第5話 リ○バスのアニメってAn○elBeats!より後なんだよ!知ってた?
昼休み、昼飯を教室で食べていると先輩が急に教室に入って俺のもとまで走ってきた。
「名取君!」
「ど、どうしました先輩?」
急に来て急に叫ばれたらさすがにビビる。
「も、もちついて聞くのよ!」
「落ち着いたほうがいいのは先輩だと思います…」
「うっ…!」
少し呆れたように俺は言うと先輩はよく聞くような反応をした。
「で、本題はなんです…?」
「じちゅはね?」
あ、噛んだ。でも黙っておこう。言ったら怒られそうだし。
「実は...」
ゴクリ...
「リ○バスのアニメってAn○elBeats!よりも放送されたのあとらしいのよ!」
「...は?」
シンプルに疑問が浮かんだ。え、それだけなの?
「だーかーらーリ○バスのアニメってAn○elBeats!よりも放送されたのあとらしいのよ!2度も言わせないでよ。リ○バスの初回盤がでたのが2007年だから自然とアニメ化されたのもその前後だと思ってた...!だけど!実際に放送されたのは2012年。そうAn○elBeats!よりも2年もあとなのよ!」
なんか後半やけに早口だったな。先輩は言い切ったからかぜぇはぁぜぇはぁと息切れをしている。
「EXだかなんだか知らないですけどなんでOP曲3種類くらいあるんでしょうね?」
「そんなの知らないわよ!」
なんで俺らは休み時間にこんな話してるんだ?
ふぅ、と先輩は一呼吸置き、
「じゃあ私は自分の教室に帰るわね!」
と言って帰っていった。なんだったんだあの人。とりあえず俺はまだ食べ終わってない昼飯を食べるのだった。
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5時間目の授業は情報の授業だった。PC室で行われるこの授業の内容はプログラミングだった。使用するソフトが『Phantom』というプログラミング初心者から扱えて、上級者、なんならプロだって使用するほど人気で簡単なソフトだ。
右前の方を見ると石森が頭を抱えているのが見えて思わず笑いたくなったが、授業中だから堪える。前の方には船越がいるが、なんだかサクサク進んでいるように見える。あいつPCもっているのか…?
そして俺の左にはおバカ代表日比野がいる。今にも泣きそうな顔をしている。こっちを向いてきた。目をウルウルさせて助けてと言わんばかりにこっちを見てくる。あ、ちなみに言っておくと俺は情報系に強いので暇をしてる最中だ。
「名取〜」
はぁやっぱりこうなったか。
「わかったわかった。どこがわからないんだ?」
「ありがとう名取〜」
あーだーこーだとバカでもわかるように説明した。こういうときは素直で「ふんふんなるほど」と真剣に聞き、頷いていた。
キーンコーンカーンコーン
授業終了のチャイムが鳴る。日比野には授業が終わるまでわからないと言われたら毎回説明を入れてたが、頭に詰め込んでどうにか乗り切れたみたいだった。もうそろそろ教室に戻ろうとしたら石森に呼び止められた。
「名取ー今日放課後空いてるか?」
特に予定はなかった気がする。
「あぁ空いてるけど」
そうすると石森はニカっと笑い
「ゲーセン行こうぜ!」
そう俺に言ってきた。
「いいぜ。久々に勝負してやる」
「ヘヘっそうこなくっちゃぁな」
俺と石森の顔と顔の間にはバチバチと電流が走っているような感じがした。
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁ!!!」
俺も石森も声の方を向いた。そこにいたのは仁王立ちしている日比野だった。
「その勝負、私も混ぜて!」
サッと俺と石森は日比野に背を向けてしゃがんだ。すると石森がコソコソと話し始めた。
「おい、どうするよ」
「何が?」
「日比野なんのゲームが強いかわからないから勝負のしようがない。」
「いやゲーセン行ったらとりあえず、ビー○ニとかエ○バとか俺らが苦手なやつやらせて調子に乗せておこうぜ」
「わかった」
俺らは日比野の方に向き直し、石森が
「いいぜ来ても」
「やったー!」
と日比野は跳ねて喜んでいる。うわー若干罪悪感があるなぁ。
勝負の行方はどうなるのか!次回に続く!ってなんだこれ。