私はあなたの心臓になりたい。
私の名前は 『片岡 澄子』 27歳になる。
そして私の大切な人は...心臓を患っている。
ずっと入院していて、彼が治るには心臓移植しかない。
彼の名前は 『岩垣 マスト』30歳。
私は彼のためならなんだって出来る!
どんどん弱っていく彼をずっと見ていられない。
私は彼の彼女ではないのだけど......。
◆
私が彼を初めて見たのは今、彼が入院している病院だった。
私は、たまたま友達のお見舞いに来ていたのだけど......。
その時は彼もまだ大部屋で、私の友達と同じ病室だった。
凄く明るくて、爽やかで、優しくて、みんなの人気者だった。
私はそんな彼に 『ひとめ惚れ』した。
気が付けば友達は退院していても、私はお見舞いに来ていた。
『彼のお見舞いに...。』
彼も私がお見舞いに来ると......? 凄く喜んでくれた。
私は、彼が笑ってくれるだけで幸せだった。
でも彼は急に心臓が止まってしまって、心肺停止状態になってしまった。
そこから大部屋から個室に代わり、容態が悪化していく。
今では、一人で歩けないし寝たきりになっている。
早く彼に心臓移植しないと...? 彼は助からないと思った。
だから私は彼に 『私の心臓をあげようと思う。』
◇
『私はそう決心しました。』
ドナー登録をして、彼に私の心臓をと思い...。
私は一人暮らしの家の浴室で、手首を切りました。
そして、小さなテーブルにメモ用紙でこう書きました。
『私が死んだら? 岩垣 マストさんに私の心臓をあげてください。
住所は○○○○、 歳は30歳、現在○○○○病院に入院しています。
3階の心臓病 ○○○号室です。どうかよろしくお願い致します。』
それと、私のドナー登録のカードと一緒に置いて......。
◆
私が亡くなったあと私の心臓は彼、岩垣 マストに移植された。
今では彼は健康そのものだ。
今まで出来なかった運動も進んでやっている。
彼の心臓(片岡 澄子)と共に今も元気に一緒に生きている。
彼にはまさか!? 私の心臓が移植された事はこの先知るすべもない
のだろう。
最後までお読みいただきありがとうございました。




