拠点づくり
精霊たちと一緒に歌いながら進むが風景は変わらないが日が落ちてきた。
「しかし、風景が代り映えしないと気落ちしてくるな。とりあえず、食料はアイテムボックスに多少あるがこのままの状態が続くと厳しいな。今日は安全に休めれそうな場所を見つけたら休むかぁ~。」
俺は独り言呟きながらテクテク歩いていくと、林と呼べる位の木々があり枯れ枝などを集めて少し離れた場所でキャンプを始める。
アイテムボックスから鍋を出し、水魔法でお湯を沸かし枯れ木を集める時に一緒に集めたキノコ類を入れ簡単なスープを作る。そのスープに堅パンを漬けふやかしながらモグモグ食べていると何故か笑いが込み上げてくる。
「ははははは!何で誰もいないんだろうね~!はははは!」
【あ~シュン、ワライダケっぽいの食べたな。何も考えずにキノコ何て食べるから。】
【危機意識が低いよね~、正常に戻ったら説教しよう!】
【さんせーい!】×2
「アハハハハハ!」俺の笑い声で夜が更けていくのであった・・・
・・・次の日。
地球、木星、土星の3惑星に小一時間説教を位朝からテンションが下がったが、確かに俺の危機意識が低いのが問題だったから反省したあと木星に「街とか村とか近くにないの?」と聞いたら【それを見つけるのも冒険でしょ?】と返されてさらにテンションが下がりながらも仕方ないので昨日と同じ方向に歩き始める。
暫く歩くと微かに波の音が聞こえる。俺は波の聞こえる方へ走り出しどれだけ走ったのだろうか?目の前に海が見えた。
「おぉおぉぉぉ!海だぁぁぁぁぁぁぁ!」俺は意味も無く叫んでいた。それほどテンションが上がったのだろう。海を暫く眺めていたがハッと気づいた!海産物だ!と。
俺は服を脱ぎ、風で飛ばされない様にしてから徐に海に向かって走り海に潜ると【この馬鹿垂れ~!危機管理の話を今朝したばっかりでしょうがぁぁぁ!】と地球からありがたいお言葉を頂くが俺は必死に貝や海草を集めていた。
ある程度集まり満足したところで魚を取ろうとするが、さすがにハイヒューマンでも裸で素手では魚たちに負けるため如何したものかと悩んでいると不意にゲームとかで水属性のモンスターは雷属性に弱いというのが合ったなと思い出し、俺は雷をイメージして手から魔法を放つ!
「アババババババババッ」
俺は自爆した・・・しか~し!俺の近くにいた魚たちにも電撃は当たっていたらしく結構な数の魚がプカプカ浮かんでいた。浮かんでいる魚たちを集めると、とりあえず一度海から上がると日も高くなっていたので流木などを集めて魚と貝を焼き塩だけ振って食べると・・・。
「うんまぁぁぁぁぁ!なんだこれ?魚ってこんなに旨かったか?ま~、今まで食べてたのって蟲だしな・・・あ~、なんか久々にまともなの食べたわ」
俺は海鮮を満喫しながら今後の行動計画を考えると今持っている食料の量で街を探し出して何とか金を稼いで宿とかに泊まるのは無理だろう。そう考えると海も近く食料調達もしやすいから拠点を作るのがいいと考え海の近くに作ろうと思ったが、津波とか来たらすぐに壊れると思い海から少し離れた場所に作る計画を立てる。
海沿いに北上しながら拠点を作るに良い場所を探し、海へ流れる川をみつけ川沿いに上流へ上がっていく。暫く歩くと山が見え疎らに草木が生える拠点を作るには良さそうな場所を見つけた。
まずは、身の安全を図るため家を作る前に壁、そう城壁(城なんて建てないけど)を作り始めた。魔力を高め城壁のイメージを固め大地に両手を当て「アースクリエーション!」と叫び魔力を大地に注ぐ。
なんということでしょう。作成された城壁は70メートルを超える高さがあり、上に上がるにしたがって反っており外側から壁伝いに上るのが難しくなっております。また匠の技により、壁自体が凹凸がなくなんともスベスベしていることでしょう。
調子に乗った匠は1辺5キロメートルに渡り城壁を作ってしまいました。一人で住むだけなのに何故にそこまでの広さで作ってしまったのでしょうか?
