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ペンタグラム  作者: はるひぶ いえん
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準備完了!

「たすけてーーーー!」


「タッケテーーー!!!」


俺はそう叫びながら魔物から逃げ回っている。ガルルスと交渉出来たおかげで思ったより早く目的の物を手に入れられたので、来た道ではなく違った道で帰ろうと歩くこと1時間。


途中に現れる熊を数匹倒した頃、体長一メートルほどあるサルが目の前に現れた。これは普通のサルなのか?と思い少し離れながら通り過ぎ様とした所、「キシャーーー!」と叫びながら噛みつこうと牙をむきながら飛んできた。


「うわ!」と叫びながら攻撃を回避するとサルの魔物は木の枝を使い再度噛みつき攻撃を仕掛けてきた。俺はサルの顔面を殴りつけるとサルが吹き飛んでいく。


「ふ~、あれ魔物かよ。」


【そうみたいね。でもシュン油断は禁物だよ。】


「ああ大丈夫、気を抜いてはいないよ。」


そう地球と話をしながらも、周囲を警戒しているとガサガサと音が聞こえる。


「キー!キー!」と鳴き声が聞こえると、3匹のサルが茂みから出てくる。俺は剣を取り出し構えるとさらにサルが数匹、いや数十匹現れる。


サルたちはそれぞれ噛みつき攻撃を連続で仕掛けてくるが躱せないスピードではないため余裕をもって回避しているとサルが何かを投げてくるのが見える。また石でも投げてきたかと回避するために投げられた物をみると「うん〇」が飛んできていた。


人間は極限の集中状態になると周りがゆっくり流れる『ゾーン』と呼ばれる状態に入ると言われている。


俺は見間違いかと二度見をしてしまった。間違いなく「うん〇」と認識した瞬間『ゾーン』に入ったおれは劇画調になり目が光っていたと思う。


ゆっくりゆっくり近づく「うん〇」俺は極限を突破していたと思う。サルの噛みつき攻撃が止まって見えた。


俺は即座に反転して凄まじい勢いで逃げ出した。だって、「うん〇」が飛んでくるんだもん!


このままエルフの村へと帰るとサル達を引き連れて帰る危険性があるためエルフの村とは反対方向へ逃げているが、あのサルども本当にしつこい・・・結構逃げているが徐々に増えて行ってないか?


ここで、冒頭の「たすけてーーーー!」に戻るのだが、どんどんエルフの村から離れて行っているんだが仕方ない。でもどうやってあいつ等を撒こうか・・・俺の身体能力って多分並外れているはずなのにあいつらを撒けない。


何か特殊な能力でも持っているんだろうか・・・?


