<六>
家に入って僕の心臓の鼓動はものすごく高かった。
心臓が破裂するかと思った。
「緊張って怖いな……」
僕はボソッと呟いた。
遊園地。
今までに行ったことの無い未開の地。
テレビには見たことがあるけど、
実際行ってみるとなるとな…
けど白石さんと一緒だし。
せっかくなら行っておいても損は無いかな。
僕はベットに寝転びながら考えていた。
携帯を片手に、彼女からのメールを待っていた。
すると携帯にメールが来た。
白石さんからだ。
白石でーす。
届いてますかー?
届いていたら携帯の電話番号も送ってくださーい。
お願いしますー。
彼女らしいメールだ。
下には彼女の携帯の電話番号があった。
僕はアドレス帳に登録した後、メールを送った。
二宮です。
メール届きました。
下の番号が電話番号です。
僕は電話番号を書いて送信した。
改めて見ると、なんて地味なんだろう。
あまりメールを送らないから絵文字なんて使わないし。
良く使うタイミングとかわからないし。
そもそも送る人がいなかったから……
少し後悔してると彼女からメールが帰ってきた。
メール届きましたー。
今度の土曜なのですが、上丘遊園地入り口前に9時集合で。
入場料は気にしなくて良いです。もうチケットがあります!
まぁお昼は適当に済ませるので、1000円ぐらいあれば十分です。
帰りは6時には帰りたいと思いまーす。
あー、なんかわくわくしてきたー。
何か質問あったらメールしてください。
白石
気づいた時にはこんなに決まっていた。
なんて行動力なんだろう……
とりあえず返信をしておいて……
あっ、肝心なことを。
了解です。
質問なんだけど、僕遊園地行ったこと無くて。
上丘遊園地ってどこにあるの?
ごめんね、初歩的な質問を……
返信待ってます。
二宮
あー情けない……
待ち合わせ場所を知らないなんて……
この近くにはなさそうなんだけど。
5分もしないうちに返信が来た。
あーそうだったね。
私の前住んでた場所の近くだから。
そしたら朝私が二宮君の家の前に行くから。
9時ぐらいに外で待ってて。
問題ないよね?
白石
あー白石さんすみません。
僕はその場でお辞儀をしてしまった。
「誰にしてるんだよ。」
いや……何だこのボケと突っ込みは……
すみません。
じゃあそうしてください。
多分アパートの前にいるから。
質問は…多分無いかな。
あったらまたメールするよ。
二宮
だいぶメールも見られるものになってきたな。
まぁ自分から見たら……だけど。
ふぅ……
メールも体力使うな……
文章が思いつかない。
そう考えてると返信が来た。
わかりましたー。
じゃあまた明日会おうね(^O^)/
白石
顔文字……
全く縁がない文字だったな。
こうやって使うんだ。
僕は返信をしなかった。
これで返信しちゃうと永久に終わりそうになかった。
いや……単に疲れただけかもしれない。
携帯をベットに置いたまま僕は部屋を出た。
土曜日……
どんな日になるかな。
楽しみだな……




