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聴きたいけど…

 コレは大変なことになった〜〜!!!

 どうしよう!毎日あの声を聴きながら生活できるとか、最高かよ!!私は前世で徳を積んだのか。あぁ神様~有り難や〜!(拝む)でも、毎日聞くって事はあの衝撃を、耐えるってことー!?なんの拷問だよー!!!


 そして、想像し妄想した、見たかったその姿は…

 THE☆モブだった。


 背は170センチぐらい、まぁまぁ高い。

 髪は黒髪もじゃもじゃ。天パーかな?

 まぁまぁ、見た目は私には重要ではない。己の脳内補正でどうとでも成るから☆


 ただ、、、喋らない!!全っ然喋らない。コレは大変だ!!声聴けないじゃ〜ん(泣)

 どうやら、高校入学と同時に引っ越してきたらしく、聞けば同じ中学の人なんて居ないと。よけい困った。何となく男友達同士が話しているところに話しかけるのと、いきなり話しかけるのでは、天と地ほど難しさに差がある。まして、あのイケボで不意に返事でも来てみろ!わたしの理性が保たん。。。うーん、どうしたものか…。相談……してみるか。一人だけいる。我が友よー!!


「奈央〜(泣)」

「どした〜?」

「あ"ぁ〜〜聞きだい"ぃ〜」


 同じ中学のヲタ友、楠見奈央。私にとって唯一無二の理解者だ。ただ、別クラスになっちゃったんだよねー。だからこうして、業間休みに度々話を聞いてもらっている。


「頭が良いから、あの新入生挨拶だったんでしょ?普通に話しかければいいじゃん?」

「それがさぁ、コミュ力皆無なんだ。」

「その西野奏って人?」

「違う…私…デス。」

「じゃあ、しょーがないねー。」

「助けてよ~オネガイ☆」

「可愛くないよ?」

「えぇ~じゃあ、た、助けて、、」

「いやいや、苦しまれても。だって、こうやって私と喋ってるのに何で話せないの?」

「そりゃ、声聞いてもなんにも思わないもん。」

「酷いわぁ。殆どの人敵に回したよ〜?」

「ごめんなさい。だってあの声が返ってくると“うぉーーー!!!”ってなる気がして。」

「まあーね。納得できる。けど、話さなきゃ次は無いじゃん。」

「そーだよね。」


 分かってる。言葉を掛けなきゃ、2次元と違って、喋りかけてはくれない。ん゙んーーーー!!


「そういえば、今度委員会決めるって先生言ってたから、同じ委員会に入ったら、多少は喋る機会あるんじゃない?」

「それだ!!!ありがとう!!」


 そうだ、委員会に懸ける!!喋ってみせる!

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