「だーーーーーれーーーーーーかーーーーーー!タッケッテーーーー!!!」


俺が走って逃げていると地球が脳内で爆風ス〇ンプの「RUNNER」を歌っていた・・・


「うぉーーい!何呑気に歌ってるのよーー!」


【え?だってサル相手にしてるのシュンでしょ?私実態ないもん!】


「いやいや、ほら、イメージしてみて自分が乗ってる車とかに「うん〇」を付けられると怒らない?そんな感じだよ!」


【う~ん?その感覚はちょっと分からないけど。。。】


「そっか~。いやいや、それどころじゃないんだったーーー!」


そんな事を繰り返しながら2時間位逃げまくっていると前方から強風が吹き荒れる。


「うわっぷ」


バサッ!バサッ!と羽ばたく音が聞こえ、前方を見るとガルルスがホバリングしている。


「え?なに?ガルルスと仲良くなったんじゃなかったっけ?おれ?」


「ギャーーーーー!」とガルルスが一声吠えるとサル達が立ち止まる。その隙にガルルスは低空飛行して俺を掴み上げ上空に舞い上がる。


サル達が下で何かしら騒いでいるが、天高く舞い上がるガルルスに着いていくことが出来ないでいた。


「おぬしはあのサルどもと何をしておるのじゃ・・・」


ガルルスはため息交じりに俺にそう呟く。


「あ~、よかった。ガルルスに襲われたのかと思ったよ。でも、サルたちから助けてくれてありがとう。」


「いや、おぬしならあのサルどもなどに負けまいに。」


「えっとね。あのサル達「うん〇」を投げてくるんだよ。」


「は?そんなもの当たっても痛くも痒くもあるまい。」


「いや、服汚れるじゃん。エルフの皆に作ってもらった服を汚したくないから。」


「ワハハハ!人間とは本当に変わっておるのぉ~!いや、おぬしが変わっておるのか。」


「そうかな?」


「ワハハハハハハハハハハハ!ところで、おぬしをどこまで連れて行けばよいのじゃ?また我らの住処に行ってもしかたあるまい。」


「あ~そうだね、サルも撒けた事だし、このままエルフの村までお願い出来るかな?えっと、あっちの方に向かって飛んでもらえると助かる。」


「あっちじゃな、任せるがよい。」


ガルルスはそう言うと俺が指示した方角へ向かいスピードを上げる。空を飛ぶと障害がないからかあっという間にエルフの村上空に着く。村を見るとエルフ達が弓を持って迎撃態勢を取っているのが見えた。


「おおおおい!待って待ってーーーー!攻撃しないでーーーーー!」


俺はエルフ達が攻撃するのを辞めさせる様に大声で叫ぶ。何度か叫んでいるとエルフ達が俺の声に気づき弓を下し始めた。


少し様子を見ていると攻撃してこなさそうなのでガルルスに広場に降りて貰う。


「ガルルスここまで送ってくれてありがとう。俺の住んでいる所はここから向こう(南西)に暫く行くと土壁に囲まれた場所があって、そこに住んでるから何かあったら訪ねてよ。」


「ああ、分かった。では我は住処に戻るとしよう。またなおかしな人間よ。」


「おかしなって。。。まあ、また会う時を楽しみにしてるよ!」


「今度はサルに追い掛け回られぬようにな!」


そういうと、ガルルスは上空高くに舞い上がり住処の山に向かって飛び立っていった。


「シュン今のは・・・」


ガルルスが飛び立った事で固まっていたカルーゼ達が動き出す。


「え?カルーゼが教えてくれたガルルス。」


「はあああ?ガルルスって魔物だぞ、何で仲良く喋ってたんだよ!」


「ガルルスに話しかけられたから返答したら仲良くなった?」


「魔物から何て話しかけられたんだよ!」


「え~っと確か、「人間よ、自分の名声の為だけに我を倒しにきたか。」とかそんな台詞だったかな?」


「その会話でどうやったら仲良くなれるんだよ!明らかに戦いが始まる前の会話じゃねーか!」


「え?そなの?おれ「いいえ。」とかで返したはずだけど。」


カルーゼが口をパクパクしている。何だろうイケメンが口をパクパクしていると物凄く間抜けに見える。口に出して言わないけど。


「ふ~。まあ、シュンだしな~。言うだけ無駄か・・・」


「なんだよそれ!まるで俺が常識がないようじゃん!」


俺とカルーゼが漫才のような会話を繰り広げているとエルフ達の緊張が解れてきたようで、各自自分の家に戻っていった。


俺とカルーゼは一通り会話をした後、取ってきたクマの毛皮を剥ぐ作業に取り掛かった。

毛皮は俺の家に来てくれるエルフ達の布団代わりにするので剥いだ毛皮をエルフの人たちの手を借りてなめしていく。処理が終わった毛皮を乾かすために板に張り付けて準備が完了。板に木を通して旗の様にして持って歩く予定だ。


使わなかった肉は臭みが強いので捨てようかと思ったら、エルフの人が冬の食料とするらしいので全て食べて頂くようにお願いした事で俺の準備は整った。一緒について来てくれるのはカルーゼと、エリナさん、アロンくんとシュテーナちゃん。


アロンくんとシュテーナちゃんはエルフの中でも年若く、俺の帰宅に伴い村を出て旅を体験するのが目的だそうだ。何かあった時に生きて行けるようにするためだそうだ。


カルーゼが二人に旅の技術を教えるそうで、荷物を見せて貰ったがここまでの準備が必要なのか?と思ったほどだ。俺が旅を甘く見ているのもあるのだろうけど・・・。


食料や防寒具だけではなく、身を守る武器やロープなども必須道具なんだそうだ。ロープなんて一体何に使うんだろうか?一つ言えることは、俺ってこのアイテムボックスがあるせいでお気楽に行動しているんだよな~。ありがたや~。ありがたや!


さて、明後日にエルフの数名と一緒に出発だ!

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