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祈り  作者: 谷川陣
7/18

<六>

家に入って僕の心臓の鼓動はものすごく高かった。

心臓が破裂するかと思った。

「緊張って怖いな……」

僕はボソッと呟いた。


遊園地。

今までに行ったことの無い未開の地。

テレビには見たことがあるけど、

実際行ってみるとなるとな…

けど白石さんと一緒だし。

せっかくなら行っておいても損は無いかな。


僕はベットに寝転びながら考えていた。

携帯を片手に、彼女からのメールを待っていた。

すると携帯にメールが来た。

白石さんからだ。


 白石でーす。

 届いてますかー?

 届いていたら携帯の電話番号も送ってくださーい。

 お願いしますー。


彼女らしいメールだ。

下には彼女の携帯の電話番号があった。

僕はアドレス帳に登録した後、メールを送った。


 二宮です。

 メール届きました。

 下の番号が電話番号です。


僕は電話番号を書いて送信した。

改めて見ると、なんて地味なんだろう。

あまりメールを送らないから絵文字なんて使わないし。

良く使うタイミングとかわからないし。

そもそも送る人がいなかったから……

少し後悔してると彼女からメールが帰ってきた。


 メール届きましたー。

 今度の土曜なのですが、上丘遊園地入り口前に9時集合で。

 入場料は気にしなくて良いです。もうチケットがあります!

 まぁお昼は適当に済ませるので、1000円ぐらいあれば十分です。

 帰りは6時には帰りたいと思いまーす。

 あー、なんかわくわくしてきたー。

 何か質問あったらメールしてください。

 白石


気づいた時にはこんなに決まっていた。

なんて行動力なんだろう……

とりあえず返信をしておいて……

あっ、肝心なことを。


 了解です。

 質問なんだけど、僕遊園地行ったこと無くて。

 上丘遊園地ってどこにあるの?

 ごめんね、初歩的な質問を……

 返信待ってます。

 二宮


あー情けない……

待ち合わせ場所を知らないなんて……

この近くにはなさそうなんだけど。

5分もしないうちに返信が来た。


 あーそうだったね。

 私の前住んでた場所の近くだから。

 そしたら朝私が二宮君の家の前に行くから。

 9時ぐらいに外で待ってて。

 問題ないよね?

 白石


あー白石さんすみません。

僕はその場でお辞儀をしてしまった。

「誰にしてるんだよ。」

いや……何だこのボケと突っ込みは……


 すみません。

 じゃあそうしてください。

 多分アパートの前にいるから。

 質問は…多分無いかな。

 あったらまたメールするよ。

 二宮


だいぶメールも見られるものになってきたな。

まぁ自分から見たら……だけど。

ふぅ……

メールも体力使うな……

文章が思いつかない。

そう考えてると返信が来た。


 わかりましたー。

 じゃあまた明日会おうね(^O^)/

 白石


顔文字……

全く縁がない文字だったな。

こうやって使うんだ。

僕は返信をしなかった。

これで返信しちゃうと永久に終わりそうになかった。

いや……単に疲れただけかもしれない。

携帯をベットに置いたまま僕は部屋を出た。



土曜日……

どんな日になるかな。

楽しみだな……

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