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第6話:6543日前……滋賀県1

鳥の怪物を倒してから約2ヶ月……相変わらず妖怪などは現れるものの、仮面の男は現れず、比較的平穏な日々が続いていた。

しかし、平和や平穏というものは、簡単に終わりを告げる。

滋賀県の琵琶湖の底が、ムラサキ色に光り輝いているのだという報告が出る。

滋賀県といえば近江……本来なら甲賀忍者の担当区域ではあるが、仮面の男が現れ爆破行為をし、主力メンバーに怪我をさせ、人手が足りないらしい。

まあ、オレも甲賀で修行させてもらった経験があるし、あの忍の里の忍頭の龍之助リュウノスケには、かなり世話になった。それに、どこの流派なんて言っている場合じゃない……

予知のことは、まだ誰にも話していないが、もし予知が実現すれば地球規模の災害となってしまう。

オレは、まず、龍之助リュウノスケや里の甲賀忍者たちへの挨拶に向かった。

挨拶に来たオレのもとへ龍之助リュウノスケの息子がやってくる。

3年前ここに来たときは2才だったので、オレのことなど覚えていないだろうに、ゴリラのぬいぐるみを抱いたままオレに駆け寄る。

こういった子供の笑顔を見る度、妖怪や魔物から人々を守らねばならないという使命感があふれてくる。



オレは、琵琶湖に潜ると、湖底を調べた。

琵琶湖の一番深い場所では、小さな亀裂からムラサキ色の光を放っていた。

おそらくこれが琵琶湖を照らしていた光の原因。悪魔の力を感じるそれにオレは封魔矢フウマヤを突き刺した。

「あ!また貴様か!せっかく、この忍魚ピタピタ・フィッシュに悪魔の力をやろうと思ってたのに……」

仮面の男と赤い半魚人が現れる……

忍魚……人魚か……確かに、この滋賀県には、人魚の伝説が多く残る。



人魚:ニンギョ

海外での人魚伝説とは姿など異なっている。

日本書紀では619年に滋賀県に現れたとされ、この琵琶湖の近くにある観音正寺にも聖徳太子が人魚の成仏のために千手観音像を作ったという伝承がある。

まあ、目の前にいるあれは、どう見ても人魚ではなく赤い半魚人だが……



仮面の男の指示に従い、赤い半魚人が赤い粘液を跳ばしてオレに攻撃を仕掛ける。

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