人物紹介 2 聖王都 紳士録編
十二教皇
この国の最大権力者であり、「主権者」である神の代理人。その、選別法は、十二枚の「教皇株」の持ち主を教皇選挙によって選出するもので、この教皇選挙に参加することは、教会、信者の誉である。
筆頭教皇 ル=セッヅ
御年185歳の竜人族。竜人族の長にして、歴戦の勇者でもある。過去900年に渡り筆頭教皇だったエルフのシリーニの後を継ぎ筆頭教皇となった。政治手法としては、強硬派のきらいがやや見られるものの、この国を過去百年の間、戦乱から回避させた手腕は見事、の一言に尽きる。一説によると、前世の記憶を持つ人物であるとか。
<裏設定>
この人のモデルは、プロレスラーにして、936連勝の世界記録を持つ〝鉄人〟ルー=テーズ である。と、いうか、彼の転生体として設定してある。これは、後にフランケル=ゴーディシュを設定した際に、彼の師匠筋の者が必要かと思い、当初名前だけのつもりであったのを転生体にしてしまったのである。一説によれば、生前の二人は、やはり師弟関係にあったとか、なかったとか。
第二席 ダラ=スゥエイン
自由都市ウィーテスの元首長。温厚そうなお年寄りという表面的な部分の割になかなか血なまぐさい人生を歩んできた人物である。御年88歳の米寿を迎えた、かの人物は、六都市の自治権を手に入れるための政治闘争の歴史の生き証人である。その手腕を買われ70後半になり教皇に推挙され、出来レースの教皇選挙の結果、現在の地位に。
<裏設定>
モデルは、インドの名レスラー ダラ=シン。力道山とも闘って引き分けた彼は、当時の世界四強に数えられ、タイガー=ジェット=シンの遠縁に当たるという。モノ本のインド貴族である。
第三席 仮面王 ソント=デル=サント
嵩天王国の仮面王。その三十三代目。常に銀色の仮面を被り、その素顔を見た者はいないという逸話を持つ人物。聖王都より、直通ケーブルカーで標高2万メートルまで上った先にある嵩天王国を治める人物。ほぼ全ての住民が戦士であり、神聖帝国には戦士として送りだされる場合が多々ある。
<裏設定>
モデルは、やはり世界四強の一人、メキシコの聖者エル=サント。字面だけ見ると、エル=サントの孫である。生前の彼は、正に、人々の英雄にして、神。別格中の別格であった。
第四席 リッキー=ドーゼン
薬指街道沿いの都市の統括者であり、不可たち三人の身許引受人。豪放磊落な性格で、人情家。味方にすれば頼もしい反面、敵も多く、教皇同士でも、中には彼を快く思っていない者もいる。もっとも、それは自分と他人に厳しい面が嫌われてのことで、判る人には判る類の侍然とした漢である。
<裏設定>
モデルは、世界四強の一人、力道山。彼が無事生きていて歳を重ねて行った場合をイメージして設定している。漫画「最狂 超プロレスファン列伝」において登場した力道山のイメージから膨らませたものだが、なぜか、若い者にべた甘な好々爺になってしまった。怖い部分が見せられなかったことが悔いである。
第五席 ジーン=キニスカヤ
ラトワンヌが当選するまでは、唯一の女性だった。亡き父の地位を暫定的に継いで現在の席次に。とはいえ、当人も既に70代。目つきの鋭い肥満した老婆という、萌要素皆無の存在。故に滅多な事では、今後物語に絡むことはなさそうである。
<裏設定>
モデルは、往年の名プロレスラー ジン キニスキーのTSである。なぜそうなったかは覚えていない。
第六席 ラス=コワルスキー
商人出身。金で地位を買ったと噂される人物だが、その噂自体は真実である。その上で、私腹を肥やすようなら只の俗物であるが、むしろ、自らの資産を利用して社会インフラの整備など貢献している部分も多々あるので、近年ではその評価が高まっている人物。
<裏設定>
モデルは、往年の名プロレスラー キラー コワルスキー。高身長で、常に葉巻を愛用しているイメージがある。
第七席 ウィリエム=ミラー
陰気なイメージに惑わされることが多々あるが、その実、犯罪集団との抗争において数々の実績を持ち、特に一時に複数人の目撃証言が出る程の神出鬼没ぶりが、敵対組織をして、恐怖の的となっている。
実は、ラトワンヌとも、共同戦線を張っているため、今後出番が増える可能性もある。
<裏設定>
モデルは、往年の名プロレスラー ビル ミラー。彼は禁酒法時代のマフィアの首領 アル カポネと抗争があったため、一時は全米のマフィアから命を狙われていたという男気ある人物。そのため、マスクマン ミスターX、ドクターX など複数のリングネームを持つ、史上初のダブルディーラーである。
第八席 ドン=リクスタイナー
