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楽しみます

ご無沙汰しております!投稿が遅くなり申し訳ありません!!

もう書き始めて一年経つから頑張って書き終えてまとめて投稿しようと頑張ったのですが、2話しかかけなかった……今日と明日投稿します。

 とうとう、この日が来ました。さ、異世界のイベントに参加しに行きます。


「莉愛、頼んだよ!」


 両肩をがっしり両手で掴み力強く陽華は言ってきた。なので諦めた顔をして伝えた。


「……期待はせんでおくれ…」


「いいや、大いに期待する。幸運を祈る」


 ……ちょっと面倒に思ったのは秘密。

 

 陽華は言うことを言うと満足したのか子供達と共に出社した。

私も向こうに行く時間も決まっているので掃除に取りかかった。


 時刻は8時半。少し早いけどちょうど良い時間なので出掛ける準備をして坊ちゃんに連絡を取り、扉をくぐった。


 くぐった先には真剣な顔をした坊ちゃんが立っていた。


「ど…どうしたの?」


「リア、今日夜に話がある。また連絡入れる」


「え?あ、うん、分かった…」


 坊ちゃんは返事を聞くと黙って部屋を出ていった。

何だったんだろうか…。まさか、御守り効果でドジっ娘のこともう好きでは無くなったから、もう用済みと言うことなのか?いやでもそんなまさか…ちょっと困る、いや困らない?困る?…少し悩んでいるとサリアさんが入ってきて、着替えさせてくれるとのことで有難くついて行くことにした。


 ちょうど着替えもヘアセットも化粧も終わった頃にヒューバートさんが到着したとの連絡を貰ったので荷物を持って玄関ホールに向かった。


「おはよう、莉愛」


「おはようございます、ヒューバートさん。では早速……」


 そう言って荷物の中を漁ってドローンを出す。もう出すのかという顔をされたが、それ以外に何も用はないと思うのだが…


「今日は一人で大丈夫か?護衛は?」


「いらないいらない、一人で回るよ?」


「……一緒に行けたら良かったんだが……」


「ありがとう、仕事頑張って?」


「ああ……」


 何故か少ししょんぼり顔のヒューバートさん…何故?

 ヒューバートさんは何かボソボソ呟……いえ唱えてると言うべきか…魔法がなど身近にないのでよく分からない。するとドローンが形が変わっていきとても愛らしい鳥になった。


 リアルすぎる!!


 フクロウのミミズクみたいなシルエットで色は真っ黒。目は金色で、とっても可愛い。しかも何とフクロウのように鳴いていたり、こちらが携帯で指示を出さなくても飛んでいる。そしてなんと触れる!勿論ふわふわです……



 いや、ちょっと待てちょと待て…………どうやって撮ってる?



「こんな感じで良いか?」


「い……良いんだけど何もしてないのに勝手に飛んでるんだけど!!?」


「そりゃ、鳥に見えるよう魔法をかけてるから飛ぶだろ?」


 え?そうなのか?いやちょっと待って?これ鳥に見えるけどドローンなんだよね!!?待って、脳内処理が追いつかない!!


 急いで携帯を出しアプリを起動するとどうやら録画される視点はこの鳥……ミミズクちゃんのお腹の部分になっているみたいだ。

 そして勝手に動く……オート設定にしてないが…一度上に飛ぶように指示を出したらそのまま上に上がってくれた。 


「うん……一応操作はできるみたいね……」


 とりあえず床にとまらせ、カメラがあるであろうところをなでてみてもカメラのゴツッと言う感じが全くない。それに、言葉で「飛んで」と言えば飛ぶし、向きも完璧に理解してくれる。


 頭脳を持った完全に鳥……いえ、フクロウだ!某有名小説もビックリするくらい忠実に動いてくれる、このフクロウ!!魔法だけど!!というか、こんな魔法ありですか!!?魔法の世界というとかってにコウモリとか思ってたけど、フクロウで可愛いし嬉しい限りなんですけど!?嬉しすぎる!!


「ありがとう、ヒューバートさん!!凄い魔法だね!!!」


「…ああ」


 満面の笑顔でお礼を伝えると、軽く返事をしてそっぽ向かれ咳払いをされた…もしかしてこんな凄いのが魔法初歩とか?馬鹿にされてる?そんな反応されて怪訝な顔をしてしまったのは仕方がないと思う。

 

「それじゃ、夜には効果が切れるから気をつけて…楽しんで」


「ありがとう!仕事頑張ってね」


「ああ、ありがとう」


 そう言ってヒューバートさんは出て行った。

 お金も昨日貰ってあるので自分も出ていこうかと振り返ってサリアさんに行くことを伝えた。


「ではリア様、本日は六の時間までにお帰り下さい」


 六の時間……18時だったはず。


「分かりました!では行ってきます!!」


「いってらっしゃいませ」





ーーーーーーーーーーーーー


「うっわぁぁぁ、流石異世界!!beautiful and wonderful!!」


 ちょっとした下り坂でよく周りが見えつい言ってしまった。兎に角素晴らしいの一言!!街全体がお祭り一色なのがよく分かります。空には魔法で架かった虹がありそこから色々な色の花びらが降ってきて地面や人に当たると消え、また、中世ヨーロッパみたいな景色。コンクリートでごちゃごちゃした世界の住民からしたらこのコントラストは最高の景色!!



