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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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第二第三騎士団

「はぁ~。なんかだるいっす。」


俺は今ミック騎士団長と副団長っぽい人と隊長っぽい人に囲まれてます。

ダラアス様からの依頼で騎士団の方と模擬戦をしていたのだが模擬戦なのか?っていうくらい敵意むき出しに攻撃されたので一撃で相手を戦闘不能にするように戦い残り3名までに減らした。

残り3人がミック騎士団長と愉快な仲間たちの二人で俺を倒すために一対一では無く一対三に切り替えたようです。

騎士道とはいったい。。。


まぁ、この世界に騎士道などと言う物があるのかしらないがダラアス様は一対三を推奨しているように激励していたので普通の出来事なのだろう。

ただし、相手をしている俺は何の相談も無く、模擬戦としか聞いていないのに一対三を行わないといけないのはちょっとどころでは無い程苛ついてしまう。


3人に囲まれているのだが何の危機感も感じない。この3人よりも遥かに強いカルーゼ達と行っている訓練では同じ3人で囲まれても緊張感があるのだが、この3人からはまったく感じない。

戦力の差もあるんだろうが気迫というのかそう言ったものが感じられない。強敵と戦った事がない弱いものとしか戦った事が無いのだろう。

自分より強い者と戦うときの心構えがなっていない。これがこの国で一番強い(と思われる)騎士団というのは色々な意味で危険なのではないだろうか?


後ろから「ハッ!」と気合を入れて切りかかってきているが、それだと囲った意味がなくないか?

俺は後ろを振り向くことも無く後ろから迫ってきている隊長が振りぬいた剣を体をずらして回避し、続けて迫ってきた副騎士団長の攻撃を剣で受け止め最後にミック騎士団長が突きで迫ってきたのを首を捻って回避した。

回避すると同時に右回し蹴りを放ちミック騎士団長の頭を蹴りつけ、そのままの体を回転させ左後ろ回し蹴りで副騎士団長を吹き飛ばし、最後に隊長に蹴りを打ち込んで元の位置に戻った。


それを見ていたダラアス様は口をポカーンと開けたまま固まってしまった。

少し離れた位置にいた女性騎士の方々もダラアス様と同じような顔をしていた。女性として見せてはいけない顔をしているので出来るだけ見ない様にしたが目線の先にいるためどうしても目に入ってしまう。

不可抗力です。すみません。


俺に蹴られたミック騎士団長は少しの間気絶していたのだろう、頭を振って自分が倒れていた事に気づき起き上がると同時に俺から少し離れて剣を構え直した。


「ぐっ。残ったのは俺だけか・・・。しかし、負けるわけにはいかない!」


ミック騎士団長は剣を構えるも俺に蹴られた頭が痛いのか苦い顔をしている。しかし君兜被ってるよね?そんなに痛かったの???

とりあえずミック騎士団長が回復するまで待ってようと思い一応睨みあいを続けていたら後ろからドタドタと何十人かの足音が聞こえてきた。

「とうっ!」という声と共に誰かが飛んだ音が聞こえたので俺はその場から離脱すると俺がいた地点に斧が撃ち込まれた。


土埃が立ち上っており、俺はミック騎士団長から視線を外し足音が聞こえた方へ目線を向けると筋肉ダルマが30人位いた。


「ガハハハハハッ!苦戦しているようだな。筋肉が足らないからだミックよ!」


土埃の中から大声が聞こえてきて地面に突き刺さった音を引き抜く音と「ブオン!」という音が響き土埃を払おうとしたのだろうが反対に土埃が立ち込めてしまいゴホゴホッ!という声が聞こえた。


う~ん。残念臭がする。。。登場まではカッコよかったんだが。

土埃が晴れるまで待とうと思っていたら火の玉が飛んでくるのが見えたので再度後ろへと飛ぶと立っていた場所へ火の玉が着弾し爆発した。


「さぁ!私が来たからには買ったも同然だ!体制を立て直したまえ!我々第三騎士団が牽制しておいてあげようではないか!」


また何か濃い人が出てきたな。どことなくエリートっぽい雰囲気を発しているが何だあの服は?全身光沢のある真っ赤な服を着た男がミック騎士団長の後ろからやってきた。


「ゴホゴホッ。お前たちまで来たのか。ダラアス騎士団長様から後で来いと言われてたのだが、お前にも声が掛かっていたのか。」


くっそ!ダラアスの野郎やっぱり企んでたんじゃねーか!俺の力を試しているのか騎士団の引き締めをやりたいのか知らんが会って二日目の俺に対して何も言わないのはおかしくないか?

