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#006 「教室端末のともり」
朝の特別教室は、やけに静かだった。廊下にも人影はほとんどない。
「……妙に平和だな」
想太が椅子に沈む。
窓の外。小型ドローンがゆらゆらと漂っている。青いランプが一瞬、こちらを向いた。
『生徒は立ち止まらないでください。記録されています』
「……なにこれ」
はるなが眉をひそめる。
「完全監視モードだな」
要が呟く。
「サイコパスの警備ロボットじゃん!」
想太が叫ぶ。端末が光る。
ともりの声が、いつものように軽く響いた。
《今日はSPさんたち、全員お休みだから》
「お休み?」
《昨日、飲み屋で暴れたでしょ。始末書タイム》
「ああ……」
「……俺ら、迷惑かけてる?」
想太が小さく言う。一瞬だけ、教室が静まる。
いちかが机に頬をつける。
「でも、なんか静かでいいね」
はるなも微笑む。
「落ち着いて授業できそう」
《安心して。守る人はちゃんといる》
6人がともりの端末を見る。
《ただ、今日は少し遠くから見ているだけ》
廊下でドローンが旋回する。
《……こうして見ると、やっぱり楽しそうだね。六人は》
6人は顔を見合わせ、笑った。
SP不在の一日。その静けさは、妙に心地よかった。




