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第4話:6600日前……奈良県1

もう1つの斑鳩寺……斑鳩寺と同じく聖徳太子により建てられたとされる法隆寺のことだろう。


オレは、法隆寺近くで見回りを続けた。6日ほど寝ずに見張り続けたとき、夜空の中、黒雲をまとってヤツらが現れた。

オレは、まず封魔矢フウマヤで黒雲を消した。

黒雲はその身を隠すためのものだろうが、消しておかなければ、仮面の男は攻撃に使ってくるだろう。

封魔矢フウマヤで黒雲が消えると、その中から、鳥の怪物に乗った仮面の男が現れた。

「また、貴様か!飽きないのか!?」

「飽きる飽きないの問題じゃない!」

仮面の男は、鳥の怪物に刺さった忍者刀を操縦桿のように持ってバランスを保っている。

オレは、封魔矢フウマヤを数本放ち、鳥の怪物の勢いを殺そうとしたが止まらず、背中の忍者刀を奪い、それにより背中を切り裂いたことでやっと動きを止めた。

鳥の怪物は動かなくなったが、仮面の男は姿を消していた。

辺りを見回すと、仮面の男がいたのは、法隆寺西院伽藍南東部の境内……

狙いは若草伽藍か……

若草伽藍……創建時の法隆寺とされ創建法隆寺とも呼ばれる寺院跡……

仮面の男は、印を結ぶと、地面の中に吸い込まれていく。

オレは、気を集中させて、仮面の男の居場所を探る。

風の音・土の香り・月の光……その全てを受け入れ、全神経を集中させる……



見えた!

仮面の男は、若草伽藍の地下にいた。

西暦606年に建てられた若草伽藍の地下に、これほど巨大な地下室があろうとは……

仮面の男は、そこで20メートルはある巨大な人型の建造物に何か唱えている。

何だ?仏像や神像?それならば、何故、そんな地下に?

仮面の男は、印を結び、巨大な建造物とともに、地上へ瞬間移動してくる。

「よ~し、やっと地上に出せた。後は動かすためのエネルギーを入れるだけかなぁ~。雷神ちゃん、もうすぐ目覚めのときですよ。」

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