私のせいなんて嫌
翌日。
私は、いつも通りに登校した。
登校中に那波君と一緒になることなんてなかった。
昇降口を抜けて、下駄箱でクラスメイトの佐藤に会ったが挨拶はされなかった。
スリッパに履き替え、廊下を歩いていく。
何人かの生徒にすれ違ったが、挨拶をされる程の関係性になっていないので挨拶はされなかった。
教室に脚を踏み入れても、教室内に居たクラスメイトや他のクラスの生徒から挨拶はされなかった。
これが通常だから寂しいとは思わない。
自身の席まで歩いて行き、机に通学鞄を置いた。
通学鞄を開け、教科書や資料集を取り出し、机の中に突っ込む。
椅子に腰を下ろし、スマホで気になることを調べ始めた。
20分が経った頃に那波君が挨拶をしながら、教室に入ってきた。
「おはよー」
「那波くん、おはよう」
「おはよう、那波〜」
那波君の周りに男子や女子が群がっていく。
那波君は一通り挨拶をすると、群れを掻き分け、私のそばまで来て挨拶をしてきた。
「おはよう、浜仲さん」
「おはよう……那波君」
那波君は群がっていた男子や女子に連れてかれていった。
那波君を連れて戻っていた男子や女子が陰口を言った。
「彼女になんて挨拶しなくてもいいでしょ〜」
「そうだぜ、わざわざ挨拶なんてしなくてもいいって」
私は言いたい放題言われ、下唇を噛んだ。
授業が進んでいき、午前の授業が終わり、昼休みに突入した。
私は教室にいるのが息苦しく、教室を飛び出して、空き教室に向かった。
空き教室で昼食を摂っていると、がらがらと扉が開いて、ある生徒が入ってきた。
「浜仲さん、一人なんだ。一緒にどうかな?」
「私と一緒だと那波君まで言われるからやめといた方がいいんじゃないですか」
「言いたいやつにはいわしとけばいいんだよ」
私と那波君で一緒に昼食を摂った。




