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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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レミナの一日

私たちスラムに住んでいた子供たちがエリナさんとシュンさんに仕事を紹介されお店と呼ばれる場所に来て数日が過ぎました。

エリナさんに連れられてきた時にはまだ私は寝ていて夢を見ていると思いました。


初めてお店に来た時にはお腹いっぱいご飯を食べさせて貰い、貴族の方も滅多に入らないお風呂にも入れて貰いました。

なんでも、お店では食品を扱うため常に清潔にしておかなければいけないと教わりました。

お風呂ではとても良い匂いがする石鹸で体を洗うのは気持ちが良いのですが、シャンプーとリンスで髪の毛を洗うのはまだ慣れません。

髪の毛がサラサラになるのですが、泡が目に入るととても痛いのです。その為、目を瞑りながら髪の毛を洗うのですが中々上手くできません。

私たちの面倒を見て頂ける大人の方たちと一緒に入っていますが、お店が始まると一緒に入ることが出来ない日があるかもしれないため一生懸命訓練しています。


キクハさんとそんな話をした次の日、エリナさんがシャンプーハットと呼ぶ道具を持ってきてくれました。

このシャンプーハットを使えば小さい子も一人でシャンプーが出来るという物らしく、さっそくその日の夜に使ってみたのですがシャンプーの泡が頭につけている板の所で止まって目の所まで来ませんでした。

シャンプーハットを使うと私より小さいニーナちゃんでも一人で頭を洗う事が出来てすごく喜んでいました。


私たちの一日は朝一の鐘の音で起きだし、朝の仕度をしてから食堂に集まります。

皆が集まってから朝食を取り、私たち子どもたちはブース先生、ハンチ先生から文字と計算を習います。

私は昔文字を習っていたため他の子供たちよりも余裕がありますが、計算は昔から苦手で他の子と変わらないため一生懸命勉強しています。


計算ではシュンさんが子供たちの為にとソロバンと呼ぶ道具を作って下さいました。

このソロバンはブース先生とハンチ先生も最近覚えたらしいんですが、計算を覚えるのにとても役に立つと絶賛されていました。

ニーナちゃん達はカチカチ珠が上下するのが楽しいらしく計算の授業を楽しんでいます。

私はニーナちゃん達の様に楽しんでいるだけでは追い出されることになるかもしれません。追い出されない様にしっかり役に立つことを見せないといけません。

子供たちの中でも私たちの様にある程度年齢が高い子たちは必死に勉強をしています。


ソロバンの使い方を聞いた時にガツーンと何かで殴られたほどの衝撃を受けました。

数字の数え方と足し算、引き算が分かりやすく昔習っていた時よりも頭に入ってきました。

ブース先生とハンチ先生の教え方も良いのだと思います。


午前中の勉強が終わると何と昼食を頂けるのです!ここに引っ越してから毎日お腹いっぱい美味しい料理を頂けてますが、ここに来る前は一日に一回食事が取れれば良い方でしたので、お昼にご飯を食べるという事が理解できませんでした。

ハクシさん曰く、朝昼晩にご飯を食べるのはシュンさんの方針らしく特に私たち子供たちは体が大きくなるためにはしっかりとした栄養を取る必要があると教われいました。


お昼はお店で出すお好み焼きを練習として自分で作り食べます。お好み焼きと一口に行っても入れる素材で味が変わるため毎日色々と試してハクシさん達にどうだったか報告します。