さて、匠を見てみましょう。へばって倒れておりますね。おや?ごそごそと動き出しましたねぇ。今度は何をするのでしょうか?
無駄に広く作った城壁を見て自分自身にあきれ返っているようです。今度は穴?通路?あぁ、水の通り道を作っているようです。
川がある城壁に通路をつなげ、城壁に水が通る穴をあけていますね~。なんとも細かい作業なのでしょうか。匠は城壁の外に出ようとしておりますが、なんということでしょう。四辺ともすべて城壁で扉をつけていない事に気づいたようです。がっくりと倒れておりますね。。。
扉を作る事はおいておいて、先に水の確保に向かったようです。どうやら、城壁の東側から西側へ水を通すようですね。水が流れ出る西側通路を作成し終わった後に流れ込む東側通路を作っております。素晴らし事に地球の知識から洪水対策を考慮した通路を作っているようです。さすが匠ですね。
西側の通路が川に繋がると水が流れ始める。想定通り水が流れ安心しながら城壁に戻る。とりあえず、城壁ができて水が確保出来たことにより拠点としての最低限の体裁が整った。調子にのって幅広く作ったけど俺が住む場所はそんなに使わないんだけどね。
安全を確保した俺は、自分が住む家を作ることにするが何せ材料がない。うん、とりあえずアースクリエーションで作るか。
木材とか手に入ったら凝った家を作るのもいいしね。ただ作ると言っても掘っ建て小屋みたいなのは勘弁だ。さて地球の記憶を見て参考にするか。
俺は地球の記憶からある程度の大きさで何部屋かある家を見つけイメージを固める。イメージを固める時に気づいたのだが、トイレは水洗が嬉しいが簡単にはできないだろう。キッチンなども形は作れるが水が引けないのでそこは追々やっていくかと諦めてアースクリエーションを発動させた。
寂しい一人暮らしの癖に3階建ての家を作成してしまった。。。寂しくなんてないやい!
家が出来た時にはもう太陽も沈み辺りは暗闇に覆われていた。俺はライトの魔法を家の天井に向かって放ち明かりを灯す。壁などは土の為温かみに掛けるが思ったより”家”という空間に心が落ち着くのを感じた。
部屋の真ん中に囲炉裏を作っているので、そこに道中で拾った小枝やボロボロの木材を入れ火を付け海で取った魚を枝に差し焼き始める。暫くすると魚が焼ける匂いが漂い始めお腹が「ぐぅ~」と鳴ると同時に一本手に持ち齧りつくと、じわ~っと魚の旨味が口に広がり幸福感に包まれる。
「あ~、やっぱり良い素材はそのまま焼くだけでも旨いなぁ~。」と独り言を呟くと【シュンって、調味料持ってきてなかったっけ?】と地球が声を掛けてくる。
「持ってきてるけど、あんまり量が無いから考えて使いたいんだよね。そうだね、明日からまずは食材と調味料が無いか探してみるか。山とかに行けば何かしら見つかるだろうから、そっちに探索してみるか。」
【うん。私も何か見つけたら教えてあげるよ。感謝しなよ!】
「ありがとう。頼りにしてるよ。」
そう言葉を発し、魚に齧りつくせっかく貝なども取ってきてあるが網などがないため焼くのに苦労すると思い魚だけ食べているがやはり色々と食べたいのが心情だ。
師匠から譲り受けた本には錬金術だけではなく魔法で行う鍛冶などもあった。それは魔法陣を描き魔法陣の中に鉄が含まれる鉱石を置き魔力を流す事でそれぞれに分別するのだそうだ。
それにより、無駄な素材が出る事が少なくなりより純度の高い鉄などが手に入るようになったらしい。
その技術と錬金術を応用して、前世で使っていた物を色々と作成して拠点の生活力を充実させていくことを魚を食べながら誓うシュンであった。