「お一ついかがー!?」

「いらっしゃい!」

「ママ、あっちあっち」


 色んな楽しそうな会話が聞こえてくるとこちらもテンションMAX。


「よーし、遊ぶぞー!!!」


 そう意気込み、片っ端からお店を覗きたまには自分の近くにドローンならぬフクロウを飛ばし、陶器やアクセサリー、屋台で食べ物を買ったり、とことんこの世界を堪能した。




「ふはぁー…疲れたぁ」


 気が付けば茜色の空になってきて携帯で時間を見るともうすぐ5時になるところだった。流石に歩き疲れ、噴水のところで休んでいる。足下には今日の戦利品が3袋。お買い物袋持ってきていて助かった…陶器が凄く重たく、こちらの世界では箱か紙袋に入れてくれるのだけれど、箱は持ちにくいし紙袋は破れそうだしで助かった。


 少しほてった体を休ませて冷ましていると逆に次は寒くなってきた。日が傾き始めると肌寒く感じる。そろそろ帰ろうかなっと思い腰を上げ伸びをしていると、空にあった虹が消えていった。


「もう、終わりかな?」


 そう呟いた瞬間、いくつものランタンが家の二階高さに現れて、橙色の優しい灯りが街を照らし始めた。


「~~~~!!」


 声にならない叫びを上げた。周りからも感嘆の声があがった。

 凄いのと、幻想的で地球じゃあり得ない景色に感動してしばし魅入っていた。夕焼け空といくつものランタンで照らされた街は暖かい灯りに包まれてとても綺麗だ。



 はっ!!

 こんな素晴らし風景を撮らずして………!と思いドローンならぬフクロウを見ると私が立ったときに一緒に飛んでいたみたいで私の少し斜め上を飛んでいた。

 有能すぎるこの魔法、あり得ないことなのだけれど……重要なので二度言います……あり得ない話なのだが、このドローンならぬフクロウを飛ばし始めてかれこれ数時間は経っている。だがバッテリー交換したのは二度、SDカードは5回ほどした。本来このドローンは飛行時間30分程度なのでバッテリーをいくつかと充電器を持っているのだけれど、全く充電が消費されない……。無駄にこのセットで鞄が重いのだけれど無意味と化している………


「君にはいったいどんな魔法がかかってるのか……」


 そう呟いて、私はフクロウを眺めた。


 また携帯を見てもう5時15分なので、約束もあるのでそろそろ帰ろうかと思い荷物を持ったとき後ろから話し掛けられた。


「なんだ、まだこんな所に?」


 誰かと思い振り向くとそこにはヒューバートさんがいた。


「あれ?もう護衛終わったの?」


「ああ、ついでにお前を連れて帰れと言われてな」


「ふーん」


 誰にだろうとか考えていると、手を差し出されたのでついグーの手のまま掌に置いたら、私の肩から荷物を回収された。

 荷物を持つと言うことか…でも、言葉にしないと分からないこともあるぞ!とか思ったがそんなこと言うと持ってくれなくなるかもしれないので、お礼を言った。

 

 二人並んで街中を歩く。とても綺麗でランタンを見たり街通りを見たりしていてふと気が付いた。


「ねぇ、ところでどうして私があそこにいるの分かったの?」


「ん?ああ……それはだな……」


 何だかとても歯切れが悪く視線も泳いでいる…何、怪しすぎる!まさか私尾行されてた!!?一人で歩く人が少ないこの祭りの中、寂しい奴とでも思いながら見ていたのか!!??


「…多分、思っていること違う」


「じゃぁ何?」


 視線をそらされたがじーっとみてやると観念したのかため息をついてこっちを視線だけ向けて前を見た。


「それな……俺の使役している使い魔なんだ。そいつは色んなものに憑依するんだ。」


 そういってさしたのは、ドローンならぬフクロウ……え?


「つまりだ…リア、お前を監視していた」


 ……はっ?……何だろうこのモヤモヤ感。なんで私は監視されなければならないんだ?私が何かしたか?それとも何かするとでも?私そんなに信用無いのか?


「あ、あー!違う!!別にリアがどうとかじゃなくて、いやそうなんだが……」


「あー…もういいよ、面倒くさい」


 私はそう言ってヒューバートの前を先々歩いた。腹が立つ。無性に腹が立つ。何だろう。


「ちょっと待て、話を最後まで聞け!」


 はい、無視ー。そんなの無視無視。さっさと向こうに帰ろ。

 ずんずんと私は歩き、少しヒューバートさんと距離が空いたとき声が聞こえた。



 「見つけた!」


 え?って思ったときには遅かった。振り向いたときにはヒューバートさんが後ろに飛んでいるというか、飛ばされており、私の顔の前には知らないお婆さんの手があった。


「え……ああ…ああああー!!!!」


 熱い…

 体が、熱い…!

 始めは顔から、その後全身に熱が回り、熱すぎてのたうち回って私は意識を手放した。

読んで下さりありがとうございます!!

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