6:確信と驚きの決着(ショーダウン)
今回からSide~というものをつけ、誰の視点かわかるようにしました。
ーSide Hikariー
俺にかわされ、そのまま倒れた炎だったが、すぐに体勢を持ち直してきた。
「まだまだぁー!【火の車】!!」
と、またもや、あの突進技だ。
暑いのだが、今回は少し違う。(特に俺が)
温度の上昇を無視し、引き付けられるだけ引きつける。
「そんなとこで突っ立ってたら、人間の丸焼き完成だぜぇ!?」
そんな物騒なもん食えるか。しかし、ひきつけたのには、深いわけがある。
先ほどわかったのだが、こいつは、突進するときはいつも一直線に走ってくる。
・・・まぁ、突進技だから当たり前か。
だから、それを利用する。
もう炎は10メートル手前。あいつなら、もう1.3秒ぐらいでここに突進をお見舞いできる。
しかし、俺は早口でこう叫ぶ!
「【光よ!】これで手のひらにソフトボール大の光を集めて、手を炎の方に向ける。
【波打ち襲え】!!」そして、これで手のひらから黄金色の濁流が!
・・・これをやりきるのに1.2秒・・・危なかった。
「!!のわあああああああああ!」
俺の計算どおり、1.3秒で俺の手前まで来た炎は、俺の手のひらから出る、光の波に対処しようとしたようだった。
しかし、残り0.1秒で避けられるはずも無く、そのまま飲み込まれた。
―Battle end―
頭の中でそう聞こえた。はっきりと。
ーSide Honooー
俺が目を覚ますと、目の前には俺と闘ったあいつの顔がでかでかとあった。
夢だ・・・よりによってあいつの顔が出てくるとは・・・
夢だこれは・・・ねy
「また寝てんじゃねえよこら。起きろ」
グ・・・現実逃避失敗か・・・
「とりあえず大丈夫か」
「大丈夫だが、何で俺のとこに来たんだコラ、ほっとけ」
「ほっとけねえな。これまでバリバリ男だと思ってた野郎が、実は女だったもんでな」
!!
「お前・・・なぜそれを知っている・・・!」
「闘ってる時は細かいところ見てなかったし、外見と、言動だけで判断してたからな。髪はショートだし、一人称は俺だし」
そりゃそうだ。俺はいつも男のふりしてたんだからな。だったらなぜ・・・
まさかお前・・・と俺は、服の乱れを確認する・・・・無い。触られた乱れが無い・・・
「・・・コホン。俺の親が医学のけ・・・教授でな。俺も親に付き添ってたから、もう医学は全部頭の中に叩き込んであるんだよ。だから、外見で男女を区別するなんて朝飯前。よく考えれば、声も中性的、しかも・・・まぁいいよ。」
『け・・・』ってなんだよ。『け』って。あと最後は何だ。
まぁいい。俺はあいつに負けた。そして俺が女ということもばれた。もうどうにでもなれ・・・
「だから現実逃避するなボケ。【光よ】」
そうあいつが言うと、あいつの指先に光が灯る。俺がやられた光だ。
すぐにあの光を握りつぶしたいが、体が動かない。やられたんだから当たり前だが。
「【治せ】」
・・・とあいつが言い、指先を俺に向ける。すると、光が俺の中に入っていく・・・
・・・何も起こらない。
・・・何も起こらない。
・・・何も・・・(グイッ
「ちょ・・・」
急にあいつに腕をつかまれ、強制的に手を上げられた。
まだ治ってないはずの腕が、悲鳴を上げる。
「イッテエエエエエエエエ!!!!・・・痛くねえ」
「当たり前だろ。治したんだから。行くぞコラ、早く立て」
・・・何処に行くんだよ・・・しかも俺と一緒に・・・はは、草むらか?そこであーいうことするのかおい?
「他の能力者探しに行くんだよ。ついて来い」
・・・へ?
ワーオ。炎君、女だったのね。コリャびっくりだ。HAHAHA。
炎「うるせえ。おまえが方向転換したからだろーが。(話の展開的な意味で)」
フ・・・そんなことはどうでもいい。というわけで。
炎「?」
炎ちゃん!おとなしく食べられろー!(18禁的な意味で)
炎「・・・」
ガスッ
・・・?あれ・・?視界が傾いて・・・あべし。
炎「///・・・じゃなくて!また見てくれ!終わり!帰るぞ作者!」
ズーリズーリ・・・