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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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異変

ブロンさん達の訓練が終了した。館に来た時とは見違えるような体つきになって帰ってきた。

男たちは体が一回り大きくなり、女性は締まる所は締まって肌の張りが良くなったようだ。

訓練中は辛そうだったが自分の体が大きく変わったことを喜んでいた。


ルールチェさんは魔力がそんなに無いがセンスが良いのか低級ポーションが7割の確率で作れる様になっており、

魔力が切れていた時に体力作りをしていたらしく出会ったときより健康的な感じになっていた。


これで館の事はブロンさんに任せる事が出来る様になった。

ブロンさん達と給金について話をしたところ、奴隷には衣食住を与えれば良く給金を支払う必要はないとの事だが、俺がそれに納得しなかったので一般に4人家族で月に銀貨20枚稼げれば裕福に過ごせるそうだ。それを聞いた俺は給金は月銀貨30枚と決めて月初に渡すことを取り決めた。

奴隷とは言え色々と欲しい物とかあるだろうしね。


各自に個室を割り当てているが、現金をそのまま持つのが怖ければギルド登録をしてギルドに預ける事も許可してある。

あと休みの日を作って必ず休める時を作る様にも指導した。働きづめって嫌だもんね~。お金も手に入るから好きに使うタイミングがある方がいいし。とりあえず、一か月の訓練期間中の給金を支払って好きに使うように言って打合せを終了した。


館の料理人であるネルギエさんはそそくさと厨房へと向かっていった。料理が好きで料理人になったのに一か月も訓練をしていてやりたい料理が出来なかった事にストレスがあったのかもしれない。

あとエルフ達の料理が美味しかったらしく、自分が扱った事がない魚介類をどの様にして料理するかを考えまくっていたらしい。

調理器具は皆が訓練中に色々と集めていたため不足はないらしいが配置にこだわりがあるらしくガチャガチャと整理整頓を頑張っていた。


ブロンさんとルールチェさん、チェシャさん、キンキスさんは掃除道具を取り出して館の掃除を始めた。執事も掃除ってするんだなと感心してしまった。

ギルデイさんバルザックさん、レイソンさん、ウィルシアさん、メフィアさん、ラムさんらは門・館・休みの順にローテーションするらしい。

で、今日休みになるレイソンさんとラムさんは何するのかというと拠点に行って訓練してくるそうだ。

俺の頭には「???」がPOPするが、一月訓練していたら体を動かさないと落ち着かないらしくなったらしい。

訓練期間中程の密度ある訓練ではないらしいが拠点から海に行って海岸を走るらしい。足腰を鍛えるのに効果的だと言っていた。さすが元戦闘要員だなと思ったほどだ。

門を守るチームと館の警備チームは気を引き締めているが物足りなさを感じているんだろうな。


館の管理を任せる事が出来る様になったので、エリナさんとギルドで何か受けてみようかという話になった。

エリナさんと二人でギルドに向かい依頼ボードを確認していると討伐系の依頼が目に付く。どうやら魔物が多くなっているようだ。

俺とエリナさんはギルド登録だけして殆ど何もしていないのでランクは1である。

そのため受けられる討伐系は大量発生している角ウサギの討伐だけだった。しかし、この角ウサギはランク1からの討伐であるが素早い移動で死角から角で突かれるため人気がない。ランク1だから値段も安いしね。魔物討伐に慣れてきているランク2や3の人はもっとやり易い魔物がいるため受け無くなり大量発生になったようだ。


この世界では角ウサギは食用になり値段も安いため屋台などで人気の食材である。しかし討伐する人が少ないため角ウサギの肉が出回る量は少なく屋台で使う素材が少し高い肉になっているのだった。

ここで角ウサギを沢山狩って下す事で屋台の値段も多少下がるのではないかと思う。


俺たちは角ウサギの討伐を受けてアリテシアさんに大量発生している場所を聞き、北門を出て1時間程歩くと木々が疎らに生えた場所に辿り着いた。

アリテシアさんからの情報によるとこの辺りが角ウサギが大量発生している場所になるはずだ。

俺がキョロキョロと辺りを伺っているとエリナさんが弓を構えてヒュッと矢を射ると「キュウッ」と言う鳴き声が聞こえてきた。

さっそく一匹狩った様だ。エルフの方たちと一緒に住んで気づいたんだけど、こういった索敵などの能力は人族よりエルフ族の方が高いように思える。俺の注意力が散漫な訳ではないと思う・・・。


