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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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学習

暖かい日差しと爽やかな風の中、お弁当をもって彼氏・彼女などとピクニックに来ればとても気持ち良く過ごせる風光明媚なところだ、そう蟲さえいなければね!


俺は希望通りにガイムオームを捕るために壁の隙間から周りの様子を見て蟲がいない事を確認んするとコソコソと移動して少し坂になっている所から崖を降りていく。


アリストテレスから身を守るために剣を渡されており、この蟲の谷の中段辺りにある少し広い平地に降り立つ。出会ってすぐに蟲を捕ってこいとどこのブラック企業だよ!と思いながらも獣魔の森の一部しか知らない俺は知識を与えてくれるアリストテレスの手伝いをするのであった。


中段の平地にはコロコロ丸い塊が何個が見える。


「うん。あれなんだろうけど何て言うかな。サイズがね・・・」


そう、直径1メートルを超える丸いダンゴムシっぽいのがいた。確実に生きたままでは持っていけないサイズだな。っていうか3往復させるつもりだったな、アリストテレスのやつは。。。


俺は早速ガイムオームを捕らえようと何の警戒もなく近づくとゴロゴロと勢いをつけながら俺に向かって転がってきた。


ビュッ!と剣を振り、「我が剣の錆となれ!」と上段に剣を構えてガイムオームを一刀両断しようと振り落とすと「カキーーーン!」と金属音を響かせた。


俺は「はぁ?」と呆けた顔をした瞬間にガイムオームに轢かれていた。。。口から「グヘッ」と漏れながらそのまま壁まで吹き飛ばされる。


ドーン!バタッという音と共に壁から地面に倒れた俺は、お腹を押さえながらグググッと起き上がっているとガイムオームがさらにゴロゴロと向かってきているのが見えた。


ヤバイ!と思った瞬間俺の右側から別のガイムオームが転がってきており見事に轢かれてしまった。。。「うおああああああ・・・」という声を上げながら地面を転がる。


しかし、このままでは余りにも情けなさすぎると思い、転がる体制のまま足を伸ばしてグッと地面を踏ん張り反動をつけてダッシュで2匹目のガイムオームに向かう。


俺を轢いた後止まっていたガイムオームの体を掴むと、力任せに抱え上げギ〇リ〇ク砲の様な格好で一匹目に向かって全力で放り投げた。


「ガーーーーーン!」と甲高い音を鳴らしたガイムオームは目を回したのか球体を維持できずにパカッと少し隙間が出来ていた。この隙を逃さぬように俺は即座に隙間に剣を突き刺して致命傷を与えるのであった。


何とか無事に倒した2匹のガイムオームをアイテムボックスにしまい、これはいける!と攻略法を見つけた思い同じ要領で数匹のガイムオームを捕らえるのであった。




アリストテレスからの要望を完遂した俺は、こんな危険な所から早く逃げようとそそくさと拠点へ向かって戻るのであった。途中、ビックフライらしい飛行する蟲がいたが岩陰に隠れて無事に見つからずに戻ることができた。


拠点に入る前にアイテムボックスからガイムオームを取り出してコロコロ転がしながら拠点に入ると「おー!もう掴まえてきたのか。さすがに早いのぉ~」とアリストテレスが声を掛けてきた。


満面の笑みを浮かべたアリストテレスは解体所にガイムオームを運び解体を始めた。おれは解体作業を見ていると、「解体やって覚えるか?今後訳に立つぞ?」と言われたので、アリストテレスから解体の仕方を教わるために別のガイムオームを解体場に上げ見様見真似でアリストテレスの指示のもと解体をしていく。


