馬車確保
1話、2話、3話、4話の内容を変更させて頂きました。
投稿遅れてすいません。
「落ち着いたか?」
「はい」
腰も抜けていないししっかりと俺の目も見れている。
落ち着いたのだろう、これで質問にも答えてもらえる。
「どうして同族に襲われていたんだ?」
「私が勇者を殺すのを躊躇したからです」
イヴが顔を赤くし両手を股に挟み、腰をフリフリと振りながら答えてくれた。
どこに恥ずかしがる要素があるんだ。
ん? 勇者殺す?
「俺殺されそうだったの!?」
もしかして、さっきの毒草が俺を殺す手立てだったのか。
しょぼいな。
「皆さん、我々の生活を脅かす者は殺せ! って言って聞かなかったんですよぉ」
涙目になっている、これ以上話させると、泣いてしまうだろう。
ここまでの話で推測を立ててイヴにあっているか聞こう、相槌を打つだけなら負担もかからないだろうし。
「俺を殺すことになり、俺の就寝場所まできたがやはり殺すのが嫌で焚火に毒草を隠し、それがばれてさっきの状況による至ると、時間軸から考えて出発したのは明け方くらい? 多分こんな感じだろ?」
コクコクとうなずいている。
肯定の意だろう……このまま帰しても殺されるのが目に見えてるし、連れて行くしかないよなぁ、二次元の小さいキャラは好きだけど、実際に二次元っぽい女の子連れまわすのってめんどくさいなぁ。
でも俺のせいで死んでも夢見悪いし連れて行くしかないよなぁ。
「めんどくさいけど、俺についてくる?」
「いいの!」
快晴の日のひまわりのような笑顔で俺の質問に答えてくれた。
YESだって。
「いいけどあまり騒がないでね?」
「うん! やったー! 伝説の始まりやでー!」
「魔王は倒すけどね」
「えー!」
騒がしい、仲間にするって決めたとたんにテンションが下がってきた。
「じゃあ、結婚しましょ!」
「しない」
「なんでなん、こんな美人な狐はん他におらへんよ!」
「いくら美人でもめんどくさいはめんどくさい、それに魔王倒したら俺は元の世界に帰るし、一緒に日本に行けたとしても趣味の邪魔になるなから嫌だ」
でも多分ここで結婚しとかないとあっちでは結婚なんてできないだろうなぁ。
「おうおう、なんだてめぇらぁ、俺の縄張りに入ってんじゃねぞゴラァ!」
イヴと言い合っているとみたいに全身体毛で覆われた身長2m弱の大男に胸倉をつかまれた。イヴも顔面を真っ青にしている。
そこまで恐ろしいやつなのか。
「し、知っているのか、イヴ!」
俺は胸倉をつかまれながらもイヴにボケをかます。
大男にはこのボケが大男には通じず大男は俺が酷く動揺していると勘違いしてかなり上機嫌になっている。
「教えてやる! 俺はこの山を支配している、ボーネ様だ!」
やたら野太い声で自己紹介をしてくれた。
近くにいた俺は大男の臭い息と飛んできた唾液をダイレクトにくらってしまった。
こいつはくせぇゲロ以下の臭いがぷんぷんするぜぇ!
「イヴ助けて、めっちゃ苦しい」
俺は両方の意味でオロオロしているイヴに助けを求める。
俺自体は全然平気なのだがこれ以上胸倉をつかみ続けられると襟の部分が伸びてだらしなくなってしまう。
「へっ、連れの女に助けを求めるとは最近の男は腐ったのぉ」
「勘違いすんなよあいつ俺よりも強いからな……多分」
でもあの高さから落ちて大丈夫だったんだからこんな大男くらい楽に片付けれるよね?
「ほー、そうかじゃあ先にこっちの女から味わおうかなぁ、俺はどっちでも行けるからよぉ」
守備範囲広いなぁこいつ、と思っていると俺はその辺の草むらに投げ出されてしまった。そのままボーネは息を荒くしイヴにノロノロと近づいている。
俺はすかさずにその辺の落ちていた丸太を持ちボーネの股間に、主にゴールデンボールに叩きつけてやった。
そのままボーネは股間を抑えてビクンビクンと痙攣している。
「ふー、一件落着」
「いたそうやなぁ」
「自業自得だろ、にしてもあんな怖そうな顔しといてこれってかませ犬にも程があるだろ、これ」
俺に背中を見せたことが運の尽きだったな。
「さあ、先を急ごうぜ」
山を登り始めようと足を伸ばすと後ろから馬車の走るようなガラガラ音が聞こえてきた。もしかしたら援軍かもしれないので俺は何も気づいていなイヴの頭をつかんで草むらに隠れた。
「おい! 人が倒れているぞお! ストップ! ストーップ!」
俺はこの先に起こることは予想していたので、俺はイヴの視界を手で塞いだ。
目は塞いでも耳や鼻は塞いでない、潰したときの気持ち悪い音や、錆びた鉄のにおいが臭いが広がり、イヴは嘔吐いた。
「こ、こりゃひでぇ…」
「で、でもよこいつは…」
「ボーネとか言っていたぞ」
俺は吐き気を催しているイヴを草むらに隠し、俺は馬車から出てきた人たちに両手を上げながら話しかけた。
「ボ、ボーネ、か、良かった、大罪人だ、町へ行っ賞金もらえるぞ……」
「ボーネって大罪人だったのか……」
「そうだあんちゃん、見たところ移動手段がなさそうだなぁ、次の町までのせてやろうか?」
「おお、ありがとうございます、実はもう一人連れがいるんですが、ご一緒させてもよろしいでしょうか」
「かまわへん、かまわへん、ほら早よう乗れ」
「いいってさ、イヴ」
俺が声をかけると草むらから耳と尻尾を隠したイヴが出てきた。
正直、耳と尻尾を隠さずに出てくるのかと思った。あほそうだから。
「おお、可愛らしいのう」
「フフフ、俺の嫁なんだぜ」
「は、初めまして」
「よぉうし! 今日はいつもの二倍で走ってやるぞぉ!」
良かった、これで安心している次の町につけそうだ。
次の町に行ったら魔王の情報採取だな。