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最新型




エースが起きたのはその1分後であった


「な、何が起きたんだ…確か、蛇口の方に女の子が行って…」


エースは、何が起きたかわかっていなかった


「ごめん!お前が水をそんなに嫌いだなんて知らなくって!」


「…水?俺は水がかかって気絶していたのか?」

エースの顔には、水のせいなのか、それとも汗なのかは分からないが濡れていた


「大丈夫なのか?俺ら何したらいいかわかんねくて…動かそうとしたんだけど、意外と重くってさ…」


「あ、ありがとうな…俺は大丈夫だよ…」

エースは混乱しているようだった


「なぁ、エースここで言うことじゃないかもしれないけど…俺らはもう帰らないといけないんだ…」

宇宙人は悲しい顔をしながら言った。時刻はもう五時を回っていた


「…楽しかったぜ!エースのおかげでいい経験になったよ!」


「なら良かった!また来てくれよな!そん時はまた助けてやるぜ!」


「おう!ありがとな!」

そうして、2人は三時間ほどかけて戻ってきた。もう時刻は、8時をすぎていて、母親は起きてしまっている。恐る恐る、玄関を開けると…


「ドタドタ…!あんた達どこ行ってたのよ!!!!」

奥から母親が大声で走って来て、げんこつをされてしまった

三人はリビングで座って話すことにした


「で、どこ行ってた訳?村中を探してもいなかったじゃない…もしかして…」


「ちちち、違うよ!!都市なんかには行ってないよ!」


「じゃあ何よ!」


その言葉に宇宙人は何も言い返せなかった


「そのまま何も言わないのなら、今日のご飯は無しです。」


「うわー!ごめんなさい!行ってました…」

宇宙人は机に頭がめり込むぐらいの勢いで言った


「何をしているのよ…今すぐここを離れるわよ。」

と言って荷物を取りにいった


「え!?何言ってるの、お母さん?」

突然の言葉にびっくりした


「ここから離れるって言ったの!早くあんたも準備しなさい!」


「な、なんでなの!?」

宇宙人はちゃんとした答えを言われず、モヤモヤしていた


「もし、政府の人間があなたに気づいて、ここまでついて来ていたらどうするの!?この村にいる全員が危険に晒されることになるでしょ!?」


声は隣の家にまで響くほど大きかった


「はい…ごめんなさい。」

宇宙人は泣きそうになりながら返事をした。その時--


玄関のドアが開いた。鍵は閉め忘れていたようだが、家に勝手に入ってくるなんておかしい…宇宙人の脳裏には、嫌な予感が走った


「もしかして、政府の人間か-!?」

冷や汗をかき、廊下の扉をじっと見た。もう逃げる事はできない


「大変だ!政府の人間共がこの村に向かってきているぞ!」

出て来たのは、エースだった


「エース!?なんでこんなところにいるんだよ!」

宇宙人はエースが来たことに安堵した


「俺のことはどうでもいい!早く逃げるぞ!」

焦っていた俺たちは急いで窓から出ることにした


「まだここに着くのに10分ほどかかる。今のうちに村の人たちを集めよう!」


「あぁ!」


そして、俺たちは村の人たちを呼んだ。全員が集まった。

ざわついている村人達の前にエースは出た。


「これから、政府の人間がここを攻めてくる!都市の方向とは反対の東側へと避難しましょう!絶対にはぐれないでください!」


そしてエースの先導で、トロボット族は吹雪中を進んで行った。


そんな時、突然全員を囲むかのように、金属音が鳴り響いた


「ガシャン!!」


「キャーーー!!!」


混乱の中、村長であるマーティンが、大声を出した


「落ち着け!早く先へと進むぞ!」

その声のおかげで場はまた引き締まった。と、思われたが違かった


「マーティンさん!目の前に金属の棒が何本もあるぞ!しかもびくともしねぇ!

俺ら…閉じ込められた!」


「なんじゃと…!?」

なんと、進んでいた先には、檻のトラップがあったのだ


「獣を捕まえるためか…?いや、それにしては大きすぎる…」

宇宙人は何か違和感を感じていた。すると、目の前から光が見えて来た


「みんな!前に光が!助けが来たんじゃないか!?」


「待て!こんな雪山に誰がくる!明らかに怪しいだろう?」


「確かに…!息を潜めろ!この雪なら直ぐには見つけられないだろう!」

そうして、村人達は伏せて、息を殺した。


その人達は、牢屋の前で止まった。そして、話をし始めた


「おっかしいなぁ、トロボット族の奴らが、捕まっているはずなんだけどなぁ?

