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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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デスロックバイパー

デスロックバイパー。

ギルデイさん曰く、ギルドの魔物ランク5に位置付けられ体長20メートルを超える蛇の魔物で体全体が岩で覆われておりながらも蛇特有の俊敏な動きで獲物を丸のみにするという事だった。

また、巨大な牙からは相手を痺れさせる毒を出すらしい。

ほんの少しの傷でも効果抜群らしく、この魔物の毒を採取して深い傷を負ったものを一時的に痺れさせて痛みをマヒさせる薬を作る事が出来ると師匠の本に書いてあった。


ランク5の魔物となるとギルデイさん達がソロで倒すことは難しいと思われるので、3人一組でチームを組み8つある穴を攻略していくように話あった。

多分、それぞれの穴は繋がっているため一番奥らしき所に行ったら来た通路に罠を仕掛けてから戻るように指示を出す。


罠と言ったがデスロックバイパーが通ったら分かるようにしているだけで魔物を逃さないようにするだけのものだ。

俺とエリナさんがチームを組み男性チームと女性チームで別れて攻略していく。

俺たちが入っていない穴からデスロックバイパーが出てきたらガルルス達が仕留めることになっている。


今回エリナさんが前衛を務めたいと主張したので俺は投てきまたは魔法で後方支援を行う事になった。

エリナさんストレスでも溜まっているのだろうか?

少し気になってしまうな。


デスロックバイパーが空けた穴は直径2メートル位あり屈まずに入る事が出来るのだが、この穴を空けたと行くことは口を広げるとこの大きさになるということだ。

うん。魔物って凄いな人間がこの大きさの穴を掘るのにかかる労力を考えると・・・魔物の力にゾッとするな。

穴の中は日の光が届いていないためエリナさんの前方5メートルの位置に光球を魔法で浮かべて探索していると前方からズザッズザッ、ズズズッと壁を擦りながら何かが近寄ってくる音が聞こえてきた。

音が大きくなってくるとエリナさんは弓を構え前方を睨みつけた。音が止まり静寂に包まれる。緊張感が高まっていく。

俺は前方に浮かべている光球をゆっくりと前進させて行くと一瞬にして光球が消えてしまった。

デスロックバイパーが光球を飲み込んだようだ。エリナさんは光球が消えても微動だにせず弓を構えたままデスロックバイパーを見つめ続け、デスロックバイパーが次の動作を起こそうと口を開きかけた瞬間にエリナさんは弓を射てデスロックバイパーの口の中を矢が通っていく。

口の中を通った矢はデスロックバイパーの首筋から飛び出してデスロックバイパーを縫い付けた。

どうやら矢に細工をしていた様で矢が全て突き抜けずに一部が残っているようだ。


エリナさんはさらに弓に矢を継ぎ第二第三の矢を放った。

二の矢で口を大きく開けるように矢を撃ち、三の矢で上顎から脳天を射抜いたようだ。

三の矢がデスロックバイパーを貫くとデスロックバイパーの目が光を失った。


俺とエリナさんはデスロックバイパーに近づき、矢を引き抜くと一の矢は釣り針のようになっていた。

どうやらカルーゼ達と色々戦術を考えて作り出した矢らしい。

それを俺に見せたかったらしく前衛を希望したらしい。凄い笑顔で「どうでしたか?」と聞いてきたので俺も笑顔で「凄かったですよ!」と返して笑いあった。


俺はデスロックバイパーをアイテムボックスに仕舞い込むと再度光球を浮かべて前進していく。

前方に少し広めの空間が見えると俺は光球を前進させた。

広場の様な所が少し見えた所で光球が消えた。また蛇っぽいのが動いたのが見えたのでデスロックバイパーが光球を食べたのだろう。

エリナさんは弓を構えたまま俺に再度光球を飛ばす様に指示があったので、光球を5個浮かべてばらける様に前方へ撃ち出すと広場の真ん中に3匹のデスロックバイパーがとぐろを巻いていた。

それが見えた瞬間に俺たちがいる通路にデスロックバイパーが突撃してきた。


エリナさんは即座に矢を放ち突撃してきたデスロックバイパーの口から脳天を貫く。

あれ?俺って最近魔物退治で活躍してるっけ?

え~っと、確か俺が前に魔物退治したのって・・・もしかして、モンスタービートの時のミノタウロスから一切活躍してない?

あれ?蟲の谷とどっちが先だっけ?

どっちにしても最近活躍してないのではないかな?


うん。エリナさんに任せっきりになっている気がする。

アイテムボックスでの荷物持ちになってるな。男として荷物持ちは構わないんだけど、女性ばっかりに働かせてヒモみたいになってないか俺。。。


・・・いっかーーーーん!

少しは活躍しないとエリナさんに愛想尽かされることになりそうだ!



「え、エリナさん、俺も少し運動がてら蛇の魔物を退治しますので前衛と後衛を変わって貰ってよいですか?」


「あ、はい。それでは私が後ろから牽制しますので前衛をお願いします。」


「ありがとうございます!では、頑張ってきます!」


俺はそう言うとエリナさんが倒したデスロックバイパーをアイテムボックスに仕舞うと通路をダッシュして広場へと飛び出した。

飛び出すと同時に俺はデスロックバイパーの口の中に入り込んだみたいで、エリナさんが焦った様子で俺の名前を叫んだ。


俺はカッコよくデスロックバイパーを殲滅しようとしたのだが、いきなりピンチになっている事に赤面しながらもアイテムボックスから巨大ハンマーを取り出して閉じられそうになる上顎を殴りつけて蛇の口を強制的に開けると共に脱出を図った。

無事に口の中から脱出できた俺を狙って別のデスロックバイパーが大きく口を開けて迫ってきた。

俺は地に足が着くと同時に迫りくるデスロックバイパーに向かって巨大ハンマーを振りかぶりながら力強く踏み出しす。


デスロックバイパーの頭を巨大ハンマーで叩き潰し、その勢いでハンマーを持ちながら回転し壁を這っていたデスロックバイパーにハンマーを叩きつけた。


そして、最初に俺を食べようとしたデスロックバイパーにハンマーを投げつけ叩き潰す。

俺に向かって広場にいた残りのデスロックバイパーが左右から迫ってくる。

俺は槍を二本取りだして突撃してきたデスロックバイパーを回避すると同時に槍を放ち縫い付けることに成功する。

ふ~、ちょっとはカッコよくできただろうか?


俺は退治したデスロックバイパーをアイテムボックスに仕舞うとエリナさん共に来た通路と反対側に空いている通路を進んで行くと他の通路と交差する地点に来たので俺たちが来た印と簡易罠を仕掛けて元来た道を戻って行く。


ガルルス達の巣に戻ると死んだデスロックバイパーが4匹並んでいた。

どうやらギルデイさん達が倒したデスロックバイパーを持って戻ってきたようだ。

確かにアイテムボックスを持ってないと通行の邪魔になるからね。


ガルルス達に食べるか確認すると、「そんな岩だらけで食べる場所が少ないものなどいるか」と怒られてしまった。

お前らの為に頑張ってるんだぞ!と憤慨するも文句も言わずにデスロックバイパーをアイテムボックスに仕舞い、誰も行っていない通路へと向かうのであった。



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