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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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迷宮

私たちのご主人様であるシュン様からある日話がありました。

シュン様が辺境伯様から呼び出されてお伺いした日です。

辺境伯様からの指名依頼でシュン様、エリナ様、私たちがスタンビードを起こした迷宮を調査する手伝いをして欲しいとの事でした。

あ、私はシュン様より弱いですが護衛のメフィアです。宜しくお願いします。


私たちはシュン様、エリナ様と共に装備を整え城門前で辺境伯様が派遣する部隊を待っています。

10分ほどすると大通り通る馬車が数台やってきました。

馬車はシュン様の前で止まると部隊長と思わしき男性が降りてきて挨拶をしています。


今回は迷宮の調査と途中まで貴族様の護衛を一緒に行う依頼と聞いています。

その貴族様が乗られていると思われる豪華な馬車の扉が開き綺麗なドレスを着た女性が降りてこられました。

はぁ~、いつか私もあんなドレスを着てみたいです。まあ、私は奴隷ですけどね。。。本当に待遇が良すぎるので忘れてしまうのですが。


さて、シュン様と貴族様のお話が終わり私たちは馬車に分乗するとの事で私とウィルシア、ラムの3名が最後尾の馬車に乗る事になりました。

馬車での移動は久しぶりですがお尻がとても痛いですね。

馬車に乗る前にシュン様から渡された座布団と呼んでいた物を手渡されました。座布団は袋に綿を詰めて閉じられた物でお尻に敷いて使う物と聞いていますが何となく抱き心地が良くで胸元に抱いていましたがお尻の痛さに耐え切れずにお尻に敷いてみた所痛さが大分抑えられました。

やはり馬車はガタガタと揺れますのでお尻が浮いてしまいますが座布団で衝撃が緩和されて幾分か楽になってます。

さすがシュン様ですね。


馬車で3日ほど移動した所でスタンビードを起こした迷宮の近くにある村に辿り着きました。

スタンビードが収まった後に派遣された兵士の方が村へきて調査した所、魔物の大群に飲み込まれたようで生きている人がいなかったそうです。


村の跡地で貴族様が別行動をとることになりましたが何故かシュン様とエリナ様は貴族様の護衛としてついて行くことになっていました。

どうやら貴族様が良く行われる依頼を誤魔化しながら相手に受けさせてしまう方法を使われたようです。


別れ際のシュン様の悲しそうな顔が忘れられません。

跡地でシュン様からの指示を聞いていた後にシュン様が貴族様の会話が怒濤のごとく話されるので付き合うのが辛いと愚痴を零されたのが印象的でした。


私たちは辺境伯様が派遣された部隊と合同で迷宮の調査を行う事になりましたので、村の跡地に調査用の基地を設置しました。

次の日に辺境伯兵士たちが迷宮へと入るメンバーを選出し、兵を率いる隊長と5名の兵士、私たち6名の合計12名で調査することになりました。


私たちは元々ギルドで迷宮に入ったりしていたので久しぶりの感覚です。まさかまた迷宮に入る事になるとは思いませんでした。

私はギルドで受けた傭兵の仕事の時に片腕を失い敗戦奴隷となった時に私はもうこういった事は出来なくなったんだなと思い物凄い悲しみに沈みました。

しかし私たちは幸運にもシュン様と出会い欠損した部位が復活しました。

そして今私たちは昔に戻って迷宮へと入ろうとしています。あ~!テンションが上がってきました!

私は周りを見渡してみると私以外の5人もワクワクした顔をしていました。


私たちは迷宮へ入ると何とも言えない雰囲気が私たちを包み込みました。

兵士たちは私たちが感じている違和感を感じれないのか何事も無く奥へと進んでいきます。

迷宮には久しぶりに入りましたが最初は洞窟の様な感じですがある程度進むとレンガでできた道などに出る事があります。

ここはどうなっているのか分かりませんが、この雰囲気は少し危険な感じがします。

私たちは目配せしながらも兵士たちの後に続いて迷宮の奥へとついて行きました。

暫く歩いていると三又に分かれる道に辿り着くと奥からガザガザと音が聞こえてきました。

私たちは武器を構えて待つこと数分、三又の道それぞれからゴブリン、コボルト、ウルフが向かってきました。

兵士たちは戦闘態勢を取ると盾を構えた前衛が前に出て魔物達を引き付けます。


やはり普通の魔物より強いようで盾を持つ兵士たちが魔物の一撃で体制を崩しています。

私たちも即座に戦闘に参加すべく武器を構えて突撃しました。

シュン様からの指示でカルーゼ様たちからの指導のもの訓練を行った私たちの身体能力は兵士たちの3倍以上の能力になっているとシュン様に言われました。


昔は私も結構有名なギルド員でゴブリン一匹に対して4人でギリギリ倒せていたけど、今この普通より強いゴブリンが相手にもならないのです。

何ていうんでしょうか。ゴブリンの動きがゆっくりに見えるのです。

そりゃ、カルーゼ様との地獄の特訓に比べるとね。。。ただ、あの特訓中って早く終わらないかなと思ってたけど、いざ訓練が終わってシュン様からのお仕事を務めてましたが体を余り動かさないためムズムズしてくるのです。

