今後が怖い
翌日。
私は、スリッパを履いて靴を下駄箱に入れ、扉を閉めようとしているとき声をかけられる。
「おはよー、浜仲さん」
那波君の挨拶に私も挨拶を返す。
「那波君......おはよう。ひと、りなの?」
「一人で登校。話しかけられるの、嫌だった?浜仲さん」
「なんて、いうか。私なんかといたら──」
私が教室に向かって、歩き出すと那波君が隣を歩く。
「私なんか、なんて言わないでよ。人が流す噂って、気にする?浜仲さんって」
「私の悪口みたいなのだったら、気にして周りにどう見られているかって思っちゃう。人の悪い噂も気にしちゃう......方です」
「皆大体、そうだよね。俺といるの、嫌って感じがする。浜仲さんから」
「嫌と......は、思って、ないです。那波君の友達から睨まれそうで......」
「気にしなくていいのに」
「う、うん」
教室に入って、私の席の前に立って話続ける那波君。
クラスメートは、那波君に挨拶をするばかりで数人からしか挨拶されなかった。
会話が終わり、那波君は自分の席に戻っていった。
移動教室の授業があり、廊下を歩いているとまたも那波君が声をかけてきて、隣にきて移動教室に向かう。
「はーまなかさーん、一緒に行こう」
「う、うん。わかった」
この状況に戸惑う。
後ろから睨まれている。
那波君は楽しそうに話しているが、私は怯えている。怖い。なにかされそうな予感をひしひしと感じる。




