道の理(り)
多角的に
正しさが
増えていったとて
科学的に
正確さが
増していったとて
信用しない人間は
必ず居る
分からず屋と言うのか
別に構わないと思うのか
どうでも良いと
考える事すらしないのか
楽な生き方で作られた
当たり前は
一番面倒かもしれない
そのままで
終われるとは思えない
事柄の始まりは
いつも熱いが
事柄の終わりは
いつも のっぴきならない
対象が人生なら尚更
対象が人間なら尚更
アップルジュースでも飲んで
現実逃避しようと
結末を変える事はできない
先人の実験結果で
それは
分かっていたりする
信用しない人間とは
一体
誰のことだろう
夏祭りの中
走り回る子供らの
先頭に立っていた
あの子は
歩いて行く大人の
一番後方から
歩いていた
付いて行くのが
やっとなら
一緒に行かなければいい
誰かと一緒の感情は
大体
同じ事柄があった人が
呟いている
いつも何かに苦労している
きっと
満たされない事に
苦労しているのだろう
分からない事が
たくさんあるが
分からなければならない事は
多分
そんなに多くはない
そんな愚問に身を引かれては
また失敗するのだろう
知っておいた方が良い事は
分からなければならない事と
結び付いているから
だから
それを落としたなら
それをたった一つ
落としたなら
後は芋づる式に
次々と落ちていくのだ
手品で使う
万国旗のように
次々と落ちていくのだ
あれを道だとすれば
一つの道を
失う事になりはしないか
一つの事柄の
最短距離である道のりを