鉱山ドワーフの親玉。ドワーフの割に背が高く、横幅も大きいため、初めて会った者は、一瞬面喰うこともあるという。南部の鉱山地域(ロサより向う500キロ程先の地域。この辺りはロサまで鉱山が続く)を統括している。
<裏設定>
モデルは、プロレスラー スタイナーブラザーズのファミリーネームから。なぜか、この人だけ時代が違うな(笑) それはともかく、ドワーフの勢力としては、町中で工業製品を制作して生活する街ドワーフと、彼らのように鉱山で穴掘りをして暮らす鉱山ドワーフの派閥がある。彼らは互いに材料の供給と製品の供給という分業でそれぞれ重要な役割を担っている。
第九席 ゼブラ=ザ=ヒガンテ
全身ゼブラカラーの服にゼブラカラーのマスクがトレードマーク。嵩天王国の出身の戦士階級だったが、武勲を得て教皇となる機会を得た。と、いう名目であるが、彼自身の正体は実は、ある秘密があり、それを第三席 ソント=デル=サントが保護しているのである。
<裏設定>
モデルは、タイガーマスクに登場するマスクマン グレートゼブラから。
そこまで言ってしまうと正体もバレバレであるが、そこは、言わぬがはなまるきーである。
第十席 バリー=ルイス
最年長、470歳のエルフの男。エルフらしく、出世には興味が無いが、エルフ代表としてこの席を得ている。当人はシリーニの代理のつもりでいるらしい。先々代の時に帝国貴族の地位を得た家系のものであり、まあ、良く言ってエルフの血脈を得る為に飼い殺しにされている家系である。
<裏設定>
名前はハリー=レイスから貰ったが、モデルは、SWリプレイ バブリーズのスイフリーである。
まあ、目つきが悪く、性格が悪い点はそのまんまであるが、スイフリーに勝てる気がしないのはなぜだろうか?
第十一席 レイ=ハート
ハート一家と呼ばれる一族を主としたグループで西部開拓している連中のボス。まだ30代で現状、まだ襲爵していないが、この開拓を成功させ領地を得れば男爵襲名をする約束である。但し、彼らの開拓地は、魔王国に程近い地域であり、国境紛争の火種となりかねない。
<裏設定>
モデルは、プロレスラー ブレッド=ハート。または、彼の一族。
活躍する場所柄、~当地無双~よりは、【ウエポナー】に再登場する可能性は高い。まぁ、その時は彼ら一族は悪役であるが。
第十二席 ラトワンヌ=アリシア=トロイエンヌ
そして、晴れてこの度教皇襲名したラトワンヌ様である。そして、最終回で新皇帝アルベルトの婚約者であることが判明。と、いうことは、陛下は、彼女の尻に敷かれるのが運命なのだろうか?
サムシングロイヤル家の分家筋であり、彼女自身侯爵家を継いでいるのであるが、なにしろ、かわいい女の子が好き❤ という困った性癖の持ち主でもあり、傍仕えを含め美少女ばかり。ドメーヌたちのパーティーも、正式名称は、彼女の名を頂き、「ラトワンヌ ラフネックス」と言う。いずれにしても、皇家に嫁に入るので、トロイエンヌ家は、歳の離れた弟が継ぐ予定である。
<裏設定>
彼女の名前の由来は、サラブレッドの名母系の祖、ラ トロワンヌを最初筆者が読み違えた所から始まった。そう考えると語呂もいいし、どっかで使いたいなぁ、と思い幾星霜、ついに日の目を見ました。
CV希望は井上麻里奈
皇帝 アルベルト=フィエラ=ミェスク一世
と、言う訳で 新皇帝 アルベルト様である。温厚かつ、常識人であるため、とても、皇帝としてやっていけるか不安になる御仁ではあるが、思いのほか切れる人物であったため、教皇たちからしても、歴代でも扱いやすい皇帝と評価されている。勿論、温厚なだけではなく、父親を切り捨てる冷酷さも併せ持つ、それでいて、部下の信頼も厚い。まだ25歳という歳を考えれば、今後名君として歴史に名を残すことも可能である。ただし、押しが弱すぎる点は今後の努力が必要か?
<裏設定>
元は、「カレーの王子様」と書いたサブタイトルの責任を取るため急遽誕生したキャラ。実際、不可たちに気前よく報酬を出す為に必要な人物となってしまったため、そのまま皇帝になってもらった。
当人は、不可と、喜死朗には、自分と立場を超えた友人になって欲しいと願っているようだ。そのため、セカンドでも、機会があればまた午前様をやろうと考えているのだろう。不可もそうだが、ラトワンヌ様も意外な所で苦労しそうである。
旧皇帝 ウィリアム=フィエラ=ミェスク二世
若い頃は、それなりに優秀な皇帝であったが、積年の教会への恨みに最近では我を無くしていた。
そのため、危機感を抱いたアルベルト主導で今回の廃嫡は実行され、十二教皇との共同で行われた。
財務尚書 フォン=バウアー伯爵
ファーストネームは未出。と、いうか未設定。不可たちにフルボッコにされ、意気消沈していたが、例の迷宮移送プロジェクトの総責任者として新皇帝に役割を貰い再奮起。セカンド初期には再登場か?