誤作動っすかねー、団長?」


「むー、ここを通ると報告があったが…この雪じゃ誤作動もするだろう…さぁ、元に戻すぞ!」


「え〜、またっすか?疲れましたって〜」


「つべこべ言わずやるんだよ。」


「団長の馬鹿馬鹿馬鹿ぁー」


リーダーであろう太い声の男と、弱そうな女の声が聞こえて来た

その2人の声を聞いて、ルーシーは不思議に思ったことがあった


なんで私たちが来るのを知っているのかな?」


「確かに…俺らは、エースの指示で誰も居ない反対側に来ていたはず…なのに、俺らがこっちに来て、しかも捕まっていることまで予想しているのはどういうことなんだろう…?」



男と女は、檻を動かそうと近づいた時――


「あ!団長!ここに、人間がいますよ!!」

その言葉に、バレたと思い逃げ出そうとしたが

檻はまだ開いておらず、トロボット族の皆は逃げることができなかった


「やはり、居たか…最新型‘‘S‘よ。‘」

団長と呼ばれている男はそういった


「えす…?何か聞いたことがあるような…」


そして団長らしき人物は、こう宇宙人たちに言う。


「これは伝説の戦士「トロボット族」のお前らを捕まえるためのトラップだ」と言い、続けた


「この中から私たちNEOアリメカ軍に協力をする者は名乗り出ろ。名乗り出なかったものは反乱軍とみなし、檻の中へと毒ガスを流し込む!」


しかし、その言葉に誰一人として手を上げる者はいなかった

トロボット族の全員は、何も喋らなかった。ただ、燃え尽きることのない怨念を瞳に宿し、目の前の軍人を静かに見据えていた。


「お前らこのまま死ぬことになるんだぞ!?生きたい奴は出てこい…!!今すぐにだ!!」

そんな言葉、お構いなしに依然とした態度で全員が座っていた


「よっぽど死にたいようだな…死にたがりの下等種族共め!!」

と毒ガスのボタンを押そうとした。その時――


そんな沈黙の中…ある者が手を上げた


「行く…俺が行く…」

宇宙人は震えながら手を上げた


「ほう!!やはり死にたくはないようだな…最初から名乗り出ればいいものを!!」

軍服の男は満更でもない顔をして、檻の扉に手かけて開けようとした


そんな様子を見た村長のマーティンは怒鳴った

「ゼノム…!!何馬鹿なことしているんだ!!??」


「お兄ちゃん!!行かないで!!」

妹のルーシーも兄の行動に動揺が隠せない。


「なんてことを…」

母親は、肩から崩れ落ちた


ほかの村人たちもゼノムの行動を止めようと必死だった。

そんな言葉を無視して、ゼノムは入口の方へと歩いていた。そしてNEOアリメカ軍のリーダーである男にこう言った。


「俺が行く。その代わりに他の人は見逃してくれ。」

ゼノムは明らかに無理難題な質問をした


「あぁん?お前アホなのか?それで俺になんのメリットがあると思ってるんだ?もちろん答えはNOだ」

軍服の男は嘲笑しながら答えた


「このまま全員ここで殺してしまうよりかはいいだろ?。しかも約束する、俺は絶対に抵抗しない。なんでも協力するさ。だから、俺だけを連れてけ!!」


ゼノムの声は震えていた。本当は今すぐにでもこの場から逃げ出したかった


「ほう…確かに一理あるな…どう思う?ネルソン君は」

軍服の男は仲間の兵士のような女に聞いた


「え?私なんも聞いてなかったす。でもこいつの言ってることはなんか正しいと思いますっ」


「俺が聞いたのが悪かった。ゴホン…君の条件聞き入れよう。その代わり、貴様一人に巨大な負担がかかるが…耐えれるんだな?」


軍服の男は試すような顔をした。ここで顔が少しでも動けば、皆殺しにする。

そう考えていた



「もちろんだ。」



ゼノムは全く動揺の色を見せなかった


「分かった。では、手を出したまえ。一応だが手錠をさせてもらおう」

と、ゼノムは檻から出ようとした時―



「待て!!わしも行くぞ」


「私も行く!!」

と、檻の中から聞き覚えのある老人と女の子の声が聞こえた――



最後の声の主とは誰のことなのか!?

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