夢でみた話(生徒会長編)
どうも筆者です。
夢と言う事もあり、変な跳び方をしますが、笑って流して頂けると嬉しいです。
「先輩、これお願いします」
「ん?」
目の前にはこれまでみたことの無いような、大量の書類が置かれている。
「え?は?」
「いや、先輩ってすごいですよね、頭は秀才、なんでもできて、更にスピーチなんかも完璧で!」
「へ?」
書類を置いた上に、意味のわからないことを言う女子生徒に驚いていると、生徒会室であろう部屋のあちこちから、声が上がる。
「あっ俺にも勉強教えてくださいよ!」
「会長、次はスピーチの原稿お願いします。」
「先輩!この資料の確認お願いします。」
「ん?え?」
もみくちゃにされながらも、更に増される資料の山。
主人公の名誉の為にも言っておこう。
主人公の成績はごくごく平凡。というか大体平均辺り。
そしてこの生徒会室には、気が付いたらいた。
そう。気が付いたらいたのだ!
想像してみて欲しい。
ふと気がついたら生徒会室で会長の椅子に座っており、目の前に仕事が置かれるという状況を…
それに慌てていると『天才だから当たり前だよね?』と言いながら、当然のようにマルチタスクを要求してくる他メンバーを…
恐怖である!
普通に恐怖である!
たただてさえ超がつくほどワンマン体制なのに他の事など無理である!というか勉強に関しては君の方が賢そうだからむしろ教えて欲しいのである!
「は、ははっ…」
涙目である!
いろいろ詰め込まれた上に、えっ当たり前ですよね?という他メンバーの顔…
そう。主人公は涙目になっていた!
「ふっ…ははは。ハハハハハハハハハ!やってやろうじ────」
───はっ!?
場所は同じ生徒会室、目の前にはさっき資料を置いてきた女生徒がい───
「先輩、これお願いします」
目の前には何も置かれていない。
というか、さっきまで誉めていたはずの女生徒が、むっちゃ蔑んだ目で見てくる。
「まぁ、そんなもんか」
心的負荷!
主人公は、先程の絶対に終わらないであろう大量の仕事、からの『いや、お前の方が出来るだろ!』という他メンバーの勉強などのマルチタスク要求をあじわっている。
それにより、全能感の真逆!全無感とも言える状態になっていた!
「ああ、先輩の席はここですよ!」
生徒会長用の椅子に座っていると、無理やり立たされ、窓際の席に追いやられる。
「まぁ、そんなもんか」
そう!全無感である!
自分なんて何も出来ないという卑屈さを常に発揮し続けているため、大体の事柄を『まぁ、そんなもんか』で流してしまえるほどに、主人公は無になっていた。
そう。たとえば───
「ああ、次のテストですけど、また最低点とっても、何も言わない方がいいですかね?」
───なんて嘲笑う様に言われようとも、周りにクスクス笑われようとも、仏の様な微笑でこういうのだ!
───まあ、そんなもんか
それに対して驚くのは他メンバーである!
それもそうだろう。
今まで煽れば、怒らないなりにも何かしらの反応を示していたであろう人物がである。
そんな人物が、急に仏の様な微笑みを浮かべながらそんなもんかとどんどん納得していくのだ!
そんな状況を考えたこともないメンバーは、焦るを通り越して混乱したのだろう。
そう。メンバー全員が極度に混乱していたからこそ───
「えー、この資料に書いてある通り…」
───この、推定成績最低値の馬鹿野郎にスピーチのお鉢が回って来たのだ!
そして、その事に一番混乱したのは、当たり前だが他生徒である!
───アイツってなんで生徒会にいるのかわからないぐらい頭悪かったよな?
───いつも窓際の席に追いやられてるんだろ?なんでスピーチしてんだ?
混乱は混乱を産み、?の嵐は生徒全員に拡がって───
───はっ!?夢か…
これは、筆者に起きた、本当の夢の話である。
夢特有の謎設定みたいなのって、よくありますよね。
今回の場合は、生徒会長設定と成績の設定が、そんな感じでした。
さて、生徒会長編と書いていますが、次回作が有るかはわかりません。
というのも、よく覚えてる夢って、悪夢が多くありません?
どうせ書くなら、喜劇っぽいのを書きたいので、なかなかネタが無いんですよね…
という事で、次回作は夢次第です(笑)!
それではまた~