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第5話:6600日前……奈良県2

雷神だと?

仮面の男とともに出てきた建造物は、仏像や神像というよりも、巨大なカラクリといった感じだった。



雷神:ライジン

古来より、人間は雷を神に例えてきた。

それは日本に限らず、ヨーロッパなど様々な神話で強力な神として伝承されている。

雷の正体が電気と判明した現代ですら、それを完全に抗う術はなく、ましてや制御などまだまだできるはずがないのだから、もし実在すればオレなんぞにどうこうできるものではない。



もちろん、それは雷神そのものではないだろうが、雷神と称されるほどの力を持っていると警戒はした方がいいのだろう。

さて、どうしたものか……

「あれ~?え~っと、これをこうして、エイ!あれ?エイヤ!あれ?あれれ?」

仮面の男は、何かを持って構えをとっている。

アイツ、動かし方わかってないのか?

「ええ~い!全然動かないじゃんか!何だよ、こんなもの!ええい、忍鳥ドリドリ・アカゲラ!もうこんなの壊しちゃえ!エイ、肥大身の術!」

仮面の男は、持っていたものを投げ捨て、自分の仮面の一部を取り外し、それを埋め込み倒れた鳥の怪物を巨大化させる。

巨大な鳥の怪物が、巨大なカラクリをつつこうとしてくる。

オレが、武器を探していたそのとき、仮面の男が持ってものが転がってくる。

「これは、聖徳太子の地球儀?」

いや、聖徳太子の地球儀と比べると、かなりデザインが異なる。

我々忍者が使う煙玉や火器ぐらいの大きさか……思えば、忍者の道具にこれぐらいの球体は多い。

聖徳太子が志能備シノビと名付けたと忍者の伝承にある以上、聖徳太子とそれらの道具に何らかの関わりがある可能性は高い。

オレは、その聖徳太子の地球儀モドキを拾い上げる。

そうすると、オレの手からムラサキの光が、球体に入っていく。

球体からオレに向かって、この巨大なカラクリの使い方などの情報が直接脳内に流れてくる。

この巨大カラクリの名前は、騎雷神。

オレが、球掲げると、その中に吸い込まれていった。

「ああ!僕の雷神ちゃんがぁ~!!」

騎雷神の中に吸い込まれたオレは、まるで騎雷神と一体化したかのような感覚を覚える。

とはいえ、相手はオレより大きい……

オレは、騎雷神の中にあった騎雷丸という薙刀を手にする。

それと同時に騎雷神も巨大な薙刀を装備する。

オレは、騎雷神を操り、巨大な鳥の怪物の体を細切れにする。

巨大な鳥の怪物から大量の血が噴き出す。

オレが封魔矢フウマヤを取り出すと、それに合わせ、騎雷神も巨大な封魔矢フウマヤを出現させる。

鳥の怪物の血肉と魔力は、封魔矢フウマヤの中へと封じられた。

さて……夜間とはいえ、これほど巨大なカラクリ……人目に触れては面倒だ。

オレが合図するとともに、騎雷神は球体の中に入ったいった。

戦いが終わったとき、仮面の男はまたも姿を消していた。

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