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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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魔法

アリテシアさん達の罠にかかったのか不明だがスタンビード解決の慰労会が行われた。

慰労会では、エリナさんが知り合った城兵のディネステーナさんも参加した。ディネステーナさんはセミロングの金髪でソバカスがチャームポイントのお洒落さんだ。

城壁上での戦いでデスバードに殺されそうになった時にエリナさんが助けたらしい。

その時に腰を抜かしたディネステーナさんを守るように近くで戦い、殲滅後もケアしていたら仲良くなったらしい。

ちょっとだけだが、ディネステーナさんがエリナさんを見る目がおかしいと思うのは俺だけなのだろうか?


慰労会は何故か分からないが朝から始まって朝一スイーツで女性達はキャッキャウフフとテンションが高くおしゃべりが止まらない。

今回の立役者としてギルデイさん達も参加しているのだが、ウィルシアさん達女性達と違って黙々食事と愛想笑いで過ごしていた。

食事が美味しいだけマシなのだろう。


流石にお喋りだけで時間を潰すことは出来ないと思い早急に皆で遊べるものを考え前世であったジェンガを作って全員で遊んでみると思った以上に盛り上がってしまいお昼の時には全員お腹がぐぅ~と鳴るほどだった。


お昼は急遽開発したソースを使ったお好み焼きを作りながら食べた所、不思議な味ながらもふんわり食感で腹持ちも良く鰹節の風味も気に入ったようでチーズなどを入れたお好み焼きなど一人3枚位食べていた。

こっちの女性たちは良く食べるのを知っていたがディネステーナさんは5枚も食べてたのはビックリしてしまった。


お昼からはソファーに座りながらゆっくりとした時間が流れる様に過ごしたいが職場の愚痴大会に発展してしまった。

アリテシアさん達はギルド員達のセクハラなどに憤慨したりディネステーナさんも先輩たちからのセクハラなどがあるらしく凄く愚痴っていた。

さすがにエリナさんやうちの女性達はセクハラなどの愚痴はないが、鍛えた力を発揮できることが少ないので悶々としているという話が聞こえてきた。

少し居づらくなったのでキッチンの方へと逃げてお茶のあてを作ろうと思う。こちらは緑茶ではなく紅茶に近い風味のお茶なのでうちの拠点にある果物が合うんだが流石に出せないので今ある素材で作ろうと考えている。


薄力粉、バター、卵黄、砂糖、塩と材料があり作るのも結構簡単に出来るのでクッキーを作る事にした。

基本のプルーンクッキーだ。クッキーは混ぜ合わせる時に切るようにしながら混ぜ合わせたりする必要があるが前世とは違い強固な体を持つ今なら疲れる事も無くサクサク作れる。

ただ、ネルギエさんが物凄い真剣に見てくるので作り辛くなっているのだが気にせず頑張ろう。あっちに戻っても気を使っちゃうからね。

さて、生地が出来たら4~5ミリほどに伸ばしてから切り分けて180度のオーブンで10~13分程焼くのだがオーブンなど無いので焼く方法を考えて錬金術を駆使してオーブンらしきものを作り焼き上げた。


クッキーが出来た頃には話が少し落ち着いていたらしくキンキスさんと一緒にクッキーを持って部屋に戻ってくると女性たちの目がギラッっと光ったような気がした。

俺はゾクッと背筋に冷水を浴びせられた感じになるも気を引き締めて皆の元へと戻るとクッキーの詳細を問い詰められた。

お茶に合うお菓子を作ったのですよ。と言うと皆目を輝かせて一口食べた。

食べた全員が少しの間止まったのであれ?不味いのかな?と思ったらユミレさんが2枚目に手を出すとバッバッバッバッと全員が手を出してバクバクと口に運び出した。

そんなにバクバク行くと口の中の水分がなくなるよ。と思いチェシャさんにお茶のお代わりの準備をお願いしておいた。


しかし、皆よく食べるな~。さっきお好み焼き腹いっぱい食べたのにお菓子は別腹ってやつなのだろうか?

