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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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守りし者

露天風呂を楽しんだ俺たちは風呂を上がってから旅の疲れもあることで、すぐに各自部屋に戻り寝た。

夜が明ける前に起きだした俺は家をこっそり出て、作り置きしていた移動ドアを片方設置してから海に向かいダッシュした。


エルフの村では大変お世話になったので、俺の拠点にいる間は出来るだけ美味しい物を食べさせてあげたいと考えたのだ。

俺は本気で走っていると前は見なかった動物?魔物がそこかしこに居た。動物たちも食料を求めて移動しながら暮らしているのかもしれないな。

皆が起きる前には戻りたいので魔物に襲われないように走り抜けた。


海が見える場所まで来た時に日が昇り始めた。この世界で初めての日の出。少し感動してしまった。


移動ドアを設置してもよさそうな場所を探していると大きい岩を見つけた。丁度いいかと思い魔法で大岩の中を掘削し移動ドアを設置した。

大岩に魔物などが入り込めない様に掘削した入り口の前に大きめの石を置き入り口が隠れる様に設置した。


準備を整えると海辺に向かい魚や貝、海草を集めれるだけ集めて移動ドアを使い拠点へ戻った。


昆布っぽい海草を干して、アサリっぽい貝の砂抜きをする為に魔力で生み出した水の中に入れておく。


朝食には取り立ての魚を捌いて焼き魚とサザエっぽいのを焼いておく。地球曰く牡蠣に似た貝が取れたので生で食するか焼いて食するかは皆に決めて貰おうと焼かずに食卓に並べているとエリナさんが起きてきた。


「シュンさん、おはようございます。」


「おはようございます。エリナさん。ゆっくり眠れましたか?」


「ええ、とても寝心地が良かったです。」


「それは良かったです。布が手に入らないので即席のベッドだったから気になってたんですよ。」


「ふふふ、私たちの村より断然住み心地良いですよ。あ、もしかして朝食の準備中ですか?」


「あ、はい。今から潮汁を作ってみようかと。」


「私もお手伝いします。」


「では、魚の骨から出汁を取りますので、その間にそこの魚の身を潰して貰っていいですか?つみれ汁を作ってみようかと。」


「はい。頑張ります!私たちは森に住んでいますので、この魚という物を余り見たことはありません。でも、村で振舞って頂いた時や、昨夜焼いた魚を食べましたが美味しいものですね。」


「ええ、海に住んでいる生き物ですが沢山の種類の魚が居て、この様に食べられる魚や毒を持つ魚がいます。」


「海ですか見てみたいですね。」


「後で見に行ってみますか?移動ドア設置してきたのですぐに行けますよ?」


「えっ?移動ドアって私たちの村で初めて作ったって言っていませんでした?」


「はい。エリナさん達の村で初めて作りましたよ。今朝海まで行ってきて設置してきたんですよ。」


「そうだったんですか。では、朝の作業が終わりましたら連れて行ってもらっていいですか?」


「ええ、喜んで!」


エリナさんとそんな話をしていたらカルーゼやシュテーナちゃんが起きてきた。


朝の挨拶を交わして朝食の準備が整ってもアロン君が起きてこないので、シュテーナちゃんが起こしに行った。


「おはようございます。シュンさん、カルーゼさん、エリナさん」


「「「おはよう(ございます)、アロン(くん)。」」」


「貝の一種で「牡蠣」というのを取ってきたんですが、これは生で食べる事ができますし焼いて食べる事も出来るんですが、皆さんどうやって食べてみますか?」


「ほう、生で食べる事ができるのか。一度挑戦してみるのもいいな。私は生で食べてみよう。」


俺はカルーゼに牡蠣の蓋?を空けて食べ方をレクチャーする。

エリナさんやアロン君、シュテーナちゃんはカルーゼが食べるのを黙って見ていた。


ズルっ。モグモグモグ・・・


「美味しい!なんだこれは!シュン、もう一つ貰えないか?」


「ああ、幾らでも食べてくれ。」


そう言って俺は牡蠣をカルーゼに渡す。


「シュンさん。私も生を挑戦してみたいと思います。」


「僕も!」「私も生でお願いします。」


「了解!」

そういうと俺は牡蠣の蓋を外して3人に渡す。3人は恐る恐る牡蠣を食べてみると・・・


「「「美味しい!」」」


「不思議な食感だけど今まで食べた事が無い味ですね。」


「好き嫌いが分かれるんですけど、気に入ってもらってよかったです。焼いて食べても美味しいですよ。」


「このつみれ汁ですか?これも美味しいですね。とても優しい味です。」


「うん。良い味ですね。エリナさんに手伝って頂いたこの団子も美味しいです。」


「この魚は色々な形に調理ができるんですね。とても勉強になります。」


皆で話ながら朝食を取り一休みした後、昨夜話し合った通りに木を植える。カルーゼの指示通りに木を植えていき水を撒く。準備が整うとカルーゼ達は各々の場所で魔力を流し始める。


