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吸血鬼日誌関連

セノくんのナイトメアインタビュー(二階堂歩花)

作者: 有坂まの

No.1

二階堂歩花


セノ

『ようこそ。ナイトメアインタビューへ』

歩花

『……は?』

セノ

『ようこそ。ナイトメアインタビューへ(2回目)』

歩花

『ようこそって。人の夢の中で何をやっているんだ。しかも主人公どうした。何故私が一番なんだ』

セノ

『主人公よりヒロインのほうが色々ツッコミどころが満載なのでな。一番謎が多い主要人物を優先した』

歩花

『謎が多い……か? 一体何を聞きたいんだ?』

セノ

『まず着替えはどうしているのかとか』

歩花

『着替え?』

セノ

『そう。体育の時とか。用をたす時……』

歩花

『……別に。使われていない教室を使っているだけだが。

 お手洗いは幻覚能力で女教師に化けて教員用のものを使用している』

セノ

『男の姿で?』

歩花

『そんなわけない(きっぱり)』

セノ

『わざわざ女に戻ってるのか』

歩花

『嫁に行けなくなるだろう』

セノ

『男のときの自分の身体をまじまじ眺めたりなど』

歩花

『晒すのも眺めるのも、この人だけと決めた男だけだと決めている。

 だから脱ぐときは必ず女の姿に戻ってからだ。意識干渉をこまめに使用し途中で誰かが来ないように細心の注意を払っている』

セノ

『真面目すぎるほど真面目だな……。プールの時間などはどうしているんだ』

歩花

『それは仕方ないから、普通に女子の水着だな。

 幻覚能力で辰弥の姿に見せながら、男子に混ざって授業を受けてる』

セノ

『(……なんかそれもナチュラルにエロいな)』



セノ

『さて。ポテチサキュバス』

歩花

『なんだそのあだ名。

 というかお前、父さんに対して『ケモナーマスター』とかいうニックネームで呼ぶのはいい加減にやめろ。

 父さんはそういったスラングに詳しくないから幸い意味はわかっていないが、ハラハラする』

セノ

『ポテチが好物らしいが、好きな味は』

歩花

『えっと……のり塩……だな。やっぱり』

セノ

『好きな煮物料理は』

歩花

『……煮物ならなんでも。上手く野菜に味が染み込むと、嬉しくなるな』

セノ

『お前はいつ染み込むんだ?』

歩花

『ん?』

セノ

『ヴァンパイア王子の味に』

歩花

『……は?』

セノ

『だから。いつセ―――』

歩花

『カット。ていうかなんだ。貴様はセクハラをしにわざわざ夢の中に入り込んで来たのか? あ??』



セノ

『自分にとってライバル的な存在と呼べる相手は?』

歩花

『陽人』

セノ

『即答したな』

歩花

『なんとなくな。理屈じゃない。元相棒だからというのもあるのかもな。



セノ

『あとは……そうだな。最近の悩みなど聞いておくか』

歩花

『悩みなあ……』

セノ

『たとえば、巨乳キャラにありがちな肩がこりがち~とか』

歩花

『それは気にしないけど。コンプレックスがあるといえばお尻が……小夜みたいに可愛かったらなあ。とは、よく思う……』

セノ

『いいじゃないか。安産型』

歩花

『うーん』

セノ

『王子はそれが好きかもしれんぞ』

歩花

『……そうかな』

セノ

『お前自身、そういうことをしたいとは思わんのか?』

歩花

『……』

セノ

『……』

歩花

『思わ……ない……思わないです……』

セノ

『何故敬語になる。ああもうじれったい!押し倒してしまえ!』

歩花

『うるさい! うるさいうるさいうるさーい!!』




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