そうすると休みの日にはシュン様の拠点へ行って自主訓練を行ってしまう様になりました。

もう私の体は特訓を行わないといけない体になってしまったみたいです。


そんな訳の分からない事を考えながらもゴブリン達を殲滅していると一緒にやってきた兵士たちが明らかに驚愕しているのが見えました。

立ち止まって話しかけるわけにもいけませんので目に付く魔物達を討伐していく。

30分くらい戦闘していたのかな?30分位の戦闘なんてあの訓練に比べたら・・・。

三又の道からやってきた魔物達を殲滅すると兵士たちが魔石だけ取り出して死体を済に放置していた。


今回の契約では倒した魔物は辺境伯の部隊の物となり素材の扱いも兵士たちに任せることになっています。

ただ、無茶な戦闘になった場合は先に逃げる事を許されています。

昔でしたら三又の道から魔物が来た時点で逃げ出していたでしょうけど、地獄の訓練とスタンビードの時の経験から今回は余裕と判断できました。

うん。私たちっておかしいのかな?兵士さん達からの目から恐怖の色が見えるのですけど。。。


三又の道の左側から他の道とは違う感じがします。私たちは兵士長に左側から何か変な感じがすることを伝えると兵士長は左側の道へと進むことを指示しました。

暫く進んでいくと明らかに迷宮には不釣り合いな物がありました。

何かしらの魔法陣が書いてある板の上に小動物と子供のゴブリンでしょうか?緑色の皮膚をした小さい生物らしき死体が山積みになっており、その魔法陣から不気味な光が薄っすらとこぼれておりました。


今回のスタンビードの原因のひとつと考えられます。

私たちは兵士長にあの魔法陣から怪しい何かを感じることを伝えると兵士たちが死体を片付けて魔法陣が書いてある板を回収しました。

迷宮には死体を掃除するスライムがおり、この魔法陣の板の上の死体などすぐに掃除するはずなのですが何故かそのままの状態で死体がありました。

やはりあの板が何かしらの原因の一端なのでしょうか?


私たちは暫く迷宮の探索を続け、結構な時間が経ったので一度迷宮の外に出る事にしました。

暫くは迷宮に入り続けて行くことになります。


□■□ □■□ □■□ □■□ □■□ □■□ □■□ □■□ □■□ □■□ □■□ □■□ □■□


さて、俺とエリナさんは辺境伯からの罠にかかりニアーナ様の護衛として王都まで行くことになっていた。

しっかりと依頼内容を確認しなかったのが悪かったのだろう。


俺たちはニアーナ様のお喋りの相手として馬車に同乗して王都へと向かっていた。

途中で大きな猪や巨大な角を持つ鹿が襲ってきたが護衛の兵士たちが討伐していた。あの大きさながら魔石を持っていないので魔物にはあたらず力もそれほど強いわけではなかったらしい。

俺たちは護衛として同道しているはずなのだが何もせずにお喋りに付き合っているだけになっててもいいのだろうか?


そんな日々を過ごしていると王都が見えてきたと報告が入った。

俺とエリナさんは王都など初めて見るので馬車の窓から進行方向を見ると巨大な建造物が見えてきた。


・・・都庁?巨大な二つの塔が聳え立つのが見える。


「シュンさん、あれって何でしょうか?」


「なん何でしょうか?お城なのでしょうかねぇ?」


「うふふ。今お二方が見られてるのは王都のお城です。古代遺跡を使ったお城でして私たちバルッサ王国民の象徴ですのよ。」


俺たちは遠目に見える威容に飲まれながらも馬車は進んでいく。徐々に近づく王都のお城に俺は違和感を感じた。

この時代の技術力ではお城を作ったとしても石を積み上げたもののはずだ。ニアーナ様が言われていた古代遺跡と言っても石でできたものになると思われるのだが、ここから見える城は金属で出来ている様に見える。


っていうか、あの塔の様な物って砲台なんじゃないのか?・・・マク〇ス?


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