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異世界旅行3日目

 今日は白を基調とした藍色のドレスを着てピックニックに行きました。朝から馬車に乗ってついたのは昼前。屋敷から結構遠い…?車で走ったら一時間もかからないところだけれどこっちは馬車なのでかなり時間がかかりました……朝8時前くらいに出て今正午ちょい前なので結構遠かった……時間は有効にということでサリアさんに魔法について聞いてみた。


 空を飛ぶ動物…いたら便利じゃん?そしたらそれ乗って街を上から見渡すとか優雅。

 で、ドラゴン的なのも居るのだけれど、街にはいっさい入ってはいけないことになっているそうで、こんな大きな街では何か大きな事件がない限り飛ばせないそうだ。と言ってもそう言うのを進入禁止にする結界が張られているらしい。

 公園は街郊外にあるがそういう動物に乗る停留所があってそこ以外では発着陸が禁止なんだそうで今回行く公園とは真反対らしい…残念である。

 あと箒で飛ぶなんて出来ないんだって…夢が散った…


 で、実は日常的に魔法は使われているそうで、ランプや私達で言う冷蔵庫などの電化製品は全て保存してある魔力を元に動くそうで、魔力が無くなると作動せずものによるがだいたい2、3か月で魔力をそそがかいといけないらしい…でもエコだよね?自分の魔力で出来るんだよ?


 あとアイテムバックについて聞いてみたらありましたよ!流石ファンタジー。サリアさんの前で「ファンタジー、素晴らしい」って両手を上に上げてオーバーリアクションしてみたら、残念そう顔をしていた。何故だ!


 ピックニックした場所は小高になっていてとにかく広く、人はそれなりにいたけれど広いから気にならなかった。勿論皆様の写真を撮らせて頂きましたよ?小さい子供からお年寄りまで、だって背景とあってるんだから仕方がない。


 

 その後は昨日は昼間の街しか見ていないので夕方の街並みを見ようかと思っていた。思っていたの。街灯に照らされたこの町も綺麗だと思うんですよねー………あれ?街灯とかあり得なくない?いや、確かよくある……シャーロックホームズの時代にはあったはずだったから……いや待て、ここ異世界異世界……気になる…でも魔法だしあるよね?



「…で、私の楽しみを奪ってこんな所に連れてきて、何かしらの重大な事情があるんだよね?しょうもない事情で私の貴重な傷心旅行を妨げるなんて……そんなことをする坊ちゃんじゃありませんよね?ねぇ、坊ちゃん?」


「………リアが話を聞いてなかったのが悪いんだろ?」


「いえいえ、無断でレディーの部屋に入ってかってに怒ってそのまま出て行ったじゃないですか?何をしれっと人のせいにしてるのですか?」


「……」


そんな睨まなくてもーって思いたがらしれーとした顔で周りの顔を見てみた。

 今私が居るのは昨日のメンツプラスレオン君こと殿下です。今は何処かのお屋敷のお部屋です。何故私が呼ばれたのか分からない。だって私関係なくない?他人様の恋事情何て傍観者でいたいよ?何?彼氏居ない歴=年齢な私への侮辱ですか?ぁあー彼氏欲しいー。そしてこの建物の写真も撮りたいな。建物も庭も坊ちゃんの所が良かったけど、これもこれで味があるんだよね。



「さ、どうして貴方がこちらに呼ばれたのかおわかりですよね?」


どうして私を睨むのかしらね?


「全くもってこれっぽっちも、訳が分かりません。ご説明願えますか?」


いえばこうだ。

坊ちゃんと夜にゲフンゲフンな仲では?ってのとレオ……殿下にも手を出してる。この二人には婚約者という自分たちがいるし、おばちゃんがみっともないことをするな

と言うことだそうだ。


「ってか、誰がおばちゃんだ誰が?」


「誰もそんなことは申しておりませんわ」


いえ、言いましたよね?そんな感じの台詞!!まだ20代前半だよ!こっちは!この世界ではもうあれかも知れないけれど、私の世界じゃまだ若造なのよ!!


「そもそも何故私を呼ぶ前に自分たちで話し合わないのかな?坊ちゃん、殿下」


「言っても聞かないんだから仕方ないだろう」

「その通りだ」


「ほぉー、何て言ってこうなったのですか伺っても坊ちゃん?」


「だから、リアは俺が召喚して契約しただ別の世界のことについて教えて貰っているだけだと言ったんだが全く……」


「殿下は?」


「右に同じく」


「そんなの嘘に決まってるじゃありませんか!よ、よ、夜に現れてな、何もしないで……証拠がありませんわ!!」


「そうよ!殿下もよくエルリック様のお宅にお邪魔したとき必ず貴方がいらっしゃると言うことは分かっておりますのよ?」


とりあえずユダがいるという事ね?