子供たちがどの様に感じるか、どの素材の組み合わせが合うのかを研究しているとの事です。

もう少しするとお店が開かれて、お客さんがいっぱいやってくる予定ですがその時にメニューとして並ぶ組み合わせを決めているらしいです。

これもシュンさんからの指示で、自分たちで新しい物を作る楽しみを覚えてそれでお客さんが喜んでくれるのを感じて欲しいとの事です。


エリナさんもシュンさんも私たちの事を色々と考えて頂きとてもありがたく涙が出てきます。

私たち少し大きな子供はお肉やネギなど無難な物を混ぜて作りますが、もっと小さい子供たちは甘い果物などを入れて作って食べれなく泣いているのをよく見ます。

そんな時顔は怖いですが心優しいヨロクさんが率先して自分のと交換してあげています。

そんなヨロクさんは苦悶の表情を浮かべながら我慢して食べていたのが印象的でした。


昼食を食べ終わると小さな子供たちはお昼寝の時間です。

よく食べて良く寝ることで体の成長を促すとよく分からない事をシュンさんが仰られて、5歳以下の子供はお昼寝することがお仕事と教わりました。

私たち少し大きな子供は午後から二手に分かれます。それぞれの希望を聞き、将来ギルドに登録して魔物を討伐などしたい人はヨロクさん達護衛の方々に戦い方を教わります。

裏庭を使って走り込みをして体力をつけ、その後自分が使いやすい木製の武器を持ち使い方を教わります。


ここへ一緒にやってきたカッツェ君は将来ギルドに登録して活躍したいと言い訓練を頑張っているらしいです。

昨日手のマメが潰れたと喜んで報告してきたので見せられたのですが凄く痛々しかったです。


もう一方は調理の勉強です。こちらはハクシさん達から食材の保管方法や下処理の仕方などでどのように味が変わるかなどを教わります。

同じお肉でも下処理の仕方で味わいが全く違うのにはビックリしました。

ハクシさん達もシュンさんに色々と教わったそうです。。。シュンさんって何者なのでしょうか?

お店で使う食材は市場で買ってきていますが、毎日大量の食材を下処理していて大丈夫なのでしょうか?

何でもシュンさんが冷蔵庫と呼ばれる入れ物を作って保管しており、食材の劣化を遅くしていると聞いています。

この日々練習で使われる食材は私たちの食事で使われていると聞いていますので皆物凄く真剣に練習しています。


私たちが練習しているとお昼寝から目覚めた小さい子供たちがやってきますが、私たちがやっていることを見て自分もお手伝いがしたいと言っています。

でも、私たちでも下処理で包丁を使う事をエリナさんが嫌がったので、さらに小さい子供たちが包丁を使う事を許可しないと思います。

ハクシさんも一度エリナさんに相談したらしいのですが、許可されなかったらしいです。


そんなある日、シュンさんが大きめの道具を持ってきました。小さい子供でも調理できる道具との事で、ニーナちゃん達が起きてきた時に小さい子たちを集めて道具を実践していました。

私たちも興味深々で見ていましたが、キャッツベと呼ばれる野菜を大き目の箱の上に乗せてキャッツベを木枠で挟むとガシャンガシャンと左右に振り始めました。

何度か左右に振った後、木枠を外してしたの箱を開けると何とキャッツベが千切りにされた状態で出てきました!

少し調整すると切る厚みを変えられるらしいです。

木箱は何種類かの大きさに分かれて作られており、切る野菜のサイズに合わせて使うように教えていました。

これであれば小さい子でも野菜を洗って野菜を切る手伝いが出来るね。と仰られていました。

本当にシュンさんは何者なんでしょうか?皆からの希望を聞くとすぐに何かしら作って願いを叶えてくれてます。


実はシュンさんが実践しているのを見て物凄く使ってみたく思いました。後でこっそりと使ってみたいと思います。


日が落ちてくると訓練も終わりお風呂に入ります。私たち子供がお風呂の入っている間にハクシさん達が夕ご飯を作ってくれます。

お風呂を上がると温かく美味しいご飯を皆笑顔で食べます。ご飯を食べ終わると使った食器を自分で洗い片付けをしてからお部屋に戻り就寝となります。

体が温かい状態でフワフワの布団にくるまれて眠れる幸せに感激して目を瞑ります。

で..は..みなさん...おやすぅ・・・。

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