そんな事を考えていたらエリナさんが続けて3本の矢を撃つと角ウサギの鳴き声が矢が飛んだ辺りから聞こえてきた。たぶん、百発百中なのだろう。遠隔攻撃うらやますぃ。

エリナさんが射てる方に角ウサギがいるのだろうと思い、そちら側に進んでいくとゾクッと敵意を感じた。俺は即座にジャンプをすると四方八方から角ウサギが突撃してきたようで俺がいた場所にザザザッと通り過ぎて行った。

角ウサギが通り過ぎた場所に降り立つと、剣を出して角ウサギを後ろから切り付けて行き倒しているとエリナさんから援護の矢が飛んできた。

ザクザクザクザクと来る角ウサギを切りまくっているんだが一向に収まる雰囲気が無い。大量発生しすぎてるだろ、これ・・・。


この角ウサギの角って結構立派で下手な装備だとサクッと刺さりそうだな。俺普段着で来てしまったんだけど。

よく見たらエリナさんはちゃんと革鎧だけどきちんとした装備を着ていた。言ってくれてもいいのになぁ~。ちゃんとしていない俺が悪いのだけど。そう言えば俺って今までの戦闘の時、ちゃんとした装備してなかったな。


ゲームとかでは街からのスタートで、武器屋とか防具屋とかちゃんとしてるけど、俺は地下からのスタートだったしな。一応、ボロボロの前世の家からのスタートではあったけど。。。


角ウサギを狩りながら、そんな思いに耽っていると角ウサギの襲撃が止んでいた。エリナさんが近づいて来て俺に怪我がないか確認してきた。思いのほか角ウサギの量が多く心配だったらしい。


「エリナさん、ありがとうございます。角ウサギの攻撃は全て回避したので大丈夫ですよ。ご心配おかけしました。そして、援護射撃ありがとうございました。」


「いえ、本当に無事で安心しました。シュンさんの動きが速かったので、援護が中々できずに焦っちゃいました。」


う~ん。エリナさんが焦った時の顔をしたけどめっちゃカワイイ!こんな可愛い子が一緒に色々付き合ってくれるのは本当にありがたいことです!


エリナさんと一緒に仕留めた角ウサギを集めて血抜きと内臓を取る作業を行うんだが・・・なんじゃこりゃ。

ちゃんと数えてないけど3桁超えてるぞ、これ。。。


こんなの捌いてたら日が暮れるな。。。どうすっか、これ。。。

エリナさんと一緒にどうするか悩んでいたら少し離れた場所でガサガサ何かが動いている音が聞こえてきた。

そちらを確認するとさらに角ウサギがやってきているのが見えた。エリナさんも弓ではなくナイフを構えて戦闘態勢をとった。

俺もナイフを構えて戦闘態勢を取り角ウサギが突撃してくるのに合わせて回避しながらナイフで切り倒していく。

どれくらい切り殺してきたのだろうか。。。1時間以上は角ウサギと戦闘をしていたと思う。何せ周りが角ウサギの死体だらけだからだ。


戦闘が終わるとエリナさんと一緒に角ウサギを集めたんだが、とりあえずアイテムボックスに入れて持って帰ろうという事になった。

二人で角ウサギの大量発生の事を話していたんだが、大量すぎるだろ!という愚痴が二人して出ていたのであった。


ギルドに戻り、アリテシアさんに討伐完了?の報告を行い討伐した角ウサギを見せるためにアリテシアさんと一緒に解体所に行き全て取り出すと解体所の人やアリテシアさんの目が点になってしまった。


「おいおいおい。どんだけ角ウサギ狩ってきたんだよ!大量発生してるって聞いたが大量すぎるだろ。これどうするんだ?さすがに角ウサギ程度では解体所のメンバー動かせないぞ。」


アリテシアさんは困った顔になり、俺に「どうされますか?」と聞いてきた。ギルドに下すことは良いんだけど解体所の人たちも割ける労力も限りがあるし、解体手間賃を払うと角ウサギ一匹で銅貨5枚位の利益にしかならないらしい。


ま~、一匹銅貨5枚と計算しても200匹以上いるので銅貨1000枚だから結構な金額にはなるんだけどね。


さてさて、どうしますかね~。

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