う~ん。デカいからか分らんが、感覚的にはエビの胴体の皮を剥いている感じだな。そう思うと、この出てきた肉?もエビの身のように見えてくるの不思議な感覚であった。


「なぁ、この身って食べれるのか?」


「うむ。この内臓部分は錬金素材だし食べれないが、この白身の部分は動物の肉とは違った美味しさがあるぞ。今日の晩飯に焼いて食うか。」


「おぉ~、そりゃ楽しみだな。所で、解体はこんな感じでいいのか?」


「ん、どれどれ?ほっほぅ、お主なかなか筋がよいのぉ。少しこの内臓の剥ぎ取り方が荒いが。まぁ、及第点じゃろうて。」


「初めてにしては中々だと思ったよ。ところで、肉は食べて内臓は錬金素材だとして、この表面の鱗?皮?はどうするんだ?最初、剣でぶっ叩いても弾かれた位固いぞ、これ。」


「これは鍛冶の素材として使えるのじゃが、私は鍛冶はできん。とりあえずは、洗って乾かしてからそこの倉庫に入れておくしかないの。」


皮は洗って天日干し、肉は血を洗い流して晩飯まで暗室に保管。内臓は何かの薬品?と一緒に専用の壺に入れて保管されていった。


アリストテレスは、辞書の様な分厚い紙?布?の束を持ってきた。


「では、そこに座りなさい。まずはこの世界の文字から教えてしんぜよう。」


俺は、前世で家庭教師から苦手科目を習う感覚になりながら、アリストテレスが文字の成り立ちから、それぞれの意味を説明していくのを聞いていくのであった。


牙狼族の頃に文字何て触れていなかったはずなのに不思議とこの世界の文字がすんなりと自分の中に納まっていく。アリストテレスも高名な研究者で弟子たちに教えなれているせいか物凄く分かりやすかった。


俺は、アリストテレスとの出会いに感謝しながら勉強に励むのであった。


勉強が始まって何時間が経ったのだろうか、俺は覚えるのが楽しく辺りがすっかり暗くなっている事に気づかなかった。


「今日はここまでにしとこうかのぉ、そろそろお腹も空いてきたころじゃろうて。」


「ん?もうそんな時間?うぉ!外暗いな~。ライトの魔法で明るいから分からなかったよ。」


「ふぉふぉふぉ、おぬしがここまで勉強熱心じゃったとは思いもよらなんだわい。教えてる私も久々に熱が入ったようじゃ。

この調子で勉強していけば将来私の研究を引き継げるかもしれんのぉ~。」


「錬金術?それも面白そうだよね。教えて貰えますか?」


「ふふ、まだまだ覚えることは沢山あるわい、錬金術まで覚えれるかはおぬし次第じゃて。とりあえずは、飯にするかのぉ。」


「ガイムオームの肉だね。どう調理されるのかワクワクするな。」


「なに言っとるんじゃ、調理するのはおぬしじゃ、料理も勉強せい。ほれ、これに調理方法が書いてある。文字も覚えたし読めるじゃろ。」


「今日教わったばっかりなのに、いきなりだなぁ。まぁ、やってみるか。なになに・・・」


俺は調理方法が書いてあるパピルスの様な紙を見ながらガイムオームの肉を焼き、アリストテレスが準備した調味料を使いながら料理を作っていく。


ガイムオームの香草焼きと、保存がきく堅く焼き固められたパンと白湯が本日の夕飯となる。


ガイムオームの香草焼きを一口食べると、正しくエビの食感でプリプリの歯ごたえながら味は豆腐を濃くしたようなクリーミーな味わいだった。


前世の記憶のせいでこの食感と味に違和感を感じたが慣れると美味しく感じていく。


・・・が、この堅パン一応主食に当たるものなのだが、兎に角堅い。もう、石齧ってるんじゃないか?って気分になるほど堅い。


アリストテレスを見てみると、白湯の中に堅パンを入れてふやかしてから食べていた。どうやら、そのまま齧る食べ物ではないらしい。


アリストテレスは柔らかくなった堅パンを口に含んで「こう食べるんじゃよ。若い者は何でも齧れて羨ましいのぉ~」とニヤニヤとこっちを見ていた。


この爺、性格嫌らしすぎるだろ・・・ま、これも一つの勉強か、と一人納得しながらガイムオームを平らげていくのであった。

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