<四>
朝太陽の光がまぶしく起きた。
しまった。カーテンを閉め忘れた。
今は5時。
いつもは6時起床。
1時間も早く起きてしまった……
しかしまた寝る気にはなれなかった。
困った。
とりあえずベットから出た。
家族は誰も起きてなさそうだった。
朝からトランプをするほど好きではない。
ほんとに困った。
この部屋には何もない。
ただ少し家具があるだけ。
「はぁ……」
ため息を一つつく。
まぁ1時間ぐらい何もしなくてもいいか。
とりあえずベットに座り込んだ。
昨日はいろいろありすぎた。
白石暁。初めての友達。一緒に帰る。
とはいってもみんな小学校のときに経験してるのか。
ただひたすら孤独を貫いてきた。
ただひたすら孤独に包まれていた。
だから今こうして生きている。
少しでも違う過去を歩めばそれだけ違った自分になってる。
それはそれで良いが、今の自分で十分だ。
僕にはそもそも友達はいらなかった。
いや……いらないと思い込んでただけなのか。
今さらいらないと言えばそれまでだが、
案外白石さんといると楽しい。
これが友達というものなのか。
それともまた違うのか。
友達とは何だ?
お互いがそう思うだけで良いのか。
ならそもそも僕と白石さんは友達なのか。
こんな僕と友達になって良いのか。
いや、こんな僕に友達ができていいのか。
ひたすら悩んでいた。
自分はこのままで良いのか。
これからどうすれば良いのか。
正解など無い。
ただ自分の進む道がその人生の正解になる。
そして、それは幸福も呼ぶし、後悔も呼ぶ。
「まぁ……今更後悔なんて、僕らしくない」
そう呟いた。
心にも無いことを……
時計を見てみると45分。
気づいたらキッチンが騒がしかった。
母さんが朝食を作っているらしい。
まぁこのぐらいなら起きても構わないだろ。
そう思った僕は、希望と不安を抱えながら部屋を出た。
朝食を食べ終わり、家を出たのが7時。
いつも通りだ。
心地よい風が僕の顔を通り過ぎた。
この感覚が好きだ。
「おはよう!二宮君」
後ろから声をかけられた。
この声は……
やはり白石さん。
僕は彼女の笑顔が何ともいえなかった。
「おはよう。白石さん」
僕も笑い返して言った。
白石暁。
果たして彼女は僕に何をくれたのか。
幸福か後悔か。
喜劇か悲劇か。
感情か欲望か。
まぁ今はそんなこと、どうでも良い。
このときを楽しめれば、それで良い。




