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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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拠点拡張

蟲の谷から拠点へ戻ってから数日、俺の元にローラーンさんがやってきた。


「シュンさん、またお願いがありお伺いさせて頂きました。」


「おはようございます。ローラーンさん。また新しいお酒の造り方ですか?」


「いえ、前に教わったお酒もまだ試行錯誤中です。結果がある程度出来てから新しいお酒の造り方を教わりたく。」


「ええ。その時はまた聞いて下さい。で、そうするとお願いとは何でしょうか?」


「はい。先日シュンさんからまた蜂蜜をご提供頂けると伺いました。前回以上に大量の蜂蜜です。こちらに住まわせて頂いている妖精たちだけでは妖精手が足りません。」


「あ~。そうですね。確かに大量に取ってきすぎましたか。。。ギルドにもっと渡しますか?」


「ダメです!あれだけ新鮮なジャインビーの蜂蜜を妖精酒にしないのは勿体ないです!」


「あ、はい。」


俺がギルドにもう少し渡そうと提案するとローラーンさんは被せ気味に却下してきた。

却下した時の口調が物凄い早口で本当にダメなんだと認識した。


「そ、それでですね。シュンさんにお願いとは、私たち妖精族をもう何組かこちらに呼んで良いかお聞きしたくて。」


どうやら人手(妖精手)を増やしたいとの相談だった。

俺はローラーンさんに仲良くできるなら問題ありませんよと答えると、ローラーンさんはもう一つのお願いごとで妖精達を何名か辺境伯領へ行かせて欲しいとのことだった。

理由を聞いたところ、この拠点の近くに妖精たちはいないらしく辺境伯領から行った方が近いらしい。危険度も少ないしね。

俺は辺境伯領に行くことも許可したが、俺の館から妖精たちが飛び出すと目立つので申し訳ないが飛び立つのは夜になってからにして下さいとお願いした。


妖精達はその日の夜に辺境伯領から飛び立っていった。妖精たちは物事を決めてから次の行動が早いのが特徴のようだ。

他の場所に住んでいる妖精達を勧誘するために前回作った妖精酒を持って行きたいと言われたので妖精たちが持てるサイズの瓶を作って渡しておいた。


妖精酒を入れた瓶を持った妖精たちが飛び立つ姿はある意味感動ものだろう。妖精酒の持ち方が一升瓶を持ったおっさんっぽかった妖精がいたのは見なかったことにしたが・・・。


アロン君の樽作りを手伝ったり、畑仕事を手伝ったりして過ごしていたら畑で植物を育てる事が楽しみになったエルフ達が拠点から川を挟んだ反対側を耕して良いかと確認された。

別に誰の土地でもないので問題ないと思ったが魔物が結構やってくるようで、植物を育てても魔物に荒らされては元も子も無い。


この拠点にも土地は空いているので幾らでも耕して良いと言ったんだが、人が増えた時に畑を潰すのが辛くなりそうだからと意味の分からない事を言われて何となく納得してしまった。


相談を持ち掛けてきたエルフ達とどれ位の範囲を耕すのか相談したが段々と悪ノリして、折角なので辺境伯領の人たちの食料を全て賄える位の範囲を城壁で囲むと決まった。


その場にいたシェリアリアスからジト目を向けられてしまった。

悪ノリしたままの俺たちは拠点から出て川を挟んだ場所に移動した。川を渡る時にワニっぽい魔物に襲われたがエルフ達が即座に弓を射って倒してしまった。

多分だが、このワニの魔物はゴブリンよりも強いはずだし鱗?も頑丈のはずなのだがあっさりと貫通させているからね。

このワニの魔物は結構な量いるらしくゴーレム達もほぼ毎日倒しているためワニ肉は余り気味のため俺のアイテムボックスにも数十体収まっている。

今度ギルドに行ったら素材として買い取って貰う予定だ。


川から多少離れた位置で地面に手を付き拠点を作ったように城壁を作る様にイメージする。その時に自分が作る範囲を明確にイメージするのが重要だ。

今回は拠点を作った時のような適当なイメージではなくしっかりと時間をかけてイメージして魔法を発動した。


ゴゴゴゴゴゴゴと言う音と共に大地が盛り上がってくる。前世では見る事も出来ない異常な光景だ。こういった事が簡単にできる魔法があるせいで技術が進歩しないんだろうな。

前世だとこんな城壁作るには重機を使っても何日もかかるしね。

そういった魔法はすごいねという会話をエルフ達としていたら「いやいやいや」と呆れられた。人族より魔力に優れるエルフが本気で魔法を使用しても幅50センチほどの壁しか作れないらしい。しかも縦横3メートル位の壁との事。俺が作ってる城壁はあり得ないと言われてしまった。


