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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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奴隷1

拠点と辺境伯領を繋ぐため家を買ったらギルド職員がハイエルフであるエリナさんの為に頑張って館をお勧めしてきた。

普通の家でいいですよと言うがハイエルフ様にはこれ位必要ですと押し切られたためどこの豪邸だよ!っていう館を買ってしまった。その館には普段誰もいなくなる可能性があるため、管理するための人が必要になりエルリーンさんに相談すると秘密を守れる人になると奴隷契約をした人たちなら主人の命令に逆らえないらしいため問題ないだろうということで奴隷商館にやってきた。


そして、俺の目の前に恰幅の良いちょび髭奴隷商のドンファンさんが座っている。


「奴隷商のドンファンと申します。ハイエルフ様の従者であられるシュン様のご訪問に感謝申し上げます。」


ドンファンさんは俺をエリナさんの従者と言っていた。という事は辺境伯領での認識と思ってていいんだろうな。

まあ、どんな認識でも気にしないんだけど。。。

というか、自己紹介もしてないのに俺を知ってるってエリナさんの近くにいたとしてもどれだけ情報を仕入れているんだろうな。

奴隷商なのに俺の事まで調べてるって出来る男って感じがするな恰幅良いけど。


「さて、本日はどの様なご用件かお伺いします。」


「え~っと、この度家を買ったんですがその家がちょ~っと大きくて管理するための人が欲しいと思いまして。」


「ほほう。家の管理をするという事はハイエルフ様にお仕えするという事ですな。ふむ。これは我が奴隷商館としても恥ずかしくない奴隷をお勧めする必要があるという事ですな。」


ドンファンさんはブツブツと言いながら悩み始めた。1~2分程するとグワッと顔を上げ俺の目を見るとニコッと笑顔になると机に置いてあるベルを鳴らした。ベルが鳴らされるとすぐに執事っぽい人が入ってきた。ドンファンさんは執事に耳打ちすると執事が一つ頷き部屋を出て行った。


「お待たせして申し訳ありません。丁度当館でお勧めできる奴隷がおります。最近訳ありで奴隷になった者たちですがシュン様がご希望される技能を保持しております。」


「訳ありって、その訳は教えて貰えるんですか?」


「はい、とある領主がお取り潰しとなりまして、そこで雇われていた者たちで領主の子供を助けるために自分を売り奴隷に身を落とした者たちです。そのため領主の子供の命は助かりましたがやはり奴隷に落とされております。」


「そのお取り潰しの理由ってのは何ですか?」


「申し訳ありません。国からの指示でその理由はお教えすることができません。」


そう言ってドンファンさんは頭を下げた。

ドンファンさんは他にも何か隠し事があるんだろうけど、お勧めされている奴隷は領主の所で働いていた人達らしいので技量はあるのだろう。その領主の子供ってのも奴隷になったらしいが死ぬよりはマシだろって感じなのだろうか?


そんな事を考えていると扉をノックする音が聞こえてきた。ドンファンさんが入室を許可すると執事風の男が入ってきてドンファンさんに近づき奴隷の準備が整った事を伝えた。


「我が商会がお勧めする奴隷の準備が整いました。シュン様、入室させて宜しいでしょうか?」


「はい。お願いします。」


そう答えると執事風の男が扉に向かい開けると奴隷たち数名が入室してきた。無地の貫頭衣の様な物を着た奴隷が並び、左から60台位の男で老齢っぽい見た目だが矍鑠としており、たぶん執事さんだったんだろう。次の奴隷も男でこれといった特徴のない顔をしており20台後半から30台半ばくらいの年齢だと思われる。その次は女性の奴隷で20台前半くらいか?それ位の女性が2名並び、その次に10台前半の少女が1名並んだ。最後の少女はメイドにしては若いと思うんだが・・・何となく他の奴隷と違って気品がある感じもするし。なんかめっちゃ見つめられてるけど俺の格好がおかしいのだろうか?


