7:圧倒的な力(パワー)
Side Makibishi
ドン!ドン!
光が炎を連れて能力者を探しに行こうとしていた同じ頃。
電気の能力者「環乃 茅菰」はある能力者と戦っていた。
茅菰は電気の力でコインを相手に向けて音速に近いスピードで射出する『超電磁砲』、
、電気の槍を相手に向けて投げる『電気版:グングニル』で戦っていたのだが・・・
「何で当たらないのよ!」
茅菰の攻撃は全て相手の横を抜けるだけだった。
しかし、茅菰はコントロールが悪いわけでもない。実際茅菰はハンドボール選手。しかもエース。
コントロールが悪いはずが無い。だが。
「くそっ!くそっ!」
当たらない。今まで30回は攻撃したのに一発も当たってないのだ。
「当たるはずねえだろ。『お前の攻撃は当たらない』んだからさ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
茅菰は、自分の能力を見極め、技を考えていた。
とはいっても、「レールガン」や「グングニル」など数種類の攻撃を編み出した後だったのだが
「もっと防御系の奴が欲しいわね・・・」
と、防御技を考えていたのだ。
「よし決まり!こいつの名前は・・・」
茅菰は技に名前を付けようとしていた。
茅菰は考えた技に名前を付けると、技名を言い、思うだけで攻撃できることを発見していた。
ガサッ
「!?」
近くの草むらが揺れた。
茅菰は見つからない様にと草がたくさんある森の中にいた。
その揺れたあたりを中心に警戒する・・・
ブンッ
茅菰の目の前を何かが通り過ぎていった。
それが何かを茅菰が確認する暇も無く、その物体は着弾したあたりを無に変えた。
地面はある。だがそこに生えていた木々が何処にも無い。
「誰?」
「俺?闇の能力者だ。多分今から戦うことになると思うが・・・先に言っておく。『お前の攻撃は当たらない』」
「ふざけた事言ってんじゃないわよ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
というような感じで今に至る。
「『雷様の怒り!サンダーボルト!』」
ドン!
茅菰が言った瞬間、何も無い青空から相手に向かって雷が落ちる!
「やったわ・・・」
と茅菰が言った瞬間
「へえ・・・誰が?」
茅菰はその場で硬直した。それも無理は無い。なぜなら。
雷を受けた人間が無傷で立っているから。
「俺さぁ。殺すのはあんま好きじゃないんよ。だからぁ・・・『緊縛』」
途端、茅菰は今の体勢から動けなくなった。
「キャ!何したのよ!」
「そうキャーキャー言うなよ?生かしておいたんだからさぁ?」
そういうと、その闇の能力者は動けない茅菰の背中を軽く蹴った。
動けない茅菰はそのまま倒れる。
「キャ!だから何すんのよ!」
「寝てたほうが楽だろ?」
そう言ってその闇の能力者はどこかへ行ってしまった。
「あいつ・・・何者なのよ・・・」
周りに誰もいない森の中、茅菰はそうつぶやいた。
解説タイム!!!!!
はいどうも撒きびしです。
まず、茅菰の名前の由来ですが、電気って直流・交流ありますよね。
それぞれの頭の文字を取っただけですw
苗字はいつも適当ですww
茅菰が言っていた。技に名前を付けると~ですが、光がやっていたのは
「光」の行動を表すための命令なのでこの場合技名ではないです。
だから、光はまだこの事を知りません。
まぁこんな感じです。さよなら~