出来るんだから仕方ないじゃんね~。

そんな会話をしつつ魔力を込め続けて城壁を強固に作っていった。新しく作った農園と拠点を城壁から伸びる橋で繋げて出来るだけ移動を楽に出来る様にした。

またこの農園を守るようにゴーレムを新しく作りあげた。俺がゴーレムを作っている間、エルフ達は農園内にいる魔物達を殲滅すべく走り回っていた。


3時間程経った頃エルフ達が戻ってきた魔物達の殲滅が終わったらしい。倒した魔物は出来る限り持ってきていたが大物とかは置きっぱなしなので俺が回収に回る必要がある。

ゴーレム作りが終わったので魔物を回収するために新しく作った農園を歩き回る。うん。自分で作っておいてなんだけど広く作りすぎたな。お酒の原材料を作るにしてもどんだけ作るつもりだよ!ってツッコミが入るだろう。

とりあえず小麦、大麦など色々使えるものをメインに色んなところで集めた香辛料などになる植物やショウガ、ニンニク、人参などの野菜を大量に作る予定だ。


エルフ達が倒した魔物を回収している間エルフ達は畑の区分けを行ってから一生懸命畑を作っていた。

ここから先は俺が手出しできない領分に入るためエルフ達に頑張って貰うしかない。

その間俺はこの農園に水を引くためにエルフ達の支持のもと農園内の水路を作ってから農園の外の水路を作った。

拠点での水路作りの経験があったためか思ったより簡単に作ることが出来たが途中水が流れなくて調整したのは内緒だ。


とりあえず俺が出来るところは全て作り終えたので、残りはエルフ達に任せて農園の城壁をぐるっと回ってみたが雑草が生えているだけで本当に何もない場所なのを理解した。

拠点と同じく農園の周りに木々を植えて森林浴ができる癒し空間を作る事を決めた。

早速エリナさんに相談するために拠点に戻ると村長夫妻が俺に会いにやってきた。


「村長、こんにちは。」


「こんにちは、シュンさん。この度は私たちのワガママにお付き合いいただき感謝致します。」


どうやらあの農園作りに対して感謝の辞を述べに来たようだ。


「いえいえ、皆さんがやる気を出しているのでお手伝い出来る事はしますよ~。」


俺が村長にそう答えると村長夫妻は頭を下げた。エリナさんを交えて俺の家でお茶を飲みながら話を聞くと先日やった妖精酒完成祝いでお酒を振舞った時にエルフの皆がお酒に嵌ってしまい妖精たちが妖精酒以外も作るという話を聞き込むとエルフとして原材料の作成を手伝いたいと声が上がったそうだ。


この拠点も結構は広さを持つはずなのだがもっと大量に作りたいから新しい場所を切り開きたいとの申し込みだったみたいだ。

こいつらどんだけのお酒を造るつもりなんだろうか?あ~、アロン君が樽作りで死ぬ前に辺境伯領で材料持ち込みで作成依頼をかける必要があるな。

拠点の隣にはトレントが逃げ出せないように囲った領域があり、トレントが放し飼いされている。トレントは魔物なので人間やほかの魔物も襲うのだが基本は木なので大地から栄養を吸い上げて水分と日光浴で事足りるのだ。

その為、トレントが落とす種を放置しておけば勝手に生えてきて増えていくという寸法だ。


エルフ達は特訓の為にトレントと近接戦闘を行いたまに間引いているらしい。俺は作るだけ作って放置して忘れていたため後にテイルさんから囲い一杯になったから勝手に狩ったと聞いて感謝の辞を述べた記憶がある。

トレントは増える速度が遅いはずなのだが拠点の近くの土地がエルフ達の魔法によって栄養価が上がったのか結構な勢いで増えていったようだ。


増えすぎたトレントを狩りまくってたため高級木材が大量にあるため樽作りの材料が不足することはないらしい。


俺は村長に辺境伯領で樽作りを依頼するがこっちでも作って欲しいと依頼し、アロン君の負担が増えない様にしっかりとお願いしておいた。

だってアロン君の目が日に日に死んでいくんだもん。。。


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