とりあえず勉強に話をシフトしてシフトしてサクサクッと話終わらせて帰ろう


「殿下、失礼ですが私と勉強の時に差し上げたノートはございますか?」


「ん?あるが……持ってこさせようか?一応1冊鞄に入ってるんだ」


「お願いします、それから今持っているのをお借りしても?」


怪訝な顔されてるお嬢様!さぁ見るがいいわ!この勉強の難しさを…!


「今はまだ二次関数なんですけど……そう言えば今更ですけど、学園に何を学ばれているのですか?」


 そもそもこんな問題が何故解けない?君たち14歳だよね?女の子二人は知らないけど、国のトップクラスの生まれならそれくらい学んでいても……


「何と仰いましても魔法の使い方が主ですが?このような計算はよく分からないですわね…何ですのこの文字は?」


「人により魔法具の開発などなさってる方もいらっしゃいますね……私も初めて見ましたわ…ですが、これが何だと仰るのですか?」


「殿下と坊ちゃんには今こちらを教えておりまして……こちらでは週に1、2回教えさせて頂いております。時間にして2時間ほどですかね?」


三分の一は休憩なんですけどね?


「た、確かにその回数ですね…ところで2時間とは?」


はぁ…マジで本当こっちの時間の刻み方変えた方がいいと思うわ…


「こちらが私達の時計なのですが、皆様が使ってる時計はこの位置です。で、私達はそれをもっと細かくしたものを使っております。皆様は一日を8に分けてますが私達は24に大まかに分け、そのまた中で60に分けまた60に分けて使います。」


「え?つまり、どれくらいに分けて……」


「殿下!24×60×60お答えは!!?」


「ちょっ…ちょっと待て!…………答えは86400だ」


ペンを取ってノードに筆算を書いた殿下はすぐさま答えた。


「素晴らしい正解です…っとまぁこのような感じで筆算を用いて計算したら早いのです、いかがですか?」


「え……よく分からないようで分かったけれど、86…86400ですね?何だかよく分からないですが息苦しそうですわね」


まだそれに秒単位もありますがね?


「で、それを簡単に表示したのがこれです」


と言って携帯の時計をアナログ表示して見せた。


「私たちの時計より本当に細かいですわね…ところでこの動いているものは何かしら」


「それは秒針で今の数字よりまた細かくした感じですかね?」


「見てる感じではそこまでという感じですが、数字にすると凄いですわね…」


「こうでもしないと私達の生活では不便ですので。何しろ電車が1分でも遅れたら怒り始める人もいるので秒針も大事なのですよ」


何せ1分でも遅れたら乗り換えが大変だからね?


「1分とは?」


「この針が一周回って1分です」


「み、短いわね……あら、何か話ズレてないかしら」


チッ…気が付いたか…忘れて仲良くしてあわよくば被写体になって貰おうと思ったのにな……


「とまぁ、こういう感じで私が分かる範囲でこの計算などを教えておりまして、今後この二方が広めた方がいいと認識した場合、皆に伝え計算力や考え方の向上に繋がればと思いまして…」


やばい何言ってるか分からなくなってきた…というかたいした理由ないしね?ただ教えてと言われて教えているだけだし。


「ぶっちゃけ二方に教えを請われたので教えているだけです」


二人は考えている。

ね?私達は潔白よ!さ!信じて私を解放して!!


「で、殿下とエルリック様に勉強を教えていたのは信じましょう。見たことないものですから…ただ、何故夜に皆に内緒でエルリック様にお会いしていたのですか?」


それは坊っちゃん答えてよ。って視線を坊っちゃんに移すとため息をつかれた。いや、君のせいだからね!!?


「リアは異世界から来ている。そうやすやす召還できないし、私達とは違う視点の意見を聞きやすいと思って契約したんだが女性を召喚したとなっては周りの目があるからな。黙っておくのが得策と考えたんだ」


いや、結構バレてたじゃん!


「まぁ…確かにそうですが…」


「それに、もしかしたらこの国にないものを取り入れることが出来ると思ったんだ。この計算方法みたいにな。あと俺はリアの趣味が受け入れられないし、女として見れない。あの写真を撮るときのあの欲望丸出しのあの顔と台詞……」


「それは一利ありますわね」


酷くない!!?何故そこで同意するの?って言うかそんなに悪い趣味でもないのに!はぁ……坊っちゃんもよく言うよ。本当はただ愚痴を吐いてるだけじゃん。計算方法か。それ以外に何かいいもの教えられたかな?あ、電卓渡したかな?


「とにかく私達とリアは何もない」


殿下はきっぱりハッキリ言った。


「そ…そこまで仰るのでしたら……分かりました。疑ってしまい申し訳ありません」


「いや、こちらこそ紛らわしいことをした。すまない」


紛らわしいと言えば、ドジっ娘はどうなったんだろうな!!今いったら火に油で帰れないから黙っておこう。


「では、私のみの潔白が証明されたと言うことで写真撮らせて頂いてもよろしいですか?」


意気揚々、満面の笑みで携帯を両手で持って言ったら呆れた顔や意味が分からないという顔を向けられた。何故だ!!

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