「この者たちがシュン様がご希望される技術を持った奴隷になります。」


ドンファンさんが奴隷を紹介すると奴隷たちは一斉に頭を下げた。若干一名だいぶ遅れたけど見なかったことにしよう。


「左から名前がブロン、元執事です。その隣がネルギエで料理人です。その隣からメイドでチェシャ、キンキス、ルールチェです。」


ふむ。値段が幾らか分からないけど、この方たちが来てくれるなら館の管理は安心できそうだな。でも、ジャガンの様な奴が来た時に何とかしてくれる人たちも欲しいな。


「こちらが希望する方たちの様ですね。皆さん経験者(若干1名怪しいが)の様で私の館を管理をお任せすることが出来そうです。あとは門を守る人も紹介頂けますか?その後ドンファンさんと相談させて下さい。」


「承知しました。まずこの奴隷たちを戻してから戦闘経験がある奴隷をご紹介致します。」


そう言って執事風の男に頷くと奴隷たちと共に部屋から出て行った。


「ドンファンさん、あの一番若い少女って領主の子供ですか?」


ドンファンさんはやはりという顔をして頭を下げた。


「申し訳ありません。その通りでございます。あの者たちはルールチェ様を助けるために奴隷になったのですが、ルールチェ様も奴隷にならざるを得なかった為、買われるなら一緒にして欲しいとお願いをされております。私もルールチェ様の祖父である方にお世話になりました。そのため奴隷ですが何とかして上げれないかと手を尽くしておりまして・・・。ただ、誤解なきようお話しますが、元子爵令嬢ですがここでメイドとして訓練を積んでおります。シュン様のご希望に添える事を私ドンファンが保証致します。」


ドンファンさんはルールチェさんが奴隷になった事に対して苦渋の表情をしていた。その表情と言葉から心の底から何とかしてあげたいという思いが伝わってくる。後に聞いた話だが奴隷商が自分で奴隷を買って使う事は禁止されているためドンファンさんがルールチェさんを買ってあげる事は出来なかったそうだ。


ドンファンさんと先ほどの奴隷の話をしていると執事風の男が扉をノックしてドンファンの許可を取ると奴隷を入室させた、


入ってきた奴隷たちは戦闘を経験している奴隷たちとあって、男も女も筋肉質で強そうだが全員片腕が無いや、片足が無いなど欠損奴隷だった。

戦闘奴隷の場合は、殆どが部位欠損奴隷らしく五体満足の戦闘奴隷は国で奴隷兵として使われるそうだ。

ドンファンさんが紹介した戦闘奴隷はなるべく質が良い奴隷を紹介してくれたらしい。俺がルールチェさんを買った場合、館を守る戦闘奴隷になるのが理由だそうだ。


戦闘奴隷たちを退出させるとドンファンさんと値段交渉になった。通常の奴隷は金貨3~5枚が相場で戦闘奴隷は状態にもよるが金貨10枚位になるそうだ。


今回購入する奴隷は以下の値段となった。


ブロン:執事(男) 金貨3枚

ネルギエ:料理人(男) 金貨3枚

チェシャ:メイド 金貨3枚

キンキス:メイド 金貨3枚

ルールチェ:メイド(元子爵令嬢) 金貨7枚

ギルデイ:戦闘要員(男) 金貨9枚

バルザック:戦闘要員(男) 金貨9枚

レイソン:戦闘要員(男) 金貨9枚

ウィルシア:戦闘要員(女) 金貨8枚

メフィア:戦闘要員(女) 金貨8枚

ラム:戦闘要員(女) 金貨8枚


ルールチェさんは国から最低金額が決められているため通常奴隷以上の値段になるらしい。

本来他の通常奴隷の4人は金貨5枚なのだが、ドンファンさんから値下げしてくれた。あと戦闘奴隷たちも金貨10枚の所を値下げしてくれたのだ。


本当にルールチェさんがなるべく良い環境に行けるようにしたかったようだ。俺もその心意気に答えるようにしようと心に誓った。

全員で金貨70枚。うん、前世では考えられない金の使い方だな。


執事風の男が先ほどの奴隷たちを全員連れてきてドンファンさんが奴隷術を使い奴隷たちと契約を行った。

これで11人の奴隷が館の管理を行って貰う事になる。奴隷の皆は貫頭衣しかないらしいので帰りに衣服を買って帰るとするか。

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