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告白はあいつから
「好き......だよ。遥奈のこと。どうかな、俺は」
好きでもなかった男子、那波晴樹が放課後の教室で告白してきた。まっすぐした瞳を私に向けながら。恥ずかしそうに頬を赤らめ力強い声の告白。
「前までは好きじゃなかった、那波くんのこと。でも今は違う。那波くんと一緒のときがとても幸せ。好きだよ、いや、大好き。晴樹くんのこと。もっと幸せにして、晴樹」
私は、そうこたえた。涙を流しながら、笑顔の私。
彼は、私の返事を聞いて、素敵な笑顔になる。
「今まで以上の幸せを遥奈にあげるから。よろしく、俺の遥奈」
彼は私に手を差し出した。
私は差し出された彼の手に触れ、握りあう私達。
「窓を閉めて、一緒に帰ろう。遥奈」
「うん、晴樹」
二人は、窓を閉めて、手を繋ぎながら教室を出て、楽しそうに家路につく。
甘々、キュンキュンな物語になっていく予定です。




