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第7話 戦いのあとの休息

 次に目を開いた時にはあの城の中にいた。


 目の前には少し息を切らしたレディロスとそのほかのメンバーがこちらを見ていた。


「はぁ…はぁ…。やはり私がいない場所でのテレポートは体力の消耗が大きいですね…」


「大丈夫か?」


「大丈夫です。それよりクロノさんは疲れてはいないのですか?」


 レディロスは息を整えたあと聞いてきた。


「そこまでは」


「歳にはかないませんね」


 正直疲れたというよりかは楽しかったという気持ちの方が強かった。


 誰かのために行動しているということの楽しさを強く感じた。


 そんなことを思っているとサンドリーヌ様が俺たちに


「すまない。これから少し用があるからここで失礼する」


 と言って城の外へと出ていった。


 そしてこの城には六光(ろっこう)だけが残った。


 なんとも言えない雰囲気が漂う。


 とりあえずこの気まずさを打開すべく何か話しておくか。


「ご飯とかって…」


 聞く内容を間違えたのかわからないがさらになんとも言えない雰囲気が漂う。


 少しの沈黙の後ようやく一人だけ反応してくれた。


「これからだと思うよ。ウチもお腹ぺこぺこ」


 ミュールスはお腹をポンポン叩いて言った。


「手下はそんなにお腹が空いてるのね」


 こっちを見てきているということは俺が手下ってことか?


 なんでそうなるんだ。


「ラウハは相変わらず厳しいね〜。ウチらには普通なのに」


「そんな事知らないわ。それよりもうご飯を食べに行くわよ」


 ラウハはそう言って奥へと歩いていった。


 俺達もその後ろをついていく。


 扉を開け長い廊下を歩いていくと途中に大きな扉が現れる。


 ラウハがその扉を開けると長いテーブルの上にそれはもう豪盛な食事が用意されていた。


「今日も美味しそうです!!」


「本日は戦闘帰りという事で新鮮なお肉をご用意させていただきました」


 周りには多くのメイドがおりミールに話しかけているのはその中でも一番偉い立場の人のようだった。


 みんなが席につきそれに合わせて俺も席に座る。


 前におかれたグラスに六人のメイドが何かを注いでいた。


 もしかしてお酒だろうか。


 だとしたら飲めないんですけど。


「テーリットさん、クロノさんにご挨拶を」


「レディロス様、申し訳ございませんでした」


 メイドのお偉いさんみたいな人はレディロスに頭を下げたあとこちらにやってきた。


「クロノ様、この度は六光(ろっこう)への加入をしていただきありがとうございます。私はこの城のメイド長をしておりますテーリットと申します。これからの素晴らしいご活躍を願っております」


「こちらこそ素晴らしい食事を用意していただきありがとうございます」


 俺がお礼の言葉を述べるとロバンがまるで言葉を遮るようなかたちで咳払いをした。


「それではどうぞお召し上がりください」


 テーリットがそう言うと周りのメイドの人達も一斉に


「お召し上がりください」


 と言ってきた。


 なんだろうか。この幹部らしい待遇は。


 少しワクワクする。


「いただきます」


 俺は呟き食事に手をつける。


 どれも食べたいがまずは肉から食べることにしよう。


 手にとった肉はアニメや漫画でしか見ないような大きな骨付き肉だった。


 俺のテンションはとても高まっていた。


 なぜならこういう肉を一度でも良いから食べてみたかったからだ。


 そして口を大きくしくらいつく。


 その瞬間口の中に肉汁がこぼれおちさらに食欲をそそらせた。


 食べて食べて食べ続ける。


 グラスには手を付けずに。


 食事を楽しんでいると時間はあっとい間に過ぎ、完食してしまった。


「ごちそうさまでした」


 生きていてよかった。


 一回死んでるけど。


「手下」


 ラウハは食事を終えた俺に手でこっちに来いとハンドサインを送ってきていた。


 だからなんで俺は手下になってんだ。


 無視をしてさらに変な呼び方をされても嫌だから仕方なくラウハの元へ向かった。

「面白い!」


「続きが見たい!」


「今後の君に期待!」


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