フォン=ゲイツ
財務省の事務次官補見習い。来年には見習いの文字が消える予定。
単に案内役として出てきただけなので、再登場は無いかも。
ファビー=ラス=ムーア伯爵夫人
不可たちが逗留している孤児院のオーナー兼責任者。ややこしいが、彼女の「伯爵夫人」の肩書は、ムーア伯爵の夫人であるという意味であり、ドメーヌやラトワンヌ様とは違う。アコの身柄を教会の命により保護してくれた人物。彼女と、ロサの孤児院の責任者メイ=ヤングは、若い頃の主従関係が続いている物であるが、今では、対等の友人として見ている。いずれにせよ、互いに80代、あと何度会えるか彼女も覚悟はしている。
ミール=ジーン
聖王都でオークションハウスを経営している人物。とても優秀なオークショニアで、コミュニケーションの達人である。今、不可が弟子入りしたい人No.1である。
フランケル=ゴーディシュ
転生者にして、元S級冒険者、両替商「ゴーディシュ商会」のオーナーであり、と多才な人物。
教皇選挙において不可と戦ったが、その直後、かつての仲間であるゴンザレスの凶刃に倒れる。
享年41歳。
<裏設定>
モデル、というか、名プロレスラー「キングコング ブルーザー ブロディ」の転生者である。
名前は、彼の本名+欧州の短距離レースを席巻した名馬フランケルから。
ジョンストン=スタンリー
フランケルの親友にして、かつての冒険者仲間。
アコの、というか、神様の呪いを受け、幸運値がマイナスになってしまい、結果、何をやっても、ギャグ的お約束になってしまうという「神聖喜劇」の主人公となってしまった。その後どうやら呪いだけはアコに解いてもらったようだが、待っていたのは、洒落にならない現実という、ここまではかわいそうな男。
しかし、最終回で、何やら不可と密約を結んだらしく……
<裏設定>
名前は、ブロディの親友スタン=ハンセンの本名から、しかし、偽名として使っていたスリム=ブラウンの方が彼の本質に近い。
ラノベ黎明期の傑作「未来放浪ガルディーン」に登場する、スリム〈口先男〉ブラウンが、彼のモデルであり、細面のいけ好かない伊達男という外見の男。
スリム=ブラウン卿
御年93歳の老貴族。現在寝たきりの生活でお迎えを待つ毎日。
アキナ=ドーゼン伯爵令嬢
アラサー、ツンデレ、ツインテールの上、ホモ好きという腐った性根のこじらせ女子。両親が既に匙を投げているものの、孫可愛さゆえ祖父の家で行儀見習いをしていた。しかし、面倒見続け10年目、とうとう頭に来た祖父の陰謀で不可のところにぶっ込まれた。
1st最後のヒロインが彼女ということ自体どうやら筆者もヤキが回ったようである。CV希望は、誰もが予想していた、釘宮理恵(笑)
アンジェラ=ノーツ
冒険者パーティー ラトワンヌ ラフネックス のメンバーであり、巨人のオーガ族。凄い膂力の持ち主だが、たまに言う事がかわいかったりする、ギャップ萌え要員。CV希望は、清水愛。
ナタ=ルマ
冒険者パーティー ラトワンヌ ラフネックス のメンバー。グラスランナーでありながら、無口なアサシン。アイナと、ドメーヌの師匠であり、その格闘能力は、本作品内随一。おそらく、まともに闘えば、不可と喜死朗二人がかりでも勝ち目は無いだろう。CVは、つけられるのだろうか?
シリーニ
冒険者パーティー ラトワンヌ ラフネックス のメンバーにして、エルフのF1。元筆頭教皇。約900年に及ぶ筆頭教皇時代に神聖帝国の礎を築きあげた。
その治世は、友愛と共存を旨としていたが、その一方で蛮族による侵略の影が常にあった。治世の終盤には、自ら神征し、東方の蛮族を征伐した。約百年前に引退後、世捨て人同然だったが、ドメーヌの誕生と同時に彼女の後見人として、また歴史に名を刻むこととなる。CV希望は、抑えた演技のかないみか。
ドメーヌ=クリフォード
冒険者パーティー ラトワンヌ ラフネックス のリーダーにして、教会の守護する「聖女様」 彼女の出生の秘密によって、数百年の寿命と、滅びたものを含めすべての王家の血脈を持つ少女。あるプロジェクトにより、人工的に誕生したまさに貴族社会の切り札と呼べる存在。故に多方面より命を狙われている。
冒険者パーティー ラトワンヌ ラフネックス
現在のドメーヌの後援者であるラトワンヌ=A=トロイエンヌにより、ドメーヌのための生涯の友達作りプロジェクトとして、それと同時にドメーヌ自身の戦闘力向上を目的とし、最強レベルの護衛兼教育係として、冒険者としての実績と知名度を持つ三人の亜人が選抜された。結果的にラトワンヌの名前が入っているが、このパーティー自体はドメーヌの為に作られたものである。