女性たちに負けない程食べているのがバルザックさんだった。どうやら甘党だったようで両手に3枚ずつ持って食べていたよ。

それを見たラムさんに殴られてたのは見なかったことにしておこう。


その後ジェンガなど色々と遊んでいたら夜になり夕食の時間になりワインや妖精酒と共にご飯を食べた後にスイーツの催促が始まりネルギエさんがパンケーキを大量に作る事になった。

君たち、今日だけで相当なカロリーを摂取しているからしっかり運動するんだぞ。そうしないと体重が・・・と思ったところで女性陣が睨んでいるような気がして考える事を辞めた。

心が読めるわけでは無いと思うんだがあのタイミングが良すぎるのはおかしいと思うんだな。

ディネステーナさんは初めてパンケーキを食べたのだがやはり物凄い気に入った様で5枚も食べてたよ。


どうやら今日は全員泊まることになっていたらしく、お風呂を入れたのでどうですか?と尋ねたら物凄く喜ばれて何名かに分かれて入っていった。

夜は大部屋に布団を敷き女性たち全員で寝る事になったようだ。俺は自分の部屋に戻りちょっとドキドキしながら眠りにつくのだった。



次の日、朝食にまたパンケーキを催促されたのでネルギエさんにお願いしておいた。

慰労会の時にディネステーナさんと魔法の話をしており、朝食後に庭で魔法を見せて貰った。


「この世に在りし精霊達よ我が声に答えよ。我は水の力を持ちてかの敵を討たん!ウォーターボール!」


ディネステーナさんが呪文?らしきものを唱えてウォーターボールを発動したのだが、こぶし大の水の塊が飛んでいき的とした木の表面を削った。


俺はディネステーナさんが呪文を詠唱する時に魔力の流れを見ていたのだが呪文の詠唱と共に徐々に丹田にある魔力が腕に流れて行き集まった魔力の4割ほどが水へと変化していた。

どうやらディネステーナさんは魔力を動かすことを無意識に行っており、魔力を現象に変換するのも呪文からイメージしているだけなので変換効率が悪いのではないだろうか?

しっかり話を聞いてみた所、ディネステーナさんは城兵の中でも優秀な方らしく魔法の威力も上から数えた方が早い位だそうだ。

今度は俺が盾を持ってそこに全力で魔法を撃って貰ったのだが、思った以上に威力が弱かったのだ。

多分だが、うちの戦闘要員たちに魔法を覚えさせて撃たせてみたらディネステーナさんの3倍は強い威力で放てるだろう。


これが辺境伯領の兵士たちの上位兵だとすると蟲の谷の蟲が3匹くらい来ただけで領都が壊滅してしまうのではないだろうか?

先日のスタンビードでもデスバードを遠目で見ただけだがそこまで強い魔物でもないのに全く倒せていなかったと聞いた。

そう言えばカルーゼ達と初めて会った時もゴブリンに対して押されていたな。

でも鍛えたら余裕で勝てる位にはなったし、ギルデイさん達もスタンビードではソロで戦えてたしな。


今の魔法の使い方を見ただけで判断するのは危険かもしれないけど魔力の使い方を知らないのかもしれないと思った。

俺は実験的にディネステーナさんに自分の中にある魔力を感じる事が出来るのかを聞いてそれを動かす方法を教えた。

今まで魔法を使えていたので魔力操作は30分程練習するだけである程度行えるようになったので魔力の流れを意識しながらもう一度ウォーターボールを放って貰うと威力が増したのだった。


ディネステーナさんは自分の魔法の威力が強くなったことで自分の手を見ながら驚いていたが、俺はディネステーナさんの魔法の威力が上がった事でこの世界での魔法の使い方が口伝のみで伝えてきたため何時の頃からか誤って伝わり徐々に魔法として衰退してきたのだろう。


俺はこの惑星(前木星)から魔力という物を教わり前世の知識もあったために魔法として現象を発現させる効率が良いのだと思う。

ただのイメージだけではなく、「火が燃えるために必要なものは」などを知っているため威力が強いのだと考察した。

まぁ、ある意味無限の魔力が使えるせいかもしれないんだけどね!


ディネステーナさんは魔法の威力が上がった事がとても嬉しかったようで俺の事を先生と呼び出してしまった。

なんとディネステーナさんが休みの日に魔法を教えて欲しいとのことだった。

エリナさんもディネステーナさんと一緒に魔法を教わりたいと言ってきたため「わかりました。」と頷くしかなかった。


えぇ~。俺呪文とか知らないんだけど、どうしようか・・・。

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