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世代交代しても勇者は魔王を倒す宿命らしい  作者: 3983.
勇者と狐と勇者とエルフ
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勇者の……ペット?

ここは……。

目が覚めるとそこは、中世でよく見る王族の間でした。


「おお、目覚めたか勇者よ」



勇者? 俺以外にも他に人がいるのか?

というよりここはどこなんだ? さっきまでのだるさは全くない、これは誘拐か? それとも何かの番組の撮影か?


「ここはどこなんですか」

「おお、かしこまらないくても良いぞ自然体でな」

「おいちゃんと説明しろ! ジジイ!」

「貴様! 王になんという口を!」



重そうな甲冑をつけた騎士? が俺の首元に槍を向けてきた。

その槍は刃を潰した痕跡もなく金属光沢もバッチリある。

誰が見てもこれは殺傷力があるものだとわかる代物だった。


「すまない」

「っち、これだから勇者は」

「これ、やめなさい」


王が仲裁に入ろうとするが少し遅い、「やめろ」というならもう少し早く仲裁に入ってほしかった。恐らく、騎士に対する俺の反応を見ていたのだろう。


「単刀直入に言おう、お主、勇者にならないか?」

「は?」

「ふぁふぁ、ここに来た者は皆、同じ反応をする」


勇者ってあれだろ? 勇敢の勇に、者って、勇敢な人って意味の勇者だろ。

もしかしてこれから、魔王討伐でもするのか。


「それは、魔王を倒すという意味での勇者……だよな」

「さよう」


良かった、ここまま戦争に担ぎだされるのかと思った。


「魔王……いいじゃん! やろうよ! 魔王退治やってみるぜ!」

「おお! そうか! 頼んだぞ!」


勇者か……THE異世界転生、俺感激だ。

母さん俺を生んでくれてありがとう。


「っち、勇者が……」


横の騎士さん一々俺に対して毒はいてくる。

正確には吐いてないがはいてるも同然である。


「文句があるならしっかり言えよぉ、じゃないとどうしてもいいのかわからないぜ」

「おお、じゃあ言わせてもらおう俺の親は勇者に殺されたんだ!」


は? 勇者って人を救うんだろうなんで殺すんだよ。

でも俺とその勇者は違うだろなんで俺に対して舌打ちをするんだ。

逆恨みもいいところだ、でもその気持ちはわかる。

俺も母が癌で死んだときは医者を強く恨んだっけな。


「すまない……」

「それが気に食わないんだ」

「これこれ、喧嘩はやめんか」


やはり仲裁がワンテンポ遅い、もしかして王も勇者のこと嫌ってんじゃないだろうな。


「今から勇者だけの特権を言おう」


長い話を延々と聞かされ最終的には勇者は地球人は魔力の吸収が半端なく質の高い自然の魔力無限に吸収できる神能力を持っている。初代は一時世界を平和にしたが二代目以降は役目を果たせなかったせいで勇者の期待値は平民以下になっている。

魔力や魔法については不完全な形の魔力に完璧な形を与えることで魔力に形を与える。

魔法には六種類の属性があり、火、水、土、風、雷、闇である。

時間がたてば魔力に戻るらしい。(約八時間)

動物の魔力は「形」を持っていて使える魔法と使えない魔法がある。自然の魔力は白の形を持ってない魔力でどの魔法にも対応できる。全生物が持っていたり空気中の魔力に散布していたりとどこにでもあるありふれたもの。魔力を水などに溶かした液体がエーテルポーションである。


「では、資金と特別ギルド証だ」


そこには金貨が二十枚ほど入っていた。


「それは大金貨だ、それだけの量なら五年ぐらいは余裕でもつであろう後はギルドで稼ぐなりするがよい」

「じゃあ行ってこい」


これだけか!? 驚いていると騎士によって外にそとにだされてしまった。


「仕方ない魔法は森の入り口で練習するとしてまずは食料だな」


でも余りこの町にいい印象は持ってないんだよな、コミュニケーションは止めて森で何かとるか。


「このまま森に来たけど暗いな、やめたいな、いや行くしかないか」


入って数分のところで俺は魔法の練習を始めた。

すると俺はそこで倒れている少女に気づいた。

その少女はかなり衰弱している。


「大丈夫か!?」

「うーん、水」

「ほら!」


俺は覚えたての魔法で少女を介抱した。

俺の必死の介抱のおかげかなり回復したが警戒されている。


「えーと、俺は犬走楓っていうんだけど、勇者やってます」

「え!? 勇者!? 一緒に旅をさせてください!」

「え?」


勇者といった途端に急に警戒心をといた。

この少女は何をいい出しているのだ。

見ず知らずの男に何の警戒心も無くついてくか? 普通。


「えー」

「何でもしますから!」


こら、女性は男性に対して何でもするとは言ってはいけないけないぞ。

もし俺が怖い奴だったらどうするつもりだ。


「私の名前はフェネックイヴです!」


自己紹介を始めやがった。

これは何を言ってもついていくだろう。

だるい。


「えーと、俺は犬走楓と言います」

「これからよろしくお願いします」


ダメだ突き放すことは諦めよう。

ん? この少女、尻尾が生えており、垂れて見えなかった耳もピンッと立っていた。


「あれ? その尻尾と耳って……」

「はい、私は狐族ですので」


狐? 俺の一番好きな動物が今ここで登場とはこれ如何に、やばい一緒に旅決定だ。

おっもちかえりぃいー! 萌えるこれは萌えるぞぉ!

よっしゃあ! このまま魔王を倒してハッピーエンド直行してやる

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