕がその店に脚繁く通ったのは1つ年上のバイトの3人娘がローテションで入っていて、勝手にキャンディーズを投影してたから。
あらゆる男性、20代の社会人がよくアタックしていた。カウンター席はライバル同士で殺伐とした雰囲気を当時のチーフで現在のマスターがおかしな事にならないように番犬のように睨みをきかせていた。
50年近く通うと昔、ボーリングに連れて行っていただいた方、ゴルフの打ちっぱなしでスィングを教えていただいた方、ダンディな特攻隊上がりの方、ケンメリでいろんな所に連れて行ってくれた方、商店街のオジサン、コーヒー大好きおばさんなど、色々な方の記憶は残るが今は来店しない。
知らない人と会って色々なお話を聞くのは楽しいけど記憶だけが残るのは少々悲しい。
今日もモーニングコーヒーにありつく為に、リックに福ちゃんを入れ、片手に家庭ゴミを持って行きつけの喫茶店に伺い、分別したゴミを自分でゴミ箱に入れモーニングを頼む。
2番目のマスターの嫁がトーストとコーヒーをカウンターに座る僕の前に雑に置く。
いつも思うんだけどトーストよりコーヒーから先に配膳しろと思う。これが昔の三人娘だったらどちらでも良いとも思う。
そして、ぶっきらぼうに
「リュックから福ちゃん出して見せなさいよ」って言った。
いつもの調子なんで腹は立たないけど、お前は俺の年下だろ?
マスターとは昔からの仲なので、嫁の上から目線がなんかイラッとしてしまう。
福ちゃんを登場させると
「本当に可哀想な子ね。こんな結婚も出来ない甲斐性なしに拾われて惨めだね〜」
福ちゃんは僕の口癖を言ってくれた。
「いらんお世話やほっといてくれ」
僕にしか聞こえないが、ナイスフォローだ。こいつとは長く付き合える。いいね!をあげたい。
すかさず空気を読めない嫁はマシンガンの様に福ちゃんに話しかける。
「本当に可愛いわ〜私の家に来る?おねえちゃんが3人いるわよ〜みんな喜ぶと思うわよ〜
オッパイのぉむ〜?」
おもむろに胸をはだげオッパイを出そうとしたので、それを見かねた客は奥さんを静止させ、僕は福ちゃんを取り上げた。