貴族だから平民に対して気を使わないのが当たり前なのか?

今まで出会った貴族が良い人が多かったので勘違いしていたが、やっぱり貴族って特権階級なせいか他者を思いやる心が普通より少ないんだろうな。


・・・さて。どうしてくれようか。

どうやって意趣返しをしてやろうかと考えていたらミック騎士団長がある程度回復したのだろう。

第二騎士団と第三騎士団に対して何かしらの指示をして騎士団を展開していた。


それに気づいていたが意趣返しの仕方を考える事を優先したため、その場から動かずにいた。

ミック騎士団長達は騎士団の展開が終わると徐々に俺との距離を狭めてきた。

先ほどとは違って焦らずに全員で囲んで攻撃するつもりなのだろう。前世で見た時代劇だと殺陣でバッタバッタと切り倒して行くんだろうが実際に大人数で囲まれるとあれは無理だと実感してしまう。

時代劇の様に一人二人が切りかかってくるだけであればあんなことが出来るのだろうが、実際には囲んだ全員がタイミングを合わせて攻撃してこようとするので対策は一つしかない。


俺は前方にいる相手に突撃して武器が振り下ろされる前に相手の腕を取り背負い投げで反対側にいる騎士たちに投げ飛ばした。

その後左右にいる騎士たちに蹴りを食らわせて体制を崩すと後方にいる第三騎士団の魔導士たちに向かって行き魔法を使われる前に攻撃して戦闘不能にしていく。


「ぬぬぬ!どけーい!我のパワーで叩き潰してくれるわ!」


第二騎士団長はそういうと大斧を振り回し俺の近くに来ると上段から斧を振り下ろした。

俺は半身になり斧を躱すと左フックを顔面に叩きつけた。

第二騎士団長が脳震盪を起こして倒れて行くときに石つぶてが飛んできた。

第二騎士団長の襟首を掴み石つぶての盾として土魔法の攻撃を防ぐと第二騎士団長を放り投げ第三騎士団長の元へと走った。

第三騎士団長は俺との距離を取ろうと走って逃げるがスピードが違うため直ぐに追いつき飛び蹴りを食らわせておいた。


俺の着地と同時にミック騎士団長が剣を振り下ろすが俺は前転をして剣を回避した。

ミック騎士団長は一撃で止まる事なく連撃を繰り返すが俺は前転を繰り返して回避していく。

前転を3回ほどした後に前転をしようと見せかけて両手を付いた後、蹴りを後ろに放ちミック騎士団長を蹴り上げた。


ミック騎士団長の態勢を崩すと即座に立ち上がりミック騎士団長のお腹に蹴りを食らわせた。

ミック騎士団長は3メートル程吹き飛ぶとグググッと起き上がろうとするも最後にはガクッと気絶して倒れ込んだ。


「それまで!」


ダラアス様は模擬戦の終了を宣言したが、もう立っているのが俺以外いないのであまり意味のない宣言だったが。


「ふ~む。圧勝するかと思ったがやはりジャインビーの巣ごと取ってくる男なだけはあるな。まさかこちらが全滅するとはな。。。もっと実践訓練を行うべきだったな。」


おおう。何事もなかったかのように話を進めているな。。。悪いとも思ってないんだろう。

これが貴族と平民の感覚の違いか。


「シュンよ。我が騎士団に圧勝したお主から見て騎士団に何が足りないか忌憚のない意見を言ってくれ。」


よし!ここで意趣返ししてやろう。ちょっと嫌らしいが嫌味たっぷりに本当の事を言おうっと。


「う~ん。。。色々足りなさすぎますが、まず攻撃が素直すぎで躱し易いし、戦術も囲むだけで芸がない。各々の練度もお粗末です。唯一褒めるとするならば隊長からの指示をしっかり聞いていたことくらいでしょうか?」


「ふむ。実際に戦って完勝したお主の意見は妥当なんだろうな?ただ、お主ほど強い者は今まで見た事もないがな。」


あれ?普通に話が続いているぞ?これって特に意趣があったわけではなく、本当に色々と試したかっただけなのかダラアス様は?

何かまた嫌な流れになっている感じがするんだが・・・どうしようか。


俺とダラアス様が二人して話していると、騎士団のメンバーが意識を取り戻して立ち上がりだした。


「よし!決めたぞ!シュンよ。騎士団に訓練を付けてくれ!」


「いやです!」


そう、私は前世とは違い嫌と言える人間に変わったのです!



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