拠点に戻っている時に聞いたが、エルフ達は何種類かの魔法が使えるがエルフだけにしか使えない魔法があるらしく、植物の成長を促進し操るという魔法らしい。


これは種族魔法と呼ばれるらしく、ヒューマン以外の種族が持っているらしい。

地球や土星と話をしたが多分どの種族でも使えるんだろうけど魔法効率が最も高いため種族魔法という事になるんだろうとの事。


カルーゼ達が植物を成長させている間、俺は拠点を防衛する戦力を作り出すべく師匠に話を聞いていたゴーレムを作り出す事にした。


ゴーレムに人間の様に複雑な命令は出来ないが、扉に来る者を止める防衛、城壁の見回りなどを行う事は可能だとの事。

師匠は小さめのゴーレムを作って部屋にある錬金術の素材を取りに行かせるなど助手の様に使っていた。


とりあえず、練習で城門を守るゴーレムを作ろうと自分の中にイメージを固めていく。


俺は地面に手をつき魔力を込めながらイメージを発動する。


「クリエイトゴーーーーレム!」


ゴゴゴゴゴゴ!


魔法の発動と共に地面から一体のゴーレムが産まれる。。。


「ストーーーーップ!!!メルキドを守ってそうなのが出てきたーー!」


そう叫ぶと俺はゴーレムを崩して土に戻す。


「はぁー、はぁー。何か危ないものに引っかかる所だった・・・全く違う物をイメージしてたはずなのに城門を守る事を意識したらあれが出たのか・・・前世の記憶があるのも好し悪しだな。」


ゴーレムを作れるのはさっきで分かったので、一体一体作るのは面倒なので一気に何体も作ろうと城門用、城壁用、牧場用とそれぞれの用途に合わせてイメージを固めていく。


・・・


「クリエイトゴーレム!!」


ゴゴゴゴゴゴ!!!


ゴーレムが地面から出てくる。。。うん。姿が「機動戦士」「聖戦士」「重戦記」と俺の中にあるイメージは何なんだろうか。。。


「うおぉぉぉりゃぁぁぁぁ!」


気合いを込めて作ったゴーレムたちを土に返していく。

作ったゴーレムを破壊し終わった後、同じ失敗を繰り返さない様に座禅を組んで精神統一をする。


30分ほどすると精神も平静になり、ゴーレムのイメージも確たる物が固まっていく。


円柱の体と手足、丸い顔を持つのが城壁用。四角い顔を持つのが城門用、ホームベースの顔を持つのが牧場用でイメージして。。。


「クリエイト!ゴーレム!」


ゴゴゴゴゴゴ!!!


イメージ通りのゴーレムが作成される。



「ふ~、3度目の正直で成功したな。。。最初は焦ったぜ。。。」


ゴーレム作成に成功した事で一安心し、それぞれのゴーレムに魔石をセットして魔石に触れながら作業指示をしていく。城門用は4体位なので大したこと無かったが、城壁用は80体位作ったので指示するのだけで相当な時間が掛かってしまった。


そんな事をしているとカルーゼ達の作業が終わったらしく家に戻ってきた。


「シュン、また変な事をやっているな。」


「拠点に帰ってきた時、ギュウルが城壁に突撃してたでしょ?あれ位だったら大したこと無いけど、俺が居ないときに何かあったら嫌だからね。対策さ!」


「ふふふ、シュンさんは色々な才能があるのですね。」


「ありがとうございます。師匠に色々と教えて貰ったので色々と出来る様になったのです。エリナさんにも錬金術の授業の時に必要な技術を色々とお教えするので楽しみにしていて下さいね。」


「はい。楽しみにしますね。」


「あ、あの。私にも錬金術を教えて頂けないでしょうか?」


とシュテーナちゃんが声をあげる。


「お?シュテーナちゃんも興味あるの?」


「はい。私は弓もあまり得意では無いので何か自信が持てるものを持ちたいのです。」


「うん。分かりました。エリナさんと一緒に勉強して下さい。秘匿技術でもないので沢山覚えて下さいね。」


「はい!ありがとうございます!一生懸命頑張ります!」


シュテーナちゃんは満面の笑みを浮かべて元気に返事をした。


さて昼から海へ案内して、夕方位から徐々に教